ゆう’sful LIFE

感染予防と看護について考えたことや勉強したことを綴っています。

暴言は許せないよなー

2020年04月25日 | 徒然
連日、COVID-19の対応に忙しいが、それにもそこそこ慣れてきております。
毎朝、情報共有のミーティングをしているのですが、一部のおじさんたちの喧嘩が絶えず、これがストレスになる。

物資が枯渇しそうだとか、職員が感染するんじゃないかとか、患者数が減ったとか、減収だとか
いい話ってそんなに多くない。
で、極めつけが自分も感染するんじゃないかという不安や恐怖に煽られて、時々意味不明なことを口走る人が院内にもほんの僅かいるのですが
圧倒的におじさんが多い(50代後半の)。

昨日は〇務部長が、会議の席で、HEPAフィルター付きの空気封じ込めユニットに噛みついた。
HEPAフィルターには、99.97%って書いてあるけど大丈夫なのかと。
そりゃ、この手の製品で100%って書いてあるものなんてないでしょうが。

大丈夫かと言われれば、感染経路は空気じゃないし、そもそもその病室は、挿管とかエアロゾルが発生しそうな処置をする場合に使用する部屋として設定してあるので
すべてのCOVID-19の伝播予防に寄与するものでもない。
部屋の中の汚染された空気か、HEPAフィルターを通して拡散しないのかと言われれば、たぶんしないと思うので「その点については大丈夫です」と発言。
でも、しつこく大声で「絶対なのか」と言う。
そして最後には、下っ端の課長に「おい、大丈夫って言ったこれ、記録に残しとけよ!」と言った。
大丈夫じゃなかったら、私が大丈夫と言ったのにと追及する気なんだろう。
もはやパワハラレベルだし、同席していた院長や看護部長も何も発言しないのに辟易する。

あー、こういうおじさんを何とかしてほしい。
仮にも〇立病院の〇務部長ですよ。
この状況が落ち着いたら、ICレコーダーの音声を本省に送ろうと思う。

障害者施設のクラスター発生後の対応

2020年04月25日 | 感染管理
近隣の障害者施設でクラスターが発生していて、行政支援を依頼されたのですが
障害者施設って複雑に交流しまくっていることがよく分かった。
こんがらがって、整理に時間がかかる。

なんとかこれ以上の拡大は抑え込めそうなので、ここからはどうやって日常を取り戻すかの話である。
いろいろな行政文書等を見ていても、休職の基準などは散見されるのに、復職基準が見当たらない。
陰性化2回で無罪放免ってことはないでしょう。

で、今考えていること。

入所施設についてです。
【入所施設】
感染者が入院するまで滞在していた日から2週間後まで現在の利用者と職員に異常がなければよい。
複数いる患者の誰から陰性化して戻ってくるかわかりませんが、遅く退院(陰性2回)された方が、戻られてから1週間は現在の隔離予防策を継続した方がよい。
つまり、居住空間における個室管理を継続するということです。
4週間は専門家(保健所?)の健康観察下に置く(それ以降も現場では継続されるでしょうが…)。

というような形で、他の入所施設も隔離期間を設定していけばよいか。。。
通所施設については、それぞれの入所施設で最後の感染者の隔離解除基準を満たしてから再開の方が安全だろうと思います。
可能であればの話ですが。
来週、現地に行くので、現場の方のお話と実際の状況もみて、コメントできればと思います。

国内の指針で復職基準に関する公式の記述は未だ出ていないと思います。
第4回のS県の専門家会議の復職基準案は容認されていましたので、使えると思います。
基にしたCDCガイドラインは、4月13日に更新されましたが、改訂部分は接触期間が発症48時間前からになったことと、検査ベースによる対応をより推奨する部分ですので、内容に影響はないと思います。
(国内の指針も概ね下記のガイドラインを踏襲しているので、発出のタイミングが遅れがちです)

職場復帰基準
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/return-to-work.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fhealthcare-facilities%2Fhcp-return-work.html

曝露評価
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/guidance-risk-assesment-hcp.html

1週間と4週間の下りの根拠は、日本渡航医学会と日本産業衛生学会が合同で公開している新型コロナウイルス情報に基づいた東京商工会議所の文書に寄ります。
https://www.sanei.or.jp/images/contents/416/COVID-19info0420koukai.pdf
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1021793

#stayhome

2020年04月07日 | Weblog
やっとというか、今さらというか、政府が非常事態宣言を出すそうです。
強制力が限定的な日本で、どれほどの影響力があるのか…という声もあります。

外来には、先週半ばからとんでもなく患者が増えました。
今日なんて、直接来院…しかも、PCR検査希望、陰性の証明書を求める公務員など、あきれるような受診行動も複数見られていました。
PHSは鳴りまくり、お昼を食べられたのは19時でした。

先週くらいから検査で陽性となっていたり、今日の受診患者でCOVID19だろうと思われた患者のほとんどの発症日が、先月末から今月末。
つまり、あの3連休におでかけしまくって、夜のお店に繰り出していた行動歴のあった人たちだった。
わかりやすい。
ネット公表のデータで追える限りエピカーブを描いてみると、3連休後に自粛を小池さんが強く求めて以降の発症者が減っている。
これは良い兆候だと思う。
テレビでは自粛せずに、巣鴨のお祭りに行く無鉄砲な高齢者や、罹ったら罹った時などと言っている無知な若者ばかりを報道せずに
自宅でどうやって過ごしているのかなど、模範的な人々を報道するべきだと思う。

医療崩壊は既に始まっている。
今日は、受け入れを断った患者が複数いた。
あの人たちはどうなったのだろうと胸が痛む。
あるいは、実施したら見つかったであろう検査ができなかったことで悪性腫瘍を見逃した人もいるかもしれない。
感染者が診てもらえないだけではなく、他の医療も圧迫するのだ。

一般市民はこれから知るのかもしれない。
医療崩壊の真の姿。
そして、その当事者に自分がなるのだということを。
そんな日が来ないためにも、家にいてください。
#stayhome