磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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戦争を知らない世代へ7 香川編たかまつ7月4日-空襲と暮らしの記録-

2009年04月21日 | 読書日記など
『戦争を知らない世代へ7 香川編たかまつ7月4日-空襲と暮らしの記録-』
   創価学会青年部反戦出版委員会・編/第三文明社1975年

四国にも空襲があった……。



照明弾……そして焼夷弾……。下「」引用。

「「今夜は、もう来ない。蚊帳をつって早く寝よう」と、床についたとたん、パッ、とあたり一面が明るくなった。後で聞いた話たが、B29は先に照明弾を投下、その後、焼夷弾を投下したとのことである。」

父の死体をさがす……。下「」引用。

「どこかにお父さんの死体がないか思おて、あっちこっちの防空壕をのぞきながら行ったんや。そん中に、女の体が真っ黒に焼けて死んでいるのが、二、三ケ所あった。また、川の中には胴体が真っ二つに分かれた死体が転がっとったり、歩きよったら、石の所に手のちぎれたのがあったり、あのころ、何が落ちとるかわからんかったわなあ。」

松下電器(現・Panasonic)の軍需工場勤務……。下「」引用。

「当時、私は十六歳にたらぬ女学生で、学徒動員のため、松下電器昭和町工場へハチマキをしめて通っていた。」

香川大学……。下「」引用。

「私は母と夢中で香川大学(当時、高松高商)の中へ入ったけど、そこにも焼夷弾がザーット降ってきたんです。それで母の防空頭巾や背中に、いっぱい炎がついて燃えよるんです。急いでもみ消して、八幡さんの方へ逃げるとまたザーッと降ってきて、こんどは西へ逃げた。-略-」

「我が子への手記」小西百々代・著。
今では「反日」という者もいる……。下「」引用。

「食事をしながら「どうしてお母さん、お麦の御飯きらいなん?」と、また聞かれて、お母さんは学校時代にお麦の入ってるお弁当を持って行ってないばかりに、先生から皆の前で指さされながら「非国民!」と怒鳴られた話をしましたね。でも、あなたは非国民という言葉が、どういう意味を持ち、そしてあの当時に非国民と言われた人々が、どんなに他の人たちから迫害を受けたかは、わかるはずもないし、だから何とも不可思議な顔をして「非国民ってどういうこと? どうして?」と何度もあなたが聞き返すのをみて、時の流れをつくづく感じたものでした。」

「女は慰安婦」下「」引用。

「日本の敗色が濃くなり、工場内のすみっこで、つとめて低い声で、「日本はもうだめだ」「日本が負けると、米軍が進駐してきて、男は殺され、女は慰安婦になるのだ」とか、いろいろなデマがとんでいた。」

他の本では、日本が中国などでしたことを、今度は日本がアメリカにされると考えていたと書かれてあった……。

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