迷宮映画館

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情愛中毒

2015年02月03日 | さ行 外国映画
ベトナム戦争末期、戦争で果敢に活躍した大佐が、ベトナムから帰還し、ちょいと出世をもくろんでいる妻と官舎に住んでいる。悲惨な戦場で、PTSD気味な大佐は、酒を飲まない方がいい、酒は絶対に飲むな!と言われてるだが、あんまり躊躇なく飲んでる。お前あほか!と。

妻は、おえらいさんの娘で、夫の出世しか興味がないみたいに書かれてるけど、それなりに夫を愛し、夫を大事にしていると思う。でも、えらく可哀そうな描かれ方で、おばちゃん連合としてはすとんと来ない。

そんな妻に余り心が向かない大佐のところにやってきたのが部下の奥さん!まあ、きれい!というより、ミステリアスな感じ。んな、きれいというよりは、何考えてんのかわかんない魅力?韓国の方特有のはっきりものを言う、歯に衣着せぬ・・・という感じがない。

どっちも既婚、でも、どうしても惹かれあう二人はくっつかないわけにはいかない。女性の悲しい過去を知って、ますますのめり込む大佐。でも、女は二人の身の破滅になってしまうということで、訣別を申し渡す。ここで、どうしてもあきらめられないのが男なんすね。感情で突っ走ってしまった結果、取り返しのつかないところまで行ってしまう・・・・。

つうことで、奥様達のいかにもありそうな足の引っ張り合いとか、うわさ話とか、サロンに混ざらない女は社会的抹殺よ!みたいなのが、すんごいわかるし、怖い。女は怖し。そこに迎合しない女は、きっと怖いだろうと思います。揺るがない女ってのは、怖い存在なのですよ。

意外に知られてないのが、韓国がベトナム戦争の時に非常に多くの兵士を送っていたということ。そのトラウマを描いた作品もあったが、あまり知られてないと思う。その辺がどのくらい韓国世界に暗い闇を残したか・・というあたりをもうちょっと深く描いてもらいたかった気もしますが、一番の眼目は、・・・・・でしょうから。

うーん、頑張ってました。なかなかのガンバり具合。韓国版「ラスト/コーション」とか言われてたけど、そこまでの域にには届かず。要らなかったのは、初めの自分たちによるセルフ説明。あれは要りませんでした。連ドラじゃないんだから。

こっちのポスターがなかなかきわどいです。



◎◎◎

「情愛中毒」

監督 キム・デウ
出演 ソン・スンホン イム・ジヨン チョ・ヨジョン オン・ジュワン 


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