ゆう’sful LIFE

感染予防と看護について考えたことや勉強したことを綴っています。

障害者施設のクラスター発生後の対応

2020年04月25日 | 感染管理
近隣の障害者施設でクラスターが発生していて、行政支援を依頼されたのですが
障害者施設って複雑に交流しまくっていることがよく分かった。
こんがらがって、整理に時間がかかる。

なんとかこれ以上の拡大は抑え込めそうなので、ここからはどうやって日常を取り戻すかの話である。
いろいろな行政文書等を見ていても、休職の基準などは散見されるのに、復職基準が見当たらない。
陰性化2回で無罪放免ってことはないでしょう。

で、今考えていること。

入所施設についてです。
【入所施設】
感染者が入院するまで滞在していた日から2週間後まで現在の利用者と職員に異常がなければよい。
複数いる患者の誰から陰性化して戻ってくるかわかりませんが、遅く退院(陰性2回)された方が、戻られてから1週間は現在の隔離予防策を継続した方がよい。
つまり、居住空間における個室管理を継続するということです。
4週間は専門家(保健所?)の健康観察下に置く(それ以降も現場では継続されるでしょうが…)。

というような形で、他の入所施設も隔離期間を設定していけばよいか。。。
通所施設については、それぞれの入所施設で最後の感染者の隔離解除基準を満たしてから再開の方が安全だろうと思います。
可能であればの話ですが。
来週、現地に行くので、現場の方のお話と実際の状況もみて、コメントできればと思います。

国内の指針で復職基準に関する公式の記述は未だ出ていないと思います。
第4回のS県の専門家会議の復職基準案は容認されていましたので、使えると思います。
基にしたCDCガイドラインは、4月13日に更新されましたが、改訂部分は接触期間が発症48時間前からになったことと、検査ベースによる対応をより推奨する部分ですので、内容に影響はないと思います。
(国内の指針も概ね下記のガイドラインを踏襲しているので、発出のタイミングが遅れがちです)

職場復帰基準
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/return-to-work.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fcoronavirus%2F2019-ncov%2Fhealthcare-facilities%2Fhcp-return-work.html

曝露評価
https://www.cdc.gov/coronavirus/2019-ncov/hcp/guidance-risk-assesment-hcp.html

1週間と4週間の下りの根拠は、日本渡航医学会と日本産業衛生学会が合同で公開している新型コロナウイルス情報に基づいた東京商工会議所の文書に寄ります。
https://www.sanei.or.jp/images/contents/416/COVID-19info0420koukai.pdf
https://www.tokyo-cci.or.jp/page.jsp?id=1021793

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