頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

ドラゴンドラで集客する苗場プリンス

2016-10-27 13:22:41 | メモ帳

紅葉を見に行こうと旅行会社のサイトを見て選んだのが“苗場温泉と空中散歩”。これを参考にして、自分で苗場プリンスホテルを直接予約した。

空中から紅葉を楽しむドラゴンドラは、ジェットコースター並みのアップダウンといい5.4キロの移動距離といい、かなり楽しめる。ちなみに、5.4キロとはJR中央線の東京ー市ヶ谷間の距離に相当する。

出発直前にネットで調べたら“紅葉は今が見ごろ”とあったが、現場ではやや赤が足りなかった(笑い)。しばらくすれば(1週間?)ネットにある映像のようになるのか。それとも宣伝用映像は加工されているのか?! まぁ、あまり文句言わず、天候に恵まれたことでよしとする。

苗場プリンスホテルは大きすぎて甚だ不便。エレベーターからロビーが遠く、浴場はそのロビーの先にある別館の2階にある。おまけに浴槽が小さく、ラッシュアワーは大混雑。食堂も同様で、夕方6時には行列ができていた(入場は団体客優先で、行列に並ばされたのは個人客だけ)。一旦、部屋に戻り1時間経ってから行く始末だった。

駐車場に観光バスが19台、乗用車がざっと50台は停まっていたから(写真左)、宿泊客は少なくとも1,200人はくだるまい。この大人数が食堂や浴場に殺到するのだから、ラッシュアワーに混雑するのは当然だ。客は二度と来ないだろうと思えば、改善も必要ないということか(笑い)。

苗場プリンスのメインビジネスは冬場のスキー(写真右はホテル裏正面のゲレンデ)で、年寄りが多い秋とは客層が異なる。若い人たちには混雑も楽しさの要素の一つなんだろう。それなら、上述の改善は必要ない。

宿泊料金は税込13,999円で一丁前だが、混雑や部屋が小さいこと、食事の内容などを綜合すると、満足度は安値でアッピールしている大江戸温泉物語とか伊藤園グループ並み。

往復の新潟新幹線はほぼ満席。ホテルの繁盛ぶりも考えると、景気はかなりいいと感じる。日本政府はGDPが期待通り増えないことにいらだっているようだが、調査対象に誤りがあるのではないか(笑い)。


オリンピック・ボート競技会場が韓国?

2016-10-19 12:03:07 | メモ帳

小池都知事がバッハIOC会長を会談した10月18日夕刻、各民放は「東京オリンピックのボート競技の会場として韓国が急浮上」と報じた。私は「そんなこと、あるわけない」と思ったし、同日夜のNHKのニュースでもそんな話題は報じられなかった。

ところが、本日ネットで「ボート競技場韓国で」検索すると、出るわ出るわ、いろいろとヒットした。どうも火付け役は朝日新聞(私は購読していない)らしい。朝日の情報源は複数のIOC関係者だというが、もしそうだとすれば、冗談半分の発言だろう。マスコミの過剰反応ではなかろうか。

東京都が海の森会場の予算を数百億円減額する案を提示しているというから、経費削減を言い出した小池知事としては面子が立つ。これが落としどころだろう。

 

 


小池都知事への注文2件

2016-10-17 15:31:09 | メモ帳

(1)  オリンピック・ボート競技の開催地

東京オリンピックのボート競技の開催地として宮城県が急浮上しているが、これはやめてもらいたい。そもそも大震災からの復興を東京オリンピックの基本テーマにすること自体が不適切だ。

その理由は、2020年時点で東北大震災は9年前の出来事であり、諸外国の人々からすればとっくの昔に済んだはずの話題である。オリンピック競技を見に来て、そんな昔の話を蒸し返されたら、「えっ、まだそんな話につきあわされるの?」ということになる。“大震災からの復興”は日本人にとっては、錦の御旗のテーマだから誰もノーと言えないが、外国人にとっては関係ない話だ。

どうしても“復興”をテーマにするなら、被害が宮城よりも酷かった福島も、なにかの競技の開催地にしないのは不公平だ。それに、熊本はどうなる?

オリンピックは未来志向でまとめるべきだ。

(2)  バカ丁寧な言い方はやめてもらえませんか

東京都議会が閉会した時、小池都知事は「ご提案させていただいた議案をすべて可決して頂きほっとしました」と発言した。これは「提案した議案がすべて可決されて、ほっとしました」でいい。

「ご提案させて頂く」と言う表現は、議員に対する謙譲を示しているのだろうが、議案を議会に提出するのは知事として当然やるべき仕事である。議員にへりくだったり、遠慮したりする類(たぐい)の事ではない。これでは、まるで「やるべきではないことをさせてもらって申し訳ありませんが、ご好意に甘えて….」と言っているように聞こえる。

もっとも、「させていただく」は首相はじめすべての閣僚も使っている言い回しだから、小池氏もそれに倣ったのだろうが、せめて私が支持する小池氏には過剰な丁寧語・謙譲語はやめてほしいと願う。

 

 


買い物をしないと苦情を言われる観光客

2016-10-14 16:42:56 | メモ帳

今朝(10月15日)8時からのフジTVの「トクダネ」で放送された録画。

場所は韓国、繁華街の屋外。旅行会社の女性(30才台)ガイドが客を大声で批判している。画面には日本語訳が出ていたが、相手は中国人観光客だから、しゃべっているのは中国語に違いない。流暢な話ぶりからして、女性ガイドは多分韓国在住の中国人だと思うが、韓国人である可能性もなきにしもあらず。

その要旨は「そもそも観光客の本分は見物と買い物だ。あんた方は買いものをする義務がある。しかし、あんた方は義務を果たそうとしない。けしからん」。

いくら韓国とはいえ、そんな法律があるわけない。これだけでもビックリ仰天だが、その批判はバスの車内に移っても続き、そのガイドは「あんた方は親にどんな教育をされたんだ!」と怒鳴った。これには観光客も頭にきて「なんで親の教育という話になるんだ?」と怒鳴り返した。画面中央の奥にマイクを持ったガイドがいるから、車内の後ろの方から撮影したらしい。

ガイドが土産物屋からリベートをもらっていることがあからさま。買い物の金額が少なかったので、腹が立ったらしい。いくら腹の中ではそう思っていても、口に出すべきことではない。腹を立てるのはガイドではなく、苦情を言われた中国人観光客だ。

この録画はネットに拡散され、中国人観光客が減る結果をもたらすだろう。われわれ日本人は大笑いしていればすむことだが、同じようなことが日本でも起きてはしないか。日本人ガイドならこんな事にはならないだろうが、日本在住の中国人ガイドだったら、やりそうなことだ。ガイドの資格審査は厳正にやってほしい。

 

 

 

 

 


魏志倭人伝は書き換えられた!

2016-10-09 13:42:56 | メモ帳

魏志倭人伝を読み解き邪馬台国の場所を比定する作業において、最大の難問は狗邪韓国→対馬国→一大国(壱岐)→末蘆国(松浦郡唐津市)→伊都国(糸島市)→奴国→不彌国までは各国間の距離を示しながら、その先の不彌国→投馬国→邪馬台国に至る道程に関しては、所要日数が示されていることである。旅行記の記述としては不自然だ。過去三百年間、数多の学者・研究家がこの難問を解こうと試みてきたが果たさず、いまだに邪馬台国の所在地を特定する結論は出ていない。

ところが、「邪馬台国は熊本にあった!」(扶桑社 2016年9月)の著者、伊藤雅文氏は「不彌国→投馬国→邪馬台国の部分は、宋代(5世紀)に写本に携わった人によって改ざんされた」と推測する。すなわち、「原本は不彌国→投馬国→邪馬台国の部分も距離で示されていたが、≪ある事情≫のために、それが間違いではないかと誤解され、所要日数に書き換えられた」という仮説である。その≪ある事情≫は伊藤説の根幹であり、ここでそれについて述べることは推理小説の書評が真犯人を暴露するようなものだから差し控える。

ともあれ、自説に都合がいいように改竄を主張するのであれば取るに足らないが、伊藤氏は改竄されたという推測の根拠を論理的に説明している。そして、「改竄」にはネガティヴな語感があるが、伊藤氏は「間違いを訂正してやろう」という善意に基づくものだったと主張する。

伊藤説の発想がユニークな点は、不彌国→投馬国→邪馬台国行程を所要日数でなく距離で示していることだが、その仮定をベースにして、伊都国(糸島市)から邪馬台国に至る行程を地形と遺跡に頼って推理し、各国間の距離を推定しつつ、邪馬台国は熊本平野の北部に存在したという結論を導き出した。

伊藤説も既存の諸説と同様、仮説をベースにした推理に過ぎないが、説得力と言う観点でかなり質が高い意見だと評価する。