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ワニと読むミステリ(遺産)

読むと、嘘からでたまことも時にはある。

(D・W・バッファ著)
 ワニは、アントネッリのシリーズは順番を逆に読んでいます。
 最初に読んだのは、
  聖林殺人事件
  で、ハリウッドの事件でしたが、今回のはサンフランシスコの事件です。
 ポートランドで弁護士をしていたアントネッリは、いとこから依頼されてサンフランシスコで起きた事件の弁護を引き受けることになります。
 この従弟とアントネッリの幼い頃の思い出話は、ちょっとほんわかしてます。
 事件は、州知事選挙に打って出て、ゆくゆくは大統領も狙おうという若き上院議員が車に乗っているところを射殺され、その容疑者として黒人の医学生が逮捕されたというものです。
 容疑者は、銃声が聞こえたので、何かできることがあるかもしれないと善意で近づいて、物音に驚き、犯人が戻ってきたかもしれないという恐怖から逃げたところを、警官に撃たれたと主張。
 事件が起きたのは、真夜中の霧の深いサンフランシスコ。
 目撃者は、なし。
 アントネッリの法廷での丁々発止のやり取りが見ものです。

 サンフランシスコの大富豪が、この上院議員の後ろ盾になり、さらにその娘は上院議員のスピーチライターです。また、上院議員の愛人でもあります。 
 上院議員の人となりが、複数の人物によって語られますが、妻とその他の人たちとが語る内容はかなり違いがありますね。糟糠の妻という感じでしょうか。

 この事件の弁護をすることにより知り合った、元KGBが、アントネッリと話をした直後に家を爆破されて殺されてしまいます。果たして、事件とこの爆破は関係があるのか?

 長篇ですが、人間関係はあまり入り組んでないので、理解しやすいです。
  
■マリッサ
 聖林殺人事件では、恋人になっていたマリッサとの馴れ初めが語られています。
 なかなか素敵な女性です。

主人公: ジョーゼフ・アントネッリ(弁護士)
場所:  USA、カリフォルニア州サンフランシスコ
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 小


遺産 (文春文庫)
D.W. バッファ,D.W. Buffa,二宮 磬
文藝春秋

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