正確には「介護老人保健施設」。特養。デイは何度か行った事があるのですが老健は初めて。利用者さんのお婆さんが病院での治療を終え?老健に移ったとかで一緒にお見舞いに行きました。日曜ということで通用口からインターフォンで名前を言って開錠して入らせてもらいます。部屋は4階。エレベーターが開いた途端詰め所が目に入ります。そんなに広いスペースでもないので部屋はすぐそこ。その前では比較的お元気そうなお年寄りが集まってちょっと前に放送された娯楽番組のVTRを見ています。(というよりそれしか他にしょうがないという感じ)時折職員の方が小走りで移動。邪魔にならないように詰め所の女性スタッフに声だけかけてすぐに部屋に入ります。予告なしに行ったものですからお婆さん、ベッドで目を丸くして驚かれましたがすぐに満面の笑み。もともと「おばあちゃん子」とお聞きしてましたからさもありなんと思いきや肝心の利用者さん。テレもあってかうろちょろと落ち着きません。そうこうしてると職員の方が忙しい中わざわざ椅子を2つ運んできてくれました。隣のベッドから甲高い声『ウ○コ~!』思わず職員さんの顔を見ると『ニコッ』と笑って首を振ります。(?お隣さん。そういうお方なのかな?)その間ももじっとしてない利用者さん。『コラッじっとココに座って!』と小声でしかりつけました。(ココだけの話。時々叱ります。コレ内緒!)利用者さんの大人しくなったのを見計らって私。部屋の外に出ました。他人の仕事見るの好きなんです。(笑)廊下でジロジロと例の20年前の写真貼った名札ぶら下げて見てますと時折叫びとも取れるような奇声があちこちで聞こえる中、皆さん狭いスペースを実によく動きます。(これはチームワークの仕事。仕事の難度はそれほど高くないけど気が合わなかったら出来んなぁ)帰り際、利用者さんの携帯でお婆さんとツーショット。次の目的地にまた移動。思った事。特養の時もそうでしたが老健も職場としてはいいけど。利用者としては出来れば行きたくない。
昨日NHKで3時間。「いま、認知症の私が伝えたい事」というタイトルで特番やってました。これもカミングアウトというのでしょうか?認知症のご本人がTVに出る。勇気がいる事だと思います。でも同じような症状の方やご家族にとって大いに励まされ勇気付けられる。そんな気がしました。介護保険制度も6年目。制度として不備は数え上げればきりが無いほどありますがそろそろ市民権を得てもいい頃。上手に使って欲しい。認知症の利用者さんのご家族。抱え込まないで周囲のみんなを巻き込みましょう。予備軍の方達。お友達をたくさん作っておきましょう。TVでは当然の事ながら自分で認知症と言える時期の方達が出演しておられました。・・・それから後。厳しい状況が待っていると思います。ご家族の方達。上手に介護してください。視聴者からの投書。「あなたと私とあと一人が欲しい。」ちょっと力不足やけど私でよかったら「あと一人」に入れてもらえます?(我ながら久しぶりに今日はきれいに決まった!)