磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

原発症候群-アトミック・インフェルノ-

2008年08月03日 | 読書日記など
『原発症候群-アトミック・インフェルノ-』
   西山明・著/批評社1982年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「あなたはこの地獄(インフェルノ)をみたか?
農民にとっての土。漁民にとっての海。すべてを汚染しつくしてしまおうとする核文明。最悪の様相を呈しつつある原発地獄から人間を救うものはなにか? 著者の鋭い耳が、ミクロネシアからの声を聞きつけた。」



■目次・主なものだけ■
I 原発を拒否する直耕農民たち  7
II 原発と対峙する海の守護者たち  37
III 放射線に侵襲される下請け労働者群  72
IV 檻の中の原発下請け労働者群  162
V 核文明を撃つミクロネシア  234
風のイメージ-あとがきにかえて-  270
参考文献  281

命ということを考えたら農業の方が大切だろう……。下「」引用。

「電力会社は“エネルギーがなくなってもいいのか”というけど、国の本(もと)である農業を潰してしか成り立たないエネルギーなら私はいらないっていうんだね。」

これから、さらに水不足、食料不足となり、農業の方が大切になるだろう……。

--その時、外国は売ってくれない可能性が高いのだから。今年、それは穀物でわかったはずだ……。

それに、エネルギーも農林水産業の分野で作られる可能性すらある……。

連帯をズタズタに……。下「」引用。

「海に生命を育まれた漁民の連帯はズタズタに引き裂かれ、海はどんどん埋め立てられていく。既成事実の積重ねは漁民を沈黙の中に追いやっている。」

そして、高給取りの推進派とちがい手弁当で、疲れた体でおこなっておられるのだ。下「」引用。

「三~六月までの小女子(こおなご)漁の時期が一番つらかった。ランプ漁といって集魚灯を用いる漁法で、夕方五時から翌朝十時までの夜の作業だ。市場に水揚げして寝るのは午前十一時。この合い間をぬって回るのが、体がくたくたになる。」

悪いことをして、ウソをついている者たちが大金を得て、豊かな生活をしている社会といってもいいのではないか?

--こんなウソつき国家にしてしまったのが、原子力帝国である。もちろん、以前からあったが、さらにひどくなっている……。

映画の1シーンは悪い意味で生きているという……。下「」引用。

「東電の同心円として県、町の一体となった「原発城下町」は「下請け労働者の実態」に触れるのをタブーにし、「安全神話」のカマを振りあげて疑問の声を押さえつける。黒木和雄監督「原子力戦争」のシーンの中で、一人の秘密を入手した人間を松林で包囲し、息の根を止めた城下町の住民ひとりひとりの歪んだ顔は、現実に生き続けている。」

映画『シルクウッド』は負けないで生きようというメッセージがあったと思うが、田原総一朗・原作のこの映画にはそれはなかったとボクは思う……。

【映画】原子力戦争

日本軍にスパイとされて殺された島民……。下「」引用。

「ロタの村人たちは戦後、家族の悲劇を米軍に申し出た。-略-「日本が不自由で知能が低く、スパイ容疑の取り調べに答えられずに殺されたが、殺された方も埋葬場所も明らかにされなかった。日本軍は弱い人間ばかりをねらって、狂ったように殺した」。」













エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。