さんらいずの徒歩鉄備忘録

過去の鉄道写真を中心に撮影時の出来事、旅行記、その他いろいろなメモ書きです

冬の釧路へ・・・(釧路石炭列車編その2)

2010-01-31 23:20:48 | 鉄道写真 北海道
ロケハン前にとりあえずまだ時間があったので昼ご飯を食べに。

再び春採駅に戻ってみると、まだ動いてない。

さて、撮影場所を決めないといけないけど・・・。
青空なら行きたい場所はあったけど・・・生憎曇り空。

で、普段なら逆光になる釧路市博物館付近へ行って場所を探しまして。
みんな思い思いの所に散って待ちましたが、列車は来ず。

風が強くて寒いので、いったん車に戻って再度事務所に確認に行ってみると、ちょっとさっきより状況が読めなくなってきたとの答えが。(汗)

まいったなぁ・・・。
もう音別は捨てて、意地でもこの貨物を撮りたい!ということに。
でも状況が読めないんじゃ、下手に動くより、この踏切で動き出すのを見守った方が確実、ということに。


待つ間にも。
さっきはいなかったD401がいました。

機関車はD401、DE601、D701、D801の4台がいまして。
DE601はDF200が出るまでは日本で唯一の電気式のディーゼル機関車(ディーゼルエンジンで発電機を回してその電気でモーターを駆動して走る)として有名で。
アメリカンスタイルだし、稼働率が一番高いと聞いてて私が一番見たかったのですが・・・。
今回はお休みのようで。orz

D401は道内唯一のロッド式。
稼働率が一番低いということで、これはラッキー。


台車の白い部分がロッド。

さて、少し待ってもう一度聞きに行ってみたら、14時に発車ということで、急いで先ほどのロケハン地へ。

またもバージンスノーをラッセルラッセル。
準備を整えて列車を待ちます。

そして、汽笛が聞こえて・・・列車が来た。


赤と青の機関車のプッシュプルで黒い石炭列車が、石炭を積んで白い世界にS字を描きます。
手前は氷結した春採湖。
向こうには太平洋が。
連接台車の独特のジョイント音が冬の釧路の街に響きます。

「うわぁ!超かっこえぇ!!!」 \(T∀T)/

二人で思わず叫んじゃった。(笑)

よかった・・・粘った甲斐があった!


これで撮影は全て終了。
六花亭でちょっとお茶して、釧路空港へ。
この天気でまたも私は飛行機を心配してたんですが、空港に着くと・・・

あれ?ボーイング767がいる。なんで?
座席のチェックインをしてもやたら席が多い。
ロビーに団体さんが降りてきたので、どうもこの為に機材を変更したみたい。

おかげでゆったり、しかも全然揺れなくて。
なんとも快適に羽田へ帰ってきました。(笑)


あぁ、すごく濃い撮影だったなぁ。
とっても大変だったけど、そうしなきゃ見られない風景でもありました。
ただ、これまでの記事でも書いてるように、色々反省点やもっとやりたいことがわいてきたので、それはまたの機会に。

誘っていただいたお仲間の方々には感謝感謝です。

で、長々と続いた「冬の釧路へ・・・」はこれにて完結です。
読んでくださった皆様、ありがとうございました。

冬の釧路へ・・・(釧路石炭列車編その1)

2010-01-31 22:47:13 | 鉄道写真 北海道
さて、今回の旅の締めは日本最後の石炭列車、「太平洋石炭販売輸送」です。

釧路市に残っていた太平洋炭礦が2002年1月いっぱいで閉山したのですが、さらに深いところに石炭があるということで、釧路コールマインとして4月から年間70万トンの出炭を5年継続するという条件で復活。
輸送を担っていた「太平洋石炭販売輸送」も存続となりました。
その後、年間50万トンと条件を変えて現在も継続中です。

その日本最後の石炭列車、ぜひとも撮りたい!と第3の目玉として企画していたのでした。

が、実際の所は出炭の状況によって走るか、走らないか、走ってもいつ?何往復?かが決まるので、走るという確証は無かったわけで。

ただ、積み込みをする春採駅で列車の写真を撮りに来たと伝えると、運転状況を教えてくれるというのでとりあえず春採駅へ行ってみました。


事務所前の踏切にいました。
機関車はD801です。反対側も付いてるけど・・・。
アイドリング中だったので発車が近いのかな、と事務所に挨拶して、状況を聞いてみると・・・

「12時半か14時頃かなぁ・・・」

うーむ。12時半なら撮影後、また音別付近で撮影できるけど、14時なら飛行機に間に合わなくなる・・・。

とりあえず、止まってるうちに撮れるものは撮ってしまおう、ということで、線路沿いの道路を歩いてみる。


反対側。幹線道路の踏切付近から。
遠くにしか見えないので思い切りトリミング。
こちらはD701ですね。

車に戻るため来た道を引き返す途中で。


石炭を積む貨車。独自のものです。


初めて見ました。
連接台車の貨車なんて!


さて、問題はどこで撮るか・・・。
12時半ならもうすぐだし、とりあえずロケハンに行ってみますか。

                                 つづく

冬の釧路へ・・・(最終日朝)

2010-01-30 19:12:33 | 鉄道写真 北海道
さて、前日にあんだけ雪原を歩いたにもかかわらず、最終日の朝も5時30分ホテル発です。

再びサルボ展望台へ。

朝日に輝く各駅と塘路湖を撮影しようとしてたんですが、天気予報は曇り/雪・・・。


一縷の望みを託して現地へ。


見事に裏切られました。
ドン曇り、おまけに雪が降り出してしまったし。

再び凍った階段を登ります。
もう散々雪中行軍したので、だいぶ慣れてきました。
SL撮影でだいぶ人が通ったようですし。
が、そのかわりスタミナが全く続かなくて。足が上んないよぅ。

ちょっと遠くを見れば鹿がえさを探している所をやっとのことで展望台に到着。

またしてもすぐに列車が来るというので、手持ち。


あぁ・・・2日目の朝に間に合っていれば車体に朝日ギラリ!な写真になっていたであろうに・・・。
これはこれで冬の寒さを表現できると思いますが・・・。


さて、これを撮影後、すぐに移動。
今度はもう一つの展望台へ半ば尾根づたいに移動。
サルボ展望台への倍以上の距離を歩いて。
途中少し道に迷いながらも何とかたどり着きまして。


構図考えてたらいきなり来ちゃって。
本当はもう少し手前でシャッター切りたかったんですが、間に合わず。

後追いですが、列車の顔が凍り付いてて厳しい寒さを表現できたかな。

さて、この後もやっとの事で車にたどり着き、一路ホテルへ。
この旅行中、朝食付きにもかかわらず、全部食べ損なってるので、今日は意地でも!
と意気込んでたんですが、あえなく時間切れに。
で、車の中からホテルに電話して、泣きを入れて取り分けておいてもらいました。(^^;

助かった・・・。(まぁ、タダでメシが付いてくると考えるか、料金に朝食代が入ってると考えるかの違いでしかないんですがね。そのときはみんな意地だったのよ)


                                つづく

冬の釧路へ・・・(止別~知床斜里間)

2010-01-29 00:29:03 | 鉄道写真 北海道
さて、今回の旅のもう一つのハイライト、止別~知床斜里間です。

とうとうやってきた、本で見たあの風景が見られるんだ!というワクワク感と、そこまでちゃんと行けるかという不安と。

幸い天気はもってます。山々も見えてました。
後は自分が行くだけです。

途中で車を停め、フルに機材を背負って、雪道を歩き始めました。
すぐに除雪されて無い道に変わりました。
以前来たのだろう誰かの足跡を目印に歩きます。もちろんしょっちゅうはまってしまってなかなか進めません。
三脚がかなり重く感じるのですが、撮るときに必要なのと、はまったときに支えにする(スキー板みたいな感じ)のでおいそれと放り出すわけにもいかなくて。

やっとの思いでたどり着いたポイント。
機材を降ろして一息ついてようやく顔を上げるとそこには本で見た風景が広がってました。

あぁ~、ついに来たぁ~!!!うあぁぁぁ!!! (T□T)

あ、実際には声出してません。(笑)
だってまだ息上がってたし、冷気をそのまま吸い込むと喉を痛めてしまうので。
実際、初日尺別に行ったときに喉痛めてしまったので、風邪薬を買って飲みつつの今までの撮影でしたから。

さ、早く準備しなきゃ、と一歩踏み出した瞬間

ズボッ!!!

今までで一番深くはまってしまいました。
しかも抜け出そうとするとどんどん崩れて抜け出せない!!!
ヤバイヤバイ!列車が来るよ!こんなときに!!!

やっとの事で抜け出したけど別の所でまたはまっちゃった!
もうまるで地雷原を行くようで。
確実に大丈夫なところを選んでセッティング。

で、遠くに列車の灯りが見え始めました・・・。


ずーっと続く直線の線路をたった1両の列車がトコトコと走って来ます。
後ろには白い海別岳がそびえ立っています。
ここは海岸縁なので波の音と海風の音のみです。
これはフィルムです。
現像が上がってきたときに見てほっとしました。


同時に撮ったデジタル。
自分の頭の中ではもっと列車が小さかったのですが・・・。(^^;

列車を小さくしようとすれば真ん中に来てしまうのでどうしようかな・・・。
この時はまだフィルムの結果がわからないのでちょっと不安でした。


で、次の列車が来るのが日没頃・・・。
なんとか露出が持ってくれればいいのだけど・・・
二人は場所を移動。私は無理をしないのとちょうど見えていた知床半島まで入れてみようと思い、留まることにしました。
さっきも実は半島まで入れようか悩んだのですが、山が小さくなってしまうのでやめてたんです。
ただ、せっかく見えてるのに捨てるのもなんかもったいなくて・・・欲が出てきて。


で、デジで試してみました。
ただ、もう暗くなってしまって、渋々高感度に。
広角だから最低でも1/500秒はないとぶれてしまうと思って。
左側が知床半島。こんな広大な風景が広がってました。
寒くて指が痛いほどでしたが、風は強くなくて、すごく恵まれてたと思います。
連れてきてもらえて本当に感謝感謝です!

その後、また来た道をやっとの事で戻り、車にたどり着きました。
そこはもう地平線からちゃんと見えるくらいの満天の星空!
まさに天然のプラネタリウムでした。
周りが雪原で灯りがほとんど無いので見えるんですね。

星空に感動しつつ、釧路市内のホテルへ向かいました。


                      つづく

冬の釧路へ・・・(北浜駅その2)

2010-01-28 21:56:27 | 鉄道写真 北海道
さて列車が行ってしまったので、駅舎をスナップ。


駅舎の中には軽食&喫茶「停車場」があります。
食べたかったけど、時間がないので今回はパス。
いつか絶対食べるぞ!



駅舎。赤い丸ポストも懐かしいですね。
ここだけ時間が止まってるようでした。


これも懐かしい、ホーローの看板。
厳しい気候に耐えて今も頑張ってます。


待合室。一面びっしりと名刺や切符が張られてます。
でもこういったことって誰がいつどの駅でやったのが最初なんでしょうかね?


窓からはオホーツク海が一面に広がります。



さて、北浜駅を後にして、待ち合わせのコンビニへ。
その近くに踏切が。


なんかまさに日本の端っこ!!!て感じの風景ですね。
撮っててホント清々しかったです。


青い空と青い海にまっすぐ伸びる遮断機の黄色のコントラストが何とも良い感じ!


さて、いよいよ今回のハイライトのポイントへ向かいました。
山々はまだ見えてます。

お願い、なんとかもっててくれ・・・。

                              つづく

冬の釧路へ・・・(北浜駅その1)

2010-01-28 21:36:22 | 鉄道写真 北海道
さて、北浜駅にやってきました。

ここは釧網本線の中で最もオホーツク海に近い駅です。
開業当時からの木造の駅舎が良い味を出してます。

で、本で見たイメージでは周りは何もないんだろうなぁ・・・って感じだったんですが、実際は国道沿いなのでいろいろあって、普通の街の中にある感じでちょっと拍子抜け。

でも眺めは本に載ってるとおり、青い海が広がる素晴らしいもの。

で、駅舎の横に木製の展望台があって、線路とオホーツク海が見渡せます。


網走方を眺めます。
国道や、防風フェンスを上手く処理しないといけません。
これはフィルムで、三脚に固定。


駅を発車する列車を超広角で。
こちらは手持ちのデジ。ようやくこういった使い分けが出来る場面が出来ました。
なんのために三脚抱えてきたかわかんないもんね。
海の向こうには知床半島の山々が見えました。
最高やね!


列車は知床方面へ・・・。
青い世界に吸い込まれていくようでした。


                      つづく

冬の釧路へ・・・(北浜~浜小清水間)

2010-01-28 20:50:57 | 鉄道写真 北海道
さて、腹ごしらえもすんで、一路オホーツク海を目指します。
釧網本線は釧路湿原とこのオホーツク海岸がハイライト。
で、題名は「冬の釧路へ・・・」ですが、釧路っていうより網走に近いかも。(笑)

で、最初に北浜駅近くの白鳥公園へ。
ここはラムサール条約で保護されている湿地に集まる水鳥を観察できる場所で、白鳥が集まってます。餌付けも出来ます。

で、師匠がここで白鳥と列車の写真を撮ってたので行ってみようということで。
が、後もう少しで着くというときに前をノロノロ走ってる車がいて。
地元のナンバーなのに。おかげで渋滞が出来てしまってて我々もそれに巻き込まれてしまって。
ヤバイ、列車が来る!
そして公園の駐車場にさしかかったとき、

列車が行ってしまった!!!(T□T)

終~了~。

次の時間まで少しあるので周辺をロケハン。
でも意外と線路と平行してる道路、そこの街灯が邪魔で結局橋の歩道から撮ることに。


天気は快晴。斜里岳他、山々も見えてます。
そしてなんといってもこの海の青さ!!!
流氷は残念ながらまだでしたが、それを差し引いても素晴らしい景色!

で、下の河口には最初白鳥がいて、何とか留まってくれるよう、えさを買ってばらまいたんですが、あろうことか、カモメがえさを横取りしてしまって。
白鳥はどっかへ行ってしまうし。(T□T)
踏んだり蹴ったりだ!



ようやくフィルムとデジと併用できました。
これはフィルム。
用は列車を上に置くか、下に置くかの構図の違い。

で、ホントはステンレス車を期待してたのだけど。(ギラリと、ね)
こっちが来ました。まぁ、これはこれでいいのですけどね。

列車が行った後、駐車場で、打ち合わせ。
一人は白鳥を入れて撮りたいので粘る、ということで、私ともう一人で北浜駅へ向かいました。

                        つづく

冬の釧路へ・・・(オーチャードグラス)

2010-01-27 23:52:19 | 食べ物
さて、朝ご飯をどうしようかとみんなで考えていたんですが、実はどうしても寄りたいお店がありまして。
で、ちょうどもう開店してるところだから、そこで朝ご飯を食べようということに。
スケジュール的に、どうやって組み込むか、悩んでいたため、結果オーライですね。


やってきました。川湯温泉駅。お目当てはこの駅の中に。


お店の名は「オーチャードグラス」。
外観はこんな感じ。でも入口はここではなく、駅の待合室にあるんです。


お店の看板。


店内。ここは元は駅長室なんです。
レトロなインテリアが良い雰囲気。


窓からはホームが見えます。本数は少ないですが、発着する列車を眺めながら食事が出来ます。


さて、我々のお目当ては・・・このビーフシチュー!!!
ん~!お肉がとろける~!!!(>∀<)ノシ
超美味です!!!
で、私はさらに奥のミックスピザを注文。
こちらは生地がまん丸じゃないところがまた手作り感があってgoodです。
で、ちょっと焦げ目が強いかなと思うくらい火が通っててカリカリ、サクサクの生地で食べ応え十分!
あ、私一人で食べました。(^^;
他にもハンバーグやカレー類など、捨てがたいメニューがずらり。
ケーキ類もちょっと大きめで、飲み物と一緒に注文して朝からお茶するお客さんも結構います。


マグカップやお皿に付いてるお店のロゴ。

あぁ、お腹いっぱい!
絶対また来るぜ!!!

あ、ちなみに・・・「混雑しているときはお料理を出すのに時間がかかります。旅の途中、お急ぎの方はご考慮ください。」といった注意書きが。
ガイドブックにも載ってるくらいなので、ここに来るのが目的だ、くらいゆっくり時間を取って来るのが良いかもしれません。



だいぶ日が昇ってきました。
駅舎全景。


もう1枚。

さ、腹ごしらえもすんだし、もう一つのハイライト、オホーツク海側へ向けて出発です。


                                つづく

冬の釧路へ・・・(閑話休題)

2010-01-27 23:28:35 | 風景写真
さて、朝練を終えて宿に戻ってきました。

で、3人中、一人は他の場所の露天風呂へ。もう一人は宿の露天風呂へ。
私は前日夜に入ったので、留守番を。

ちなみにこの川湯温泉、硫黄山の麓にわき出てる硫黄泉で、辺り一帯に硫黄のにおいが立ちこめてます。
そして、常時湯気を街のあちこちから上げてるので、冬はそれらが樹氷となって木々に付くわけです。

朝練に行く途中でも樹氷を撮ってるカメラマンを結構見かけました。



硫黄山です。常に噴煙を上げてます。


宿の駐車場の木。
朝日できらきら光ってきれいでした。




宿の部屋から。
この日も天気が素晴らしく良くて。


思い思いに楽しんでたら朝食を食べ損なってしまいまして。(^^;

とりあえず、宿を後にしました。

                               つづく

冬の釧路へ・・・(3日目朝)

2010-01-27 20:58:10 | 鉄道写真 北海道
さて、川湯温泉のホテルで温泉を堪能した翌朝、6時起きで朝練に出かけました。

釧網本線は川湯温泉とお隣の緑駅で系統が別れていて、この区間を通過する列車は1日3往復しかありません。
今回行くポイントはまさにその区間なので、朝はこのワンチャンスだけ。

さてポイントに着いてみると良い天気で、硫黄山もはっきり見えています。
あ゛~!でも寒い!!!


列車が来ました。
踏切からの撮影です。意外と両脇の木の枝が伸びてて構図に苦労します。


引き付けたら列車が大きくなりすぎました。(^^;
縦位置でやるべきだったんでしょうけど、どうしても横にこだわって。
もちろんカレンダーネタにするためですが。


で、列車はあっという間に行ってしまったわけですが。
ふと踏切を見ると、寒さでカチンコチンに。
雪が積もったのとはまた違う寒さの表現を試すべくカメラを向けてみました。


うーむ・・・この大きさではわかんないかな・・・
大きくのばせば霜が付いてる質感がわかるのですけど・・・。

                     つづく

冬の釧路へ・・・(夜の茅沼駅)

2010-01-26 21:18:46 | 鉄道写真 北海道
さてなんとかSLを撮り終わり、宿に向かいました。

が、日が暮れたら終わりか?そんなことはありません!
夜だって素晴らしい作品を残してる方は大勢いらっしゃいます!

「まだだ。まだ終わらんよ!」

というわけで、茅沼駅にやってきました。
ここは丹頂鶴が餌付けされててSLや列車と撮ることが出来るのです。
が、流石に夜はもう鶴はいなくて、代わりに先ほどの夕焼けをバックに撮ってみることにしました。


みんな思い思いの場所に散って撮影開始。
地平線の部分だけ赤くてあとは濃紺の空に星がちらほら。
静寂が包み込む中、空の表情だけが時が経つのを知らせてくれます。


かなり暗くなってきたので露光時間を延ばしてみました。

さて、夢中で撮ってるうちに列車が来ました。
じゃぁ光跡を撮るか、ということで。


私のいた真横に列車が止まったので、発車した直後からバルブ撮影。
一応A4くらいに拡大すると星が写ってるのがわかるんですが、あんまり流れてないのでゴミに見えちゃったりする・・・。orz
デジだから試し撮りできるだろっていってもシャッター速度25秒とかなんで、露光が終わるのにも一苦労だし、加えて同じ時間だけノイズリダクションをかけるので最悪だとその間に列車が行ってしまうことも。
今回も構図に悩んでたら時間が無くなって、とりあえず勘でやった露出なのですよ。
わかってたらもう少し時間を長くして星が流れるようにしたかったんですけど・・・。

さて、列車も行ってしまったし、寒さで手や顔が痛いし、早く暖まりたい!
ということで、今度こそ(笑)宿へ向かいました。
あ、途中で弟子屈ラーメン食べました。美味しかったー。


                       つづく

冬の釧路へ・・・(SL撮影編その2)

2010-01-26 20:31:53 | 鉄道写真 北海道
さて、再び車に乗り込みSL撮影に向かいます。
ただ、昼間と違ってそんなに時間に余裕があるわけではないので早く場所を決めてしまわないと、撮り逃がすことに。

やっぱり自分としては風景なり、編成なり、ある程度納得できる写真を撮らないとなんのためにここに来たのかわからないのでなんとしても成功したい!

で、基本的に帰りのSLは逆向きで走ってるので編成写真にはあまり向いてない・・・。
時間帯的にもみんな夕焼けをバックにシルエットとか、夕日で赤く染まる列車といった横がちな絵を狙うのがセオリー。

で、どこにしようかみんなで考えて決めたのが「二本松」と呼ばれるポイントの先にある展望台。
展望台の麓に着いたときにはあと15分くらいでSLが来るという、またしてもギリギリの時間。(^^;

頂上まで行かなくても途中の広場付近でも撮れるというので、そこまで雪に埋もれた階段を
駆け上がります。

当然三脚なんて背負ってたら間に合わないので、サンニッパ+α900のみを抱えて(300以上は必要という条件だったのでもう意地です)×1.4のテレコンをポケットに押し込みなんとか登っていきました。

で、広場の雪に埋もれたベンチの上から狙います。
300でも正直足りないくらいですが、テレコンを付ける時間もなかったので、トリミングで始末することにして、ピントと露出と手ぶれを抑えることに集中しました。

で、汽笛が聞こえて列車が見えた・・・。


息が上がっている中を必死で列車を追います。
線路の脇は防風林があって、意外とすっきりした部分は少ないですね。
モロ日の丸構図ですが、この時はもう手ぶれを抑えること、水平線を手持ちで出すことに集中してたので、ピントはAFが信用できる中央の測距点に合わせてまして。

ホント、マジでいっぱいいっぱいだったんですよ。(^^;


山の斜面、ロッジか何かでしょうか?
もう日が暮れてロッジの部分だけに日が差してたので、1枚。

手持ちなので、カメラを上下に振りながら、列車が上側にある構図、下側にある構図を作りつつシャッターを切り続けます。
SLのスピードが遅いからこそ出来ることなんですけどね。


これは列車を上に持ってきた写真。
少し林がとぎれて列車がすっきり見えるようになってきました。
加えて列車側面に夕日が差し始めてきまして。
これはチャンスかも!!!


列車全体がすっきり見えてきた瞬間、ひたすら連写!!!
ちょうど良いタイミングのものがこれ。
これはトリミングしたもので、実際はもっと広範囲が写ってます。
列車が見えなくなるまで撮り続けた後、これを見返して

「よかった・・・ピント合ってる・・・。窓が全部煌めいてる!やった・・・何とか撮れたよ・・・」(T□T)

全身の力が抜けました。
本当はきちんと合った焦点距離と構図でノートリミングな写真を撮るのがベストなんですが、この状況下で、これ以上は望めなかったと思います。
しかも列車の窓が輝いてるのに気付いたのはこれを見返したとき。
思わぬ効果でした。
難点はやっぱり高感度時のノイズ。
夕焼け空がやっぱり濁った感じで。

ま、とりあえず空振りだけは避けられたので良しとします。

で、帰りがけ、雪の階段は登るときよりも降りるときの方が難しくて。
最後の段で、転んでケツを打ちました・・・。



車に乗って宿に向かう途中、鹿があちこちにいて、いつ飛び出してくるかヒヤヒヤしながら行っていたとき。
ふと見ると素晴らしい夕焼けが。
前日もそうですが、やはり空気が澄み切っているからでしょうか。
思わず車を停めて、コンパクトでパチリ。

この日の宿は川湯温泉です。昼間戻ってきた道を再び向かいました。

                               つづく


冬の釧路へ・・・(SL乗車編その2)

2010-01-25 22:49:09 | 乗車体験・旅行記
さて、帰りの時間となりまして。

さっきと異なり、今度は列車の最後尾の緩急車から流れ去る景色などを撮ろうということに。


川湯温泉駅を出発です。
地元の方、カメラマンなどに見送られながら駅を後にします。


先頭の方を見るとカーブにさしかかってました。
これはチャンス!とばかりに撮ろうとしたんですが・・・

ピントが手前に!

慌てておくの機関車へ向けてピントを合わせ直すのですが・・・


カーブが終わっちゃったよぉ・・・orz


で、走り去る線路を見ていると巻き上げられた粉雪がいろんな渦を巻いているのがきれいで。
何とかして撮れないものかと悪戦苦闘するのですが・・・。

難しい・・・。


踏切の部分なら黒いので少しは模様がわかるかなと思ったのですが、うまくいきませんでした。

そうこうしているうちに私も粉雪まみれで、凍ったような状態に。
だって、ずっと吹きっさらしの場所で撮ってるんだもん。
寒い寒い。手が痛い。



で、あっという間に摩周に到着。
ここでSLとお別れです。
ふとダルマストーブの煙突が目に入りました。


これは、と思い、跨線橋から夕日に照らされる煙と列車、駅の風景を。

さて、これからまた移動してSLの撮影に向かいました。

                              つづく

冬の釧路へ・・・(川湯温泉駅にて)

2010-01-25 21:45:24 | 鉄道写真 北海道
さて、川湯温泉について、機回し作業などがあるため、ホームや駅の外へ出てスナップしてみます。


いったんバックで通過後、C11-171が戻ってきました。
ヘッドマークも10周年記念の特別仕様です。


機関士さん達の真剣な眼差し。
この方々のおかげで私たちは楽しい旅や撮影が出来るんですよね。


連結作業のためゆっくりと近づいていきます。
蒸気が立ちこめる中、正確な距離をつかむのは大変だろうなぁ。


帰りはこちらが先頭になります。


SLって蒸気を吐く様がまるで呼吸をしているように見えますよね。
機械なのにまるで生きているようだとよく表されます。
そんな雰囲気を切り取ってみたくてよく使われる動輪と蒸気の組み合わせをモチーフに撮ってみるのだけど・・・。


もう1枚。
いかがでしょうか?うーむ・・・難しい・・・。

あ、もう帰りの時間だ。
                          つづく

冬の釧路へ・・・(SL乗車編その1)

2010-01-25 20:22:03 | 乗車体験・旅行記
さて、SL冬の湿原号は摩周で石炭、水の補給のため、1時間近く停車します。
なので、釧路湿原周辺で撮影後、上手くすれば、追い抜くことも、乗ることも可能なのです。

で、「乗って車内のスナップが撮りたい!」ということで、摩周から川湯温泉まで往復して、車内から色々撮ってみようということで、計画して、手配してたのでした。

何とか追いついて、乗りこみまして。
川湯温泉への延長運転(普段は標茶まで)は23、24日のみ。
で、例年延長運転はSL重連なので、メチャクチャ混むのですが、今回は重連じゃないこともあってか、そんなに激混みな訳でもありませんでした。


早速お目当てのダルマストーブをパチリ。
燃料は石炭です。


カフェカーには飲み物やお土産、グッズも売ってます。
天井には丹頂鶴が飛んでますね。良くできた模型だ。


このように干物なんかを焼いて食べることも可能。
車内でスルメなんかも売ってるようなので、あぶって食べるものおつなものかも。


で、私が摩周駅で買った「摩周の豚丼」。
濃厚なタレが良いお肉に絡んで超美味!



さて、20分少々で終点川湯温泉に着きました。
これは客車のエンブレム。
昔はカフェカーに投票箱があって、抽選販売だったんですが、今は普通にカフェカーのカウンターでグッズとして売ってました。
10周年記念だったんですね。
ということでこれを購入。
これを買うために北海道のSLに乗りまくり、投票しまくってましたよ。
だから北海道のSLをまっとうに撮影ポイントで撮影してなかったんですな。(^^;


同じくサボ。
これも普通に車内で買えます。

                             つづく