磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆と文化・芸術-その創造と歴史をとらえる-

2008年08月30日 | 読書日記など
『原爆と文化・芸術-その創造と歴史をとらえる-』
   日本民主主義文学同盟広島支部・編/
     日本民主主義文学同盟広島支部1966年

民主主義というよりも、共産主義という感じをボクは受けます……。
--多様化というのを感じません。




■目 次■

・文学を大衆の手に 奥田泰治  1
・原爆と医学 杉原芳夫  3
・「きのこの会」と私たちの学習サークル 近藤幸子  10
・原爆と映画 村上忠人  13
・「島」と「泰山木の木の下で」をめぐって-戯曲にあらわれた“原爆”-
       土屋清  18
・原爆と児童文学 山口勇子  23
・原爆と詩 山中みちこ  27
・文学と原爆 深川宗俊  35
・“原水禁と文学”をさらに前進させるために 堀ひろし  40

映画の評がおもしろかったです。
--仁科博士の映画。下「」引用。

「まず「原子爆弾の効果」は、昭和20年9月に、学術調査団の仁科団長と学者たちの調査とタイアップして、専門的な指導もうけ半年余りかけて撮影した2時間をこす長篇科学記録映画です。当時、これを知った米軍は没収してしまいいまだに返還してはいません。
 たまたまラッシュ・プリントをかくしていたのが、現在、日本映画社の倉庫に保存してあるので、当時の、関係者が公開を強く要求しているのに会社は拒否しつづけています。」

後に、アメリカから返還されていますね。

黒沢映画についての評。下「」引用。

「「生きものの記録」は、頑健で、欲深い性欲旺盛なある工場主の老人が、戦後の動向をみて、原水爆による人類絶滅という恐怖症にとりつかれ、絶望的になり一切を売り払って、安全だと思うブラジルに移住しようとする。
 家族は、これに猛反対して裁判にかける、老人は、精神病者にされ準禁治産者の宣告をうける。老人は絶望の中で、本物の狂人となり精神病院の窓から夕日を眺め、「燃える!地球が燃える!」と叫んで……。
 黒沢監督は、「水爆の脅威を、センセーショナルに描こうとは思わない。水爆の脅威を他の動物が知ったら本能的に行動を起すだろう。少しでも安全な場所を探して大移動を起すだろう。この老人の奇異な行動の中に、生きものの正直な叫びをきいてもらいたい」と。しかし、ひとりの人間を動物的本能の存在にすりかえ、おののかせ、安全な地へオノレだけ逃げようとする。家族がそれを常識はずれの狂人扱いにするという対置は、水爆の恐怖と、戦争反対への斗いをどうして正しくうけとめるのでしょうか。」

ボクはまだ観ていないのですが、どうなのでしょうか?
--観られる、その日がボクは楽しみです……。

「映画「生きものの記録
チャンネル :BS2
放送日 :2008年 9月 1日(月)
放送時間 :午後9:00~午後10:48(108分)
ジャンル :映画>邦画」
……放送されるようです。
その後の番組でレビューもあるようです。


【映画】「純愛物語」という映画もあったという。下「」引用。

「つづいて「純愛物語」は、純粋な愛に生きようとする孤児の早川と、原爆孤児のミツ子が、さまざまな事情や、原爆症の発病で破局がくる。ふたりの純愛と、強く正しく生きようとする努力を、原爆症がむしばんでいく描写の中に、原爆を許してはならないという強い願いを溢れさせようとしています。」

【映画】「世界は恐怖する」。下「」引用。

「「世界は恐怖する」は、金魚の卵にコバルト60を放射して、生れた双頭の金魚をみせるなと、「死の灰」という放射能の恐怖わ、科学的実験を通じて、具体的なデーターを列挙し、ことに放射能障害による遺伝的奇形や、不具発生の記録など、目をおおう恐怖と戦慄に胸をうたれるものです。」

【映画】「その夜は忘れない」。下「」引用。

「それから3年、「その夜は忘れない」は、戦後17年、週刊誌記者が原爆特集号の取材で来広し、原爆の傷痕を探すが、あの日のつめ跡は、資料館にしかみつからない。或る寄る、バーのマダムに心ひかれ彼女が好きになり愛情をいだく。-略-」

【映画】「とべない沈黙」。下「」引用。

「それから2年とび、「とべない沈黙」は、熱帯性ナガサキアゲハ蝶を、北海道で少年が捕らえたという。-略-被爆少女と青年の恋が、少女の発病でひきさかれるのを。-略-」

目 次

「人民中国」というのを山口勇子は書いていました。下「」引用。

「先頃、たしか「人民中国」誌上で、「収租院」という集団制作の彫刻の群像のことを知りました。解放前の悪徳地主と、さんざん苦しめられた農民たちの姿をとらえた群像です。」

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