頑固爺の言いたい放題

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楽しめる瀬戸内海クルーズ

2014-12-22 16:51:19 | メモ帳

 

以前、沖縄―台湾のクルーズに乗船して、「これは年寄りにうってつけだ」と感じた。ホテルが動いてくれるようなもので、行った先々でバタバタしないですむからである。しかし、その時はたまたま海が荒れて、家内が船酔いに苦しんだので、クルーズはそれで終わりだと諦めていた。

ところが、たまたま瀬戸内海のクルーズがあることを知った。神戸―松山を往復するだけだから外海に出ない。これなら船酔いになることはないだろうと参加した、というわけだ。2泊3日の短期クルーズなので、費用も安くすむ。それなら、かねてから憧れていた最高級の船室に泊まってみようということになった。

 

この日はネクタイ着用が義務づけられた。身なりを整えると気分が引き締まり、料理が一層美味しくなる効果がある。

 

その船室は期待通りで、広いし、ソファは自宅のものより上等。浴槽から海を眺められる。予想した通り、瀬戸内海は波が静かで、地上にいるのとほとんど変わりない。そして、瀬戸内海では神戸の夜景、明石海峡大橋、瀬戸大橋、数多の小島など、景色に変化があって、飽きない。

特別室を張り込まなくても、ゴージャスな談話室を利用すれば、そこでユッタリと優雅な時間を過ごすことができる。ライブラリーもあり、いろんな本が置いてある。もっとも、私が読んだのはコミックのゴルゴ13だったが(笑い)。

 

 

松山の呼び物は道後温泉と夏目漱石のぼっちゃん。温泉に入ることを楽しみにしていたが、上陸してからの観光は港から市内までの往復時間を別にして正味2時間。市内の高台にある松山城と由緒あるという石手寺、道後温泉の古風な建築を外側から見るだけで観光タクシーのメニューは終了。ゆっくり温泉に入っているヒマはなかった。

 

  

短期クルーズの意義は観光もさることながら、船上で充実した時間を楽しむことだと思う。初日の夜はマジックショウ、二晩目は夫婦のオペラ歌手が主役のコンサート、昼間は映画会(アナと雪の女王)と、朝から晩までひっきりなしになにかのイベントがあるし、カジノもある。そしてディナーは、ワイン(などアルコールすべて)飲み放題のフランス料理を特別室の客専用のダイニングルームでバンド演奏を聞きながら楽しんだ。

 

大枚をはたいたが、それだけの価値がある旅だった。