磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ジキル博士のハイドを探せ

2006年09月06日 | 読書日記など
『ジキル博士のハイドを探せ』
  広瀬隆+BOX編集部/ダイヤモンド社s63年、s63年15刷

さすがベストセラー作家、広瀬隆と思う15刷ですね。
このベストセラー作家は激しいと思うのですが、後日
岩波書店などで、同じことが書かれてあることが多かったですね。



ブラジルの事件が書かれてあります。
ドクター・ゲイルというマッド・ドクターが「青い粉」、レイデを殺した事件で登場します。

この事件の異常さを浮き彫りにしていきます。
小説より恐怖だと思いました。
そんなことがありえるのか疑問に思えました。

ここで第一の謎が生まれる。
必ず第二、第三の謎が生まれるものだそうです。

事件発生の9月30日から10月28日に至るあいだ、わずか一カ月も経過していない。
初期の報道では、重症者40人を数え、被曝者は1000人。

しかし10月末から翌88年2月末までの間に「五人目の死者」がまったく報道されていない。

死者がパタリと途絶え、報道も完全に消えた。

これだけの大事件では、実に異様な経過をたどっているそうです。

場所は海軍病院。秘密保持は可能。

なぜかチェルノブイリ事故の時活躍したロバート・ゲイル博士が
ブラジル入りした直後から、事件が消え去ったという。

チェルノブイリ事故では、ゲイル訪ソの直後からやはり報道が途絶えた。

ブラジルを訪れた国際医師団は、驚くべきことに国際原子力機関(IAEA)なのである。救援に駆けつけのたのが、これも国連の世界保健機構(WHO)である。

史上最悪のチェルノブイリ事故を国際的に抹殺したのが、同じくドクター・ゲイル、IAEA、WHO。

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そのほかにもマッド・ドクターが出てくる。しかし、これはあくまでも実話。

アメリカにもナチスのメンゲレのようなマッド・ドクターはいる。

しかしマッド・ドクターは政府や大企業にとって好都合のデータなどを出してくれるので、彼らは裁かれない。

日本と同様のようですね。

チェルノブイリ事故時の汚染食品の流通が書いてあります。下「」引用。

「南米のベネズエラで87年8月、放射能で汚染した冷凍牛肉が発見された。つまり食糧貿易会社は、86年に汚染した肉を冷凍保管し、しばらくしたあとで検査体制が不備な第三世界へ輸出したわけだ。しかも、それがさらに別の国にまわることもある。日本でも87年10月21日、ブラジルから輸入されたビーフ・エキスから六二二ベクレル検出されている(第5章参照)」


原発危機を隠蔽する組織のことも書かれてあります。同。

「国際原子力機関(IAEA)という組織について触れおきましょう。87年にイギリスで出版された『メーデー・アット・チェルノブイリ』(未邦訳)という本があります。イギリスのジャーナリスト二人が書いたもので、主に公式発表を追っているドキュメントです。この中にIAEAについて記述がある。「IAEAは完全に原子力産業の利益に支配されている」。そして、IAEAの幹部に関する情報はほとんど秘密であり、だれも知ることができないという」


企業との関連についても書かれてあります。ドクター・ゲイルがチェルノブイリ事故の時に乗り込めたのはその関連らしいです。

これらの初めはすべてマンハッタン計画、原爆開発からはじまっているといっていいそうです。

ドクター・ハマー 私はなぜ米ソ首脳を動かすのか









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