磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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岩波グラフィックス5 核戦略の結末

2008年08月09日 | 読書日記など
『岩波グラフィックス5 核戦略の結末』
   豊田利幸・著/岩波書店1982年

核戦略にも歴史があるが、これもゼロサムゲーム。
--また、クラウゼヴィッツ人が推進しているといっていいのではないか?




■目次■
序 核戦争は起り得る  2
1. 大量報復戦略(1945~)水爆以前  10
2. ニュー・ルック戦略(1954~)水爆以後  24
3. 柔軟反応戦略(1960~)  32
4. 核開発競争の激化(1974~)  56
5. 相殺戦略と限定核戦争(1979~)  66
6. 核戦略の結末  78

英政府高官用シェルターRSG-6が、イラストで書かれてありました。……かなり大規模。

--戦争屋・チャーチル。
「国際連合は武装せよ チャーチル氏 対ソ警告演説」
「対ソ戦争の挑発 チャーチル演説を猛烈に非難 スターリン首相乗出す」

ヒロシマ原爆“リトルボーイ”重さ4100kg
ナガサキ原爆“ファット・マン”重さ4550kg

憲法九条もアメリカ主導で変更されたという人たちもいる……。下「」引用。

「 エニウェトク実験の年、吉田茂首相は日本国憲法第9条は自衛戦力を認めていると国会で答弁し、それまでの憲法解釈を変更した。」

ニュールック作戦で、アメリカの納税者たちは……。下「」引用。

「1954年1月ダレス米国務長官はそれまでの大量報告戦略を新たに装い、ニュー・ルック戦略として発表した。その中身は水爆を主体とする大量報復戦略と陸海空軍第一線へ戦術核兵器を配備し局地的な原子戦争も辞さないという戦略を結びつけたものである。
 ニュー・ルック戦略は、正確にいうと、1953年の米国家安全保障会議(NSC)において、統合参謀本部からではなく、国務省から提出されたものである。従来の軍人の発想ではない。
 なお、この戦略の背景にはアメリカの納税者を説得する論理が働いていた。市民たちは兵士として戦場で生命を失うよりは、新鋭の兵器体系の開発配備に要する国費を負担する道を選んだ。」

核魚雷で、相手の原潜を攻撃する……。

■Torpedo MK 45 (Nuclear) Systems ■



レーガンの軍拡の一例。下「」引用。

「1981年、アメリカのレーガン大統領は中性子爆弾の製造開始を決定した。増強を続けるソ連の戦車に対抗するため、と説明された。これに対し、ソ連のブレジネフ書記長も製造の用意があると言明した。」


終わりの方の文章で「明日では遅すぎる」と書いてあります。

これほどの巨費を、環境問題、人権問題、福祉に使われていたら、こんなひどい世の中にはならなかったとボクは思います。







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