磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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オッペンハイマー(原爆の父)とテラー(水爆の父)-----悲劇の物理学者たち-----

2007年09月02日 | 読書日記など
『オッペンハイマー(原爆の父)とテラー(水爆の父)-悲劇の物理学者たち-』
   足立壽美・著/現代企画室1987年

原爆乙女としてアメリカに治療に行かれた方と幼なじみだという著者が書かれた本のようです。



どちらの父にしろ、「大量虐殺兵器」を生み出した不幸な人たちでしかないとボクは思います。


カリフォルニア大学。
--このキャンパスでオッペンハイマーとテラーは激しい議論。
セミナーにテラーが参加していなければ「スター・ウォーズ」も存在しなかったのでは?と著者は書く。

スター・ウォーズ」といっても、もちろん娯楽映画ではないものです。
人の命がかかったものです。


昔の物理学者は自由があったような気がします。

オッペンハイマーも、長期にヨーロッパに滞在していたようです。

1925年、オッペンハイマーは、ロンドンの精神科にみてもらうが、解決はしなかったようです。 

1933年4月、ヒトラーによってユダヤ人教授が追放される。

ボーア博士などの理論が『ザ・フィジィカル・レヴュー』に発表。
核連鎖反応による爆弾(原爆)が生まれてくる可能性は世界各国に存在していたという。

1941年10月、ハイゼルベルクの平和の手さぐりがあったという。

テラーは政治家と手をむすび、水爆開発へ。

物理学者フックス、ソ連のスパイ事件。
5日後、トルーマンは「水爆開発」の声明書。

--朝鮮戦争によって、オッペンハイマーとテラーの水爆。
阻止するオッペンハイマー。
1年後、原爆をマッチにして、核融合させる水爆の案をだすテラー。

平和を求め出したオッペンハイマー。

そして、オッペンハイマーを迫害する米政府。
それに手をかすテラー。科学者仲間から敬遠されるテラー。

原爆禁止運動に署名を拒否したエドワード・テラー。

イギリスはビートルズと書かれてありました。
これは多くの人が言われますが、少し複雑です。

司馬遼太郎さんは、ザ・ビートルズの三人のメンバーをアイルランド系とし、その文化的背景があったからこそ、彼らの成功はあったと書かれています。

ちなみに、ジョージ・ハリソン以外はアイルランド系です。
--日本でいえば、朝鮮系でしょうか?


--この本には書かれてありませんが……。
日本でも原発は三原則も守られず湯川秀樹博士などは辞任されました。
--そこで、日本の政治家たちは、彼らのいうことをきく学者を育てたそうです……。
今の表現でいけば、ポチ学者ばかりをひきつれているわけですね?

政府の○○委員会も同様といわれる方もおられますね……。

学者としての真のプライドをもっていただきたいものです。
……特に人命のかかる分野では……。







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