ポニョ:今日のインタビューで西洋人ってすぐに男女がくっ付いたり、別れたりする事をサイババさんが皮肉って言われたのが面白かったぜよ。サイババさんは「(人がアシュラムにやって来た)次の週にはもうすでにガールフレンドが出来ました。そしてその翌週には「彼女は私の妻です」と言って私に紹介します。」って言われたんや。
ヨシオ:西洋人ってそう言うところがあるよな。すぐにくっ付いてすぐに別れるんや。俺がインタビュールームにいる時もメルボルンからのカップルにサイババさんが、君の奥さんはどこですか?って聞かれたんや。それでここに座っているのが家内ですがと答えると、サイババさんは違うやないか。この女性はただのガールフレンドで、奥さんはメルボルンにいるやないかと言われたんや。それでご主人は霊的に見たらそうなんでしょうね。とか何とか言ってたな。
ポニョ:霊的な法則では、一度結婚してその結婚を最後まで全うせずに離婚すると、また次の生でその別れた人と結婚しなければいけないんやって聞いた事があるぜよ。
ヨシオ:こちらでは何度も結婚して、何度も別れる人が多いけれど、その場合はどうなるんやろな?また何度も生まれ変わって下さいねの世界に突入やろな。と言うわけで今日は結婚の話をサイババさんがされました。どうぞお楽しみ下さいね。
あなたがたは(自らはアートマだという)確信を培わねばなりませんし、表面的な見方を避けねばなりません。あなたがたは遠くからやって来ました。スワミは、あなたがたが大きな信愛(神への愛、バクティ)を持っていることを知っています。
あなたがたはとても遠くからやって来ましたね。そこにはスワミへの大きな愛があります。でも、あなたがたはその愛を誤用しています。自分と神との間の直接的な愛を持つようにしなさい。その愛を他の方向に逸らしてはいけません。ただ一つの愛があるだけですから。とてもたくさんの姿があるのです。とてもたくさんの道があるのです。
夫と妻の愛はモーハ(愛執、執着)、母親と子の間の愛はヴァートサルヤと呼ばれています。それは母性愛とも呼ばれていますよね。交遊関係における親しい間柄や友人との愛は友愛と呼ばれています。
神との関係はバクティです。名前の違いがあるだけです。姿形が違っても愛は一つなのです。愛の中に生きなさい。
愛は神だ。(胸に手を当て、しばしバクタたちを見つめる。通訳が「これは最も重要です」と補足する)
そのような愛を変化させ続けてはならない。ここに来る多くの人たちは一人でやって来ましたね。君は何人でやって来たの?と近くにいた帰依者にスワミが尋ねると「一人で来ました」と答えました。
(人がアシュラムにやって来た)次の週にはもうすでにガールフレンドが出来ました。
そしてその翌週には「彼女は私の妻です」と言って私に紹介します。
(一同爆笑)
これはとても悪いことですよ。あなたがたはなぜここに来ているのか? あなたがたはここ以外の場所で、その種の交際や妻を得ることができるのに。
あなたがたはどうして、こんな遠い所まで大金を使ってやって来たのか?
いったいどうしてたくさんのお金を無駄にするのか? ここに来てから一体何を手に入れたのかですか? 何も手に入れてなどいないではないですか。世俗の生活と全く同じ事をしているだけじゃないですか。
瞑想の時間、考える時間、というふうに時間を分けなさい。この人生は一度きりであり二度目はないですから。
夫と妻は同じ寝床で寝ますよね。でも、見る夢は別でしょう 。夫婦で同じ夢は見ないでしょう。二人で同じ夢を見ることはない。それでは二人の結び付きはどこにあるのですか?
結婚前、妻はどこにいて夫はどこにいたのだろう? 生まれる前、誰が息子で誰が父母だったのでしょうか? 全ての関係は流れゆく雲のようなものなのです。全ての関係は流れゆく雲のように来ては去って行くんです。
でも、神性は生じれば育ちます。生じれば育つのです。
全ての関係が重要なのではありません。付き合い、付き合い、付き合いばかり…。
神との付き合い、それが真のバクティ(神への愛、帰依)なのです。他の人とは付き合わないようにしなさい。あちこち出かけて行くのをやめなさい。神はあなたがたの内にいるのです。神はいつもあなたがたの中に、あなたがたと共に、あなたがたの上に、あなたがたの下に、あなたがたの周りにいるんですよ。
これが真の愛なのです。真の愛は変化しない。真の愛は惑わされることなどないのです。
あなたがたは時々、何らかの思いに囚われるかもしれません。悪い思いは抑えなければいけません。あなたは主人です。奴隷ではないのです。五感をコントロールするなら、あなたは五感の主人となれます。五感が自由に歩き回るのを許しておけば、あなたは五感の奴隷となるのです。常に主人でありなさい。奴隷になるのではなく。マスター、マスター…(主人、主人…)常にマスタープランを持っていなさい。
(一同笑い)
これは重要な話です。あなたがたの多くは、真の帰依者になりつつあります。真の帰依者でなければ、こんな遠くにまで来たりはしないでしょう。
スワミはあなたがたを愛しています。でもあなたがたのマインドは時々あちこちにさまよい始めます。瞑想のときですら、マインドはあちこちさまよっているでしょう。
(一同笑い)
マインドが飛んだり跳ねたりしていますね。まるでエアポケットのようだ。それって良くないです。
神を想いなさい。神の御名を憶念しなさい。これは特に重要なのです。
唯一なる神だけが存在します。多くの神がいるのではないのです。神を想いなさい。
イエス、ラーマ、アッラー、ブッダ、どんな姿、どんな名前でも良いのです。それが多様性の中の一体性(unity)というものなのです。多様性の中の一体性です。
宝飾品は多いが 黄金は一つ。
星は多いが空は一つ。
生き物は多いが、呼吸は一つ。
国は多いが、大地は一つ。
名前は多いが、神は一つ。
あなたがたは、このような唯一性(oneness)を育て、手に入れなければなりません。これが真のバクティなのです。
マインドを次々と変えるべきではありません。マインドが気まぐれであるなら人生は無駄になります。
神の愛の化身たちよ!
あなたがたは大きな誠実さと神への愛を携えてここまでやって来ました。正しい道を歩みなさい。
あなたがたはインドにやって来ました。大金を使って。たくさんの時間とお金を費やしました。ここに来たからにはダイヤモンドを手にして立ち去りなさい。ダイヤモンドとは何でしょうか?
ダイ・マインドです! (心が死ぬことだ!)
(一同爆笑)
マナス、つまりマインド(思考的心)は消されなければならないのです。それがダイ・マインド(心の死)なのです。
ダイヤモンドはとても高価です。心があると、この高価な宝石は手に入りません。あなたがたは神への道を見つけました。これは価値あることです。既にその価値あるものを持っているなら、あなたがたには良いマインドがあるはずです。
せっかくこんなに遠くまで来たのだから、そのような気持ちを育てなさい。過度の執着を持ってはなりません。執着が増えれば不安も増すのです。不安のせいで集中することができなくなるのです。これが集中力が得られない理由なのです。
もし結婚したいのならしなさい。(男女が)友人になってマインドを台無しにしないようにしなさい。男女が友人同士の関係より、結婚したほうが良いのです。この種の男女関係の友情はとても悪いのです。本当に良くない。
神との友情だけを持つようにしなさい。真の友人は神のみなのです。
この世の友は心変わりします。懐に金があったり、権力のある地位に就いているときには、皆が「ハロー、ハロー」と近寄ってくるでしょう。
(一同笑い)
金や権力が無くなると、人は「さよなら」さえ言ってはくれません。
(一同苦笑い)
神には、そのようなことはないのです。神はいつもずっとあなたと共にいます。
池に水がいっぱいあるとき、そこには何匹ものカエルがいますね。池が干上がってしまえば、カエルは一匹もいなくなります。この世の友情とはそういうものなのです。それは真の結び付きではないのです。真の友情などではないのです。生涯の友は神のみなのです。それ以外は旅の道連れ(companions)に過ぎません。ただそれだけの関係なのです。
「ハローハロー、お元気ですか? はい、さようなら」で終わりです。
(一同爆笑)
無執着に関しても同じことです。心配はやめなさい。心配はどんな姿形をしているのでしょうか? 心配は心が創った幻に過ぎないのです。心配には姿形はないのです。
それでは幸せはどんな形をしているのでしょうか? 幸せにも姿形はないのす。幸せは喜びであり体験に過ぎませんよね。
あなたがたは「私は心配です」と言います。では心配はどんな姿形をしているのですか? 心配に姿形などないのです。心配は体験に過ぎません。「私は平安です」というのも、体験のひとつです。平安に姿形はないのです。
楽しみなさい、楽しみなさい。そのような平安の体験を楽しみなさい。