頑固爺の言いたい放題

森羅万象なんでもござれ、面白い話題を拾ってレポートします。

バカ丁寧になった日本語

2014-02-26 15:50:59 | メモ帳

間違った言い回しでも、それが主流になれば間違いではなくなる、ということはわきまえている。それでも、今の日本語にはヘンな言い回しが多い。

 きわめつけは、「○○させていただく」である。これは元来、相手の意向に沿って行動します、という謙譲語ではなかったか。その典型的な用例は「ではお言葉に甘えてそうさせていただきます」である。この場合は相手の許可を得ての行為だが、勝手に相手の意向を忖度した場合の行為でも、「させていただく」という言い方は正しい。しかし、相手の意向には関係ない行動に、「させていただく」と言うのはいかがなものか。中国が領空識別圏を宣言したとき、防衛大臣が「しっかりと抗議させていただきます」と言ったには仰天した。これは誰に対する敬語なのか。まさか、中国様ではなかろうに。

 「させていただく」は謙譲語から丁寧語に変化したらしいから、それでよしとしよう。しかし、一つの文章の中に、2回も3回も「させていただく」を連発されると、耳障りである。本人は丁寧にすればいいと思っているのだろうけど…。

 次に気になる言い方は、「~してもらってもいいですか?」である。銀行の窓口で、「ここに判を押してもらってもいいですか?」と言われた。いいも悪いも、そこに判を押さなければ書類は完成しないのだから、「ここに判を押してください」で十分だ。この言い方はすでに一般的に使われているから、批判するほうがヘンなのかも知れない。

 よくわからない言い方に「のほう」がある。「本日、父は東北のほうへ行っておりまして、留守です」の「のほう」は正しい。東北のどこかまで特定して伝える必要はないが、遠方に行っているという状況が伝わるからである。しかし、「書類のほうお持ちしました」とか「お味のほうはいかがですか」などと、やたらに「のほう」をつけるのは意味がない。言葉を曖昧にするほうが丁寧な言い方だと思っているのか。

 人に嫌われまいと顔色をうかがい、表現を曖昧にして、やたらとへりくだる態度は、自信喪失を意味する。それだけ世の中が住みにくくなったことの証左だろう。

 


消費税アップは経済を活性化させる

2014-02-04 11:48:44 | メモ帳

高額商品で、消費税アップへの駆け込み需要が伸びているらしいですね。だが、大塚家具の売り上げ4割増というニュースとか、高級ブティックからでてきたオバちゃんがニンマリしている映像を見ると、単なる消費の前倒しではなく、実需以上に消費が伸びている印象を受けます。

買う必要もないのに、メディアに先高感を煽られて購入に走っているのではないか。

 アクセサリーなど不急の品を購入することの言い訳(対亭主)や自分自身の後ろめたさを消すために、消費税アップが利用されているのではないか。

 つまり、アップ前の増加とアップ後の減少はイコールではなく、トータルでプラス。消費税アップで景気が腰折れするのではないかという懸念どころか、消費税アップが景気を拡大する・・・ワッハッハ。結構なことであります。