磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原爆回想記

2008年04月24日 | 読書日記など
『原爆回想記』
  広島市安佐北区白木公民館・白木町老人クラブ連合会(編)/
    広島市安佐北区白木公民館白木町老人クラブ連合会1985年

老人クラブ会員を中心にしてかかれた原稿をまとめられたようです。



このような一般の人たちの文章を読んでいると、ホッとします。

それはイデオロギー信仰をされている方など、ほとんどいないからです。

イデオロギー信仰されている人たちは、その世界では権威であられるようですし、名誉も地位もあられる方が多いのですが、ボクにはそれが平和につながる行動とは思えないのです。

それはなぜか? ゼロサムゲームという戦争につながるゲームをされている人がいるからです。
--こう書くだけでも、彼らは無茶な論理で非難してくるでしょう……。

「多様化を認めろというのに! 我々は認めないのか!」某イデオロギーの人たちには言われそうです……。
--あなたたちが多様性を認めないから、もし多様性を認めない、あなたたちを認めたら、私も多様性を認めない人になるんですよ。
子供に諭すように書かないといけないのに、彼らは権威的に上からみるのです。
誠に疲れる相手です……。

それに比べて、ボクと同じで権威もない人たちの文章です。
--ただ、戦争は御免こうむりたいという人たちの文章は、うんうん、そうだ、そうだ……と、すらすら読めてしまう……。



「原爆体験回想記の発刊にあたって」という文があります。下「」引用。

「白木町老人クラブ二十周年記念事業の一環として、何か後世に残るものをと色々企画されました。その結果原爆回想記を発刊することになり、白木公民館と共催で、老人クラブ会員を中心に被爆者の方の御協力により原稿を募集しました。
 被爆四十周年を迎えようとしている今日、被爆体験の風化が進行している現状を見るとき、被爆の体験を原点として、その惨状を次の世代への継承していきたいという被爆者としての使命感に燃えて、投稿された心情がひしひしと迫ってきます。-略-」

「テント張りの中三田収容所」白木町三田 溝口登
--中三田駅にも被災者が続々と降りてくる。
救護班を編成し、看護婦や婦人会の人を召集し、応急手当。

この本とは関係ありませんが。
--中曽根元総理のような人物は救援などしないし、この悲惨さを見ようともしない。
--これからは原爆の時代と思う、無責任な人物、そんな人が戦後日本の政治をおこなってきた……。

この表現もきついです。下「」引用。

「目玉はどこにいったのか、その中にうじ虫がビッシリ立ち込んでいる。この人達は歩いておられます。」

子ども4人を亡くされた親もおられます。下「」引用。

「後の子供四人は家の下敷になって妻がガスを吸って居て戸外に出した時は死亡して居たので火の中四人を積重ねて、骨の変りに頭の髪を切って形身として持って居ましたこんな可哀想で悲しいことはないと涙がとめどもなく出るばかりでした。」

「愛国美談」で、これをクリアーされては許せません!











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