磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ニッポン核武装再論-日本が国家としてサバイバルする唯一の道-

2008年12月20日 | 読書日記など
『ニッポン核武装再論-日本が国家としてサバイバルする唯一の道-』
    兵頭二十八・著/並木書房2004年

ヒロシマ・ナガサキの被爆者たちの思いは一切、頭にない人の書いた本である。
--都合のいいところだけを、つまんで、おいしい目をしたいと思っていたら、大変なことになりますよ。
もうなっていますね……。



核抑止論をとっている……。
それは、すぐに否定されていることである……。
朝永振一郎は見事な否定をしている……。

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そして、現実としても、朝永があっている。

むしろ、抑止になっているのは、被爆者運動が世界に広まったからだろう……。

カテゴライズしているとしても、自衛隊が核保有論とは思わない……。下「」引用。

「自衛隊ではだいぶ以前から核兵器を、化学兵器、生物兵器とともに「特殊武器」にカテゴライズしている。この語感は適切である。
 なんとなれば、核兵器は、通常兵器では不可能なほど広範・深刻な対民間毀害(きがい)を、通常兵力ではとうてい不可能なほど即興的に可能にする手段であることに、間違いがない。」

田母神のような人物がいたことには驚いた。
--彼は自衛隊員というよりも、まるで森元総理のような政治家である……。

「「核」はこう効く--イスラエルが「原爆」でかち取った立場」
--それで中東は大変なことになっいてるのではないか?

国際法はたしかに不備がありすぎる……。下「」引用。

「現実には、国際法は、もしも大国が守られないならば、誰も守りはしないのだ。逆にその事実から、大国はには、非現実的でなく誰でも守ることが可能な国際法(もしくは規範・指針)を創出し、それを自ら遵守し続け、他国には強いて促すように努め、徐々に世界的な慣習法にまで仕立てていく、道義的な義務があると言える。」

しかし、クラスター爆弾に関するように努力されている人たちもいる……。
--平和へは武器ではなく、このような努力が意味あることである。

「アメリカと中国はどちらが信じられるのか」……。
--クラウゼヴィッツ人には騙されないでほしい……。

ブッシュを信用したから……。


「都市の「不燃化」「耐爆化」「対核化」」
--こんなタイトルがある。
核兵器のことを本当に知っているのか?

「核の冬」のことなどは書かれてなかったと思う。

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「アメリカにものが言えるフランスとの違い」というタイトルあり。
--これも核兵器のためと思っているだろうが……。
核兵器というよりも、政治家の資質によるだろう……。

ドイツの方が独自路線をいっている……。
--だが、彼らは核兵器は保有していないし、脱原発さえ考えている……。

そして、原子力は世界の潮流といい、ドイツも新たにすすめると書いていた読売新聞は推測記事だったのか? それとも、世論操作か?

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そして、その読売新聞の歴史についても考えてもらいたい。

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裏表紙にこんなことが掲載されている。下「」引用。

「「日本は核兵器を持つべきである」という兵頭二十八の意見は、もはや少数意見ではない。長年、兵頭は「核武装こそが安価な防衛の解決策であり、最小の核抑止力を保持するフランスを見習うべきだ」と主張してきた。小泉首相をはじめ、日本は軍事面でも発言力を強めたいという流れのなかでは、兵頭の意見は説得力があるかもしれない。
  (ニューヨーク・タイムズ紙2003年7月22日)」

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ニョーヨーク・タイムズ紙は、「原爆神話」をつくりだす役目をなした御用マスコミ。

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そのマスコミに核兵器を正当化することに、利用されている愚かな人物のようにボクには思える。

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日本が核兵器をつくるとしたら、さらに血税が吸われることだろう。

そして、国民には何のプラスにもならず、「原子力帝国」のヤミは膨らむことだろう……。

そして、核兵器をつくる企業や政治家、これらの文化人などが儲けるだけだろう……。

開発には多くの被害者も生れる……。

これも歴史である……。








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