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雲洞庵 (新潟県南魚沼市)

2021-02-28 21:02:29 | 新潟県おでかけスポット

 1300年ほど前の奈良時代に藤原房前公(藤原鎌足の孫)の母君が出家して
当地に庵を結び 金城山から湧き出る霊泉で沢山の病人を救いました
母君亡きあと薬師如来を携えてこの地を訪れた房前公が 母親の菩提を弔うため雲洞庵を建立
以来 藤原家の尼僧院として 約600年間にわたり特に女人救済の庵寺として栄えたそうです


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※この記事の写真は2017年5月のものです お出かけの際は最新情報を確認してください



 その後 室町時代に関東管領・上杉憲実公が藤原家末裔の因縁で庵をうけ
 曹洞宗雲洞護国禅庵を開創し 北陸無双の大禅道場として栄えたのだそう



「黒門」拝観受付を抜けてすぐ光景です



参道を端から紹介します(前門付近からの光景)



杉木立の中にあって 日があまり当たらないのでしょう シダが生えています



上を見上げるとこんな感じです




「赤門」です 昔より皇室関係者や大名の来山以外は
年に一度の大般若会の時だけにしか開門されず「開かずの門」と云われていたそう



荘厳な歴史を感じる門 絵馬が沢山かけてありますね



「参道」です
赤門からの参道の下には 法華経の一石一字が書かれた石が埋められており
古来より「雲洞庵の土踏んだか」といわれ 参道を踏みしめて参詣することで
罪業消滅・万福多幸の御利益があるとされています



参道の説明です



なおこの参道は冬季閉鎖になるそうです



「仏舎利塔」です
お寺の建物としては少々妙な感じですが 禅をイメージして建てられたそうで
内部最上段には 釈迦牟尼仏の仏舎利が安置されているそうです



仏舎利塔の説明です




仏舎利塔の中を覗いてみました 罰が当たる



仏舎利塔の下ですが これなんでしょう



とてもきれいな境内です



「鐘楼」です 



鐘楼の説明です



本堂に向かって進みましょう



境内観音立像です



「大香炉」です 



本堂前の池です



「本堂」です
室町時代 永享年間に上杉憲実公によって建立されました
現在の本堂は江戸時代 宝永四年に廿四世によって再建されたものだそう



庵内拝観入り口です



 写真撮影自由(三脚はご遠慮くださいとあります)
 ルールを守って楽しく拝観っ



 御朱印帳の受付&参拝の記念になりそうな品々が



さあ~ 先にすすみましょう




「長生きの水」 
この記事の冒頭にのせました 沢山の病人を救ったという霊泉です
御神水なら神社などでよく見かけます 雲洞庵は屋内にあるんですね
現在は安全のため水道水を流しているそう





「本堂内陣」です
大きくて写真におさまらないです



本堂の説明です




神々しい佇まい



内陣を左側に移動して観ています





内陣の裏側をぐるっと回ることができます 珍しいですね




本堂の裏側も見学~




 なんとも美しい庭園です(晴れていればなぁ~)



大桂と大池です



位牌堂と開山堂に行く途中の前室です
干支別に守護してくれる仏様がズラリと?!




「位牌堂」です 
雲洞庵ゆかりの武将や大地主・豪商などの位牌が収められています



位牌堂の説明です



「開山堂」です
最上段には初代開山 顕窓慶字大和尚・挿草開山 傑堂能勝大和尚(楠正成公の孫正勝公)
二代目 雲窓祖慶大和尚の木像と位牌を祀り 各段には歴住諸大和尚の位牌が安置されているそう
上杉謙信はもちろん 有名な戦国武将の位牌も~



 建立者である上杉憲実公の木像と位牌 上杉謙信公と徳川家康公の位牌も



「施食壇(施餓鬼壇)」です
人は死ぬと餓鬼界に落ちて苦しむ 亡くなった者の代わりに生きている者が
布施することにより 亡くなった者が生前できなかった功徳を積む
これが一周忌から続く供養の意味とか



施食壇(施餓鬼壇)の説明です



境内のあちこちに 池だったり水路のようなものを見かけます



「客殿」です 境内の至るところに説明のパネルがあります



次はいよいよ楽しみにしていたところ~



「景勝・兼続勉学の間(図)」です
10歳の喜平次(後の上杉景勝)と5歳の与六(後の直江兼続)は
ここ雲洞庵で教育を受けました



景勝・兼続勉学の図の説明です



本堂にある魚梛です 食事や諸事の知らせに使うそうです
木魚の古称でもあるとか



魚梛の説明です



とにかく広い 見どころ満載でおなかが一杯になってきました



ここで宝物殿の案内



せっかく来たのですから行かずにはいられません



この先に宝物殿が



宝物殿に着きました



宇佐美定行公の鎧箱 越後国の平定のため入水して果てたそう



宇佐美定行公の鎧箱の説明です



 宝物殿には越後最大の涅槃図や上杉景勝公遺・武田信玄公書状
北高禅師「火車落しの袈裟」・戦国武将の古文書などが展示されています



 「雲洞庵の絵地図」です クリックすると大きな写真が出てきます                                  
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ほんとうに美しい境内 



位牌堂の前室からみた大桂と大池です 



 「通用参道」です 冬季間も通行可能(本堂側から出入り口方向をみています)
 通用参道も十分素晴らしいです 



 大河ドラマの天地人で有名になったスポットですが
みごたえ十分 拝観時間に余裕を持って訪れたい所です
次回は 「赤城山南面千本桜(前橋市) 」 をUPします