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ワニと読むミステリ(アンティーク鑑定士は見やぶる)

読むと、あらゆるものがお宝にみえるかも。

(エミール・ジェンキンス著)
 このごろは、いろんな種類の探偵役があるので、それも楽しみです。
 アンティーク鑑定士が主人公なのは、ワニは初めて読みました。ほかにもいるのかな。
 美術関係だと、アーロン・エルキンズの美術学芸員のシリーズがありますけど、鑑定士じゃないですものね。
 スターリング・グラスは、アンティーク鑑定士です。バツイチ。
 遺産の査定を頼まれたスターリングですが、鑑定してみると、亡くなったサラ老婦人のつつましい暮らしぶりにはそぐわない非常に高価なアンティークのサモワール(コーヒーポット?)を見つけてしまいます。その後、鍋つかみの中に隠された貴重なブローチは、いったいどうしてこんなところに隠されていたのでしょう?
 サラの亡くなったときの事情も、どうも不審な点がありますし。
 ちょっとアルツハイマーだったり、体が不自由になったりしたお年寄りは、介護してくれる人が必要ですが、その介護者を巻き込んでの、組織だった詐欺師がいたりして、アメリカも日本と同じに老人が悪いやつらに狙われています。それとも、こういう犯罪は、日本よりアメリカが先だったのかもしれませんが。
 もうひとつ、アンティークの人形を巡っての暴力事件もあり、あきない展開です。
 毎回、章の始めは、アンティークについてのウンチクがのっていますので、それも興味深いです。そのウンチクは、これからの章の内容に関係するので、これも注意深く読みましょう。
 スターリングの亡くなった母の教えが随所で、スターリングを事件の解決に導いていきますよ。事件だけでなく、スターリングの恋(?)も、母の声がささえていそうです。
母の教えは、偉大です!
 スターリングの鑑定士の仕事の幅もだんだん広がるようで、これからのシリーズの展開が楽しみな1冊です。
 みんな、読んで!

質問:デザインの説明で、“ジャパン”とあるのは、なんのことでしょう?

主人公: スターリング・グラス(アンティーク鑑定士) 
Female
場所:  USA、バージニア州リーモント
グルメ: なし
動物:  なし
ユーモア: 中


アンティーク鑑定士は見やぶる

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