磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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21世紀の日本、アジア、世界-日本国際政治学会・…

2009年07月25日 | 読書日記など
『21世紀の日本、アジア、世界-日本国際政治学会・米国国際関係学会合同国際会議からの展望-』
   日本国際政治学会・編/国際書院1998年

いろいろな分野のことが書かれてあります。
--ぼくにはよく理解できない部分もあります……。



パワーポリティクスとニューポリティクス……。下「」引用。

「冷戦の終焉は、国際関係におけるパワーポリティクスの終焉を意味するものではないといえる。しかし、ヨーロッパにおいては、パワーポリティクスは、K・ドイッチュ教授(Karl W.Deutch)の有名な概念を用いれば、「多元的安全保障共同体」(a pluralistic security community)の導入によって「ニューポリティクス」(=新しい政治)への変容がみられたことは、事実である。-略-」

ロシアはエネルギーが豊富にあるのに、パワーポリティクスにこだわり、取り残されていくだろう……。

中国の一部はニューポリティクスへ向かおうとしているが、今までのパワーポリティクスが壁であると思っていることだろう……。

「対中国投資」
--今では、これも逆転しそうな勢いですね。
日本人の貯蓄率はアメリカ人よりも劣るなんていう人までいる時代……。
--それなのに、日本の人件費は高いなどと、寝ぼけたことをいっている学者や評論家が、まだいるのはにあきれるばかり……。

「従軍慰安婦」の指摘……。下「」引用。

「「従軍慰安婦」につて指摘しておきたい点は、たとえ「レイプの意味」についてこの他いかなることが論じられようとも、それは、男性の力づくのペニスの貫通という性的に特別な意味において、男性による女性の客体化を必然的に伴っているということ、そして、レイプしようとする意思/欲求は、(普段は弛緩した)ペニスによってではなく、セクシュアリティと権力の表現としての男性の貫通を駆りたてるような、男らしい異性愛のアイデンティティの内在化によってこの形成されるということである。おそらくそれは、レイプに対して社会的コントロールや集団暴力としての実行可能な形態を与えるようなアイデンティティの一つの動員の在り方なのである(おそらく集団レイプは、異性愛的な慣行が欠如している場合には、かなり凝集力のない戦略となるであろう)。この見方をすれば、異性愛的な男らしさは、グループ内のジェンダーのヒエラルキー(例えば、女性の自律性や平等を妨げるような、「私的」領域での家庭内暴力や「公的」領域でのレイプの恐れ/現実)を維持し、またグループ間の集団暴力(例えば、戦争中の強制売春や大規模レイプ)を再生産するために動員されるのである。簡単にいえば、「分極化された男らしさと女らしさのアイデンティティが、社会的コントロールやグループ間の衝突のテクニックとしての異性愛主義と性的暴力によって構成されている限りにおいて、男権主義は、直接的及び間接的な暴力の双方の再生産から切り離すことができないということなのである」[Miedzian 1991]。」

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抗議運動……。下「」引用。

「第2に、「従軍」を支援するトランスナショナルな抗議運動は、伝統的な国際関係論において優勢な主権国家や領土的境界と反目する政治的同一化を重要視している点で指摘できる。市民と(国家追及の)ナショナリズムに関連した政治的アイデンティティが、積極的行動主義や軍事衝突においてさえ、依然として中心的な焦点である一方で、サブナショナルとトランスナショナルな運動は、ますます声高に主張され、組織化され、影響を与えるようになりつつある。-略-」

この問題も右翼と左翼のゼロサムゲームに持ち込もうとする人たちがいるが……。

人権をとるか、とらないかだろうとボクには思える……。

平和学でいえば、積極的平和をもとめる人たちと、戦争で平和の人たちとの対立のようにも思える……。

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