『原発症候群-アトミック・インフェルノ-』
西山明・著/批評社1982年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「あなたはこの地獄(インフェルノ)をみたか?
農民にとっての土。漁民にとっての海。すべてを汚染しつくしてしまおうとする核文明。最悪の様相を呈しつつある原発地獄から人間を救うものはなにか? 著者の鋭い耳が、ミクロネシアからの声を聞きつけた。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/56/eae4633dda01ecd753b835d29440e994.jpg)
■目次・主なものだけ■
I 原発を拒否する直耕農民たち 7
II 原発と対峙する海の守護者たち 37
III 放射線に侵襲される下請け労働者群 72
IV 檻の中の原発下請け労働者群 162
V 核文明を撃つミクロネシア 234
風のイメージ-あとがきにかえて- 270
参考文献 281
命ということを考えたら農業の方が大切だろう……。下「」引用。
「電力会社は“エネルギーがなくなってもいいのか”というけど、国の本(もと)である農業を潰してしか成り立たないエネルギーなら私はいらないっていうんだね。」
これから、さらに水不足、食料不足となり、農業の方が大切になるだろう……。
--その時、外国は売ってくれない可能性が高いのだから。今年、それは穀物でわかったはずだ……。
それに、エネルギーも農林水産業の分野で作られる可能性すらある……。
連帯をズタズタに……。下「」引用。
「海に生命を育まれた漁民の連帯はズタズタに引き裂かれ、海はどんどん埋め立てられていく。既成事実の積重ねは漁民を沈黙の中に追いやっている。」
そして、高給取りの推進派とちがい手弁当で、疲れた体でおこなっておられるのだ。下「」引用。
「三~六月までの小女子(こおなご)漁の時期が一番つらかった。ランプ漁といって集魚灯を用いる漁法で、夕方五時から翌朝十時までの夜の作業だ。市場に水揚げして寝るのは午前十一時。この合い間をぬって回るのが、体がくたくたになる。」
悪いことをして、ウソをついている者たちが大金を得て、豊かな生活をしている社会といってもいいのではないか?
--こんなウソつき国家にしてしまったのが、原子力帝国である。もちろん、以前からあったが、さらにひどくなっている……。
映画の1シーンは悪い意味で生きているという……。下「」引用。
「東電の同心円として県、町の一体となった「原発城下町」は「下請け労働者の実態」に触れるのをタブーにし、「安全神話」のカマを振りあげて疑問の声を押さえつける。黒木和雄監督「原子力戦争」のシーンの中で、一人の秘密を入手した人間を松林で包囲し、息の根を止めた城下町の住民ひとりひとりの歪んだ顔は、現実に生き続けている。」
映画『シルクウッド』は負けないで生きようというメッセージがあったと思うが、田原総一朗・原作のこの映画にはそれはなかったとボクは思う……。
【映画】原子力戦争
日本軍にスパイとされて殺された島民……。下「」引用。
「ロタの村人たちは戦後、家族の悲劇を米軍に申し出た。-略-「日本が不自由で知能が低く、スパイ容疑の取り調べに答えられずに殺されたが、殺された方も埋葬場所も明らかにされなかった。日本軍は弱い人間ばかりをねらって、狂ったように殺した」。」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/8d/c6d6e7d7acce21792cb41738cb72772c.jpg)
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西山明・著/批評社1982年
帯に書かれてあります。下「」引用。
「あなたはこの地獄(インフェルノ)をみたか?
農民にとっての土。漁民にとっての海。すべてを汚染しつくしてしまおうとする核文明。最悪の様相を呈しつつある原発地獄から人間を救うものはなにか? 著者の鋭い耳が、ミクロネシアからの声を聞きつけた。」
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■目次・主なものだけ■
I 原発を拒否する直耕農民たち 7
II 原発と対峙する海の守護者たち 37
III 放射線に侵襲される下請け労働者群 72
IV 檻の中の原発下請け労働者群 162
V 核文明を撃つミクロネシア 234
風のイメージ-あとがきにかえて- 270
参考文献 281
命ということを考えたら農業の方が大切だろう……。下「」引用。
「電力会社は“エネルギーがなくなってもいいのか”というけど、国の本(もと)である農業を潰してしか成り立たないエネルギーなら私はいらないっていうんだね。」
これから、さらに水不足、食料不足となり、農業の方が大切になるだろう……。
--その時、外国は売ってくれない可能性が高いのだから。今年、それは穀物でわかったはずだ……。
それに、エネルギーも農林水産業の分野で作られる可能性すらある……。
連帯をズタズタに……。下「」引用。
「海に生命を育まれた漁民の連帯はズタズタに引き裂かれ、海はどんどん埋め立てられていく。既成事実の積重ねは漁民を沈黙の中に追いやっている。」
そして、高給取りの推進派とちがい手弁当で、疲れた体でおこなっておられるのだ。下「」引用。
「三~六月までの小女子(こおなご)漁の時期が一番つらかった。ランプ漁といって集魚灯を用いる漁法で、夕方五時から翌朝十時までの夜の作業だ。市場に水揚げして寝るのは午前十一時。この合い間をぬって回るのが、体がくたくたになる。」
悪いことをして、ウソをついている者たちが大金を得て、豊かな生活をしている社会といってもいいのではないか?
--こんなウソつき国家にしてしまったのが、原子力帝国である。もちろん、以前からあったが、さらにひどくなっている……。
映画の1シーンは悪い意味で生きているという……。下「」引用。
「東電の同心円として県、町の一体となった「原発城下町」は「下請け労働者の実態」に触れるのをタブーにし、「安全神話」のカマを振りあげて疑問の声を押さえつける。黒木和雄監督「原子力戦争」のシーンの中で、一人の秘密を入手した人間を松林で包囲し、息の根を止めた城下町の住民ひとりひとりの歪んだ顔は、現実に生き続けている。」
映画『シルクウッド』は負けないで生きようというメッセージがあったと思うが、田原総一朗・原作のこの映画にはそれはなかったとボクは思う……。
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日本軍にスパイとされて殺された島民……。下「」引用。
「ロタの村人たちは戦後、家族の悲劇を米軍に申し出た。-略-「日本が不自由で知能が低く、スパイ容疑の取り調べに答えられずに殺されたが、殺された方も埋葬場所も明らかにされなかった。日本軍は弱い人間ばかりをねらって、狂ったように殺した」。」
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