磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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原発安楽死のすすめ=エネルギーと環境

2008年04月24日 | 読書日記など
『原発安楽死のすすめ』
   槌田敦・著/学陽書房1992年

『エネルギーと環境 原発安楽死のすすめ』
   槌田敦・著/学陽書房1993年

*本書は『原発安楽死のすすめ』を改題し、発行したものである。

水俣病では共産党系の組合は、被害者の立場ではなく、企業の労働者のために働いたという。原発ではどうなんだろうか?

帯に書かれてあります。下「」引用。

「現代石油文明は、水の循環も大気の循環も含め、自然の循環をことごとく破壊して、現在の人類を含む生命活動を収束させようとしている。(中略)「むかしに比べれば不便になった。しかし、子孫を困らせないためには仕方がない。ほどほどの暮らしで満足しよう」と社会倫理を明確にし、原子力を安楽死させ、環境の汚染と破壊を防ぎ、豊かな自然の循環のなかで暮らしたいと思う。」

原発も文化的なものではありませんね。
リサイクルなんていっても、きちんと循環するものではないようです。

共産党系の労組について書かれてありました。下「」引用。

「共産党系の労働組合や学者の一部に「原発は反対。だが、原子力平和利用は推進」という理解しづらい主張をする人たちがいるが、その本音はやはりこの雇用問題にあると思われる。
 雇用問題がもっとも真剣に議論されたのは、チェルノブイリ事故の直後であった。現在は連合といっているが、その母体となった全日本民間組合協議会(全民労協)で「原子力推進」を決議したことがあった。これはその中核であった全日本電機器労働組合連合会(電機労連)の提起によるもので、チェルノブイリ事故によって原発が下り坂になると、三菱、日立、東芝を中心に電機労連加盟の組合で首きり問題に発展する心配があったからである。」

・原子力発電 石油→ウラン燃料など→電力
・太陽光発電 石油→半導体など→電力
・水力発電 石油→ダムなど→電力
・石炭 石油→石炭など→電力

この本では、天然ガスが主流になるそうです? 下「」引用。

「今後の電源構成としては、おそらく、天然ガスによる自家発電が主流になると思われる。発電方法は、内燃機関でも燃料電池でもよく、送電設備が不要な分だけコスト安である。それに廃熱を利用して湯が沸かせるから、普及するにちがいない。」

ひ弱な構造が幸運したと、チェルノブイリのことを書かれていました。下「」引用。

「鉛によって事故が収束できたのは、チェルノブイリ事故で格納室と建屋の上部構造がすべて吹き飛んでいたからである。幸運なことに、ソ連の格納室の上部はたまたま周囲や下部の構造に比べてひ弱にできていた。そのため、爆発エネルギーは上の方向に集中し、いわば大砲のように上部構造が吹き飛ばし、そこにすっぽりと穴をあけてくれたのである。
 もしも、爆発が中途半端だったり上部構造が頑丈だったりすると、事故の様相はまったく異なり、鉛の投下など不可能であった。その場合、チェルノブイリ原発は長期間にわたって放射能を放出しつづけ、原子炉を含む「石棺」をつくる作業はとても困難だったであろう。」

今、お金をかけて、安全・安全とやっていることが、裏目にでることもあるのかもしれないと思いました……。

チェルノブイリでも差別があったと書かれています。

「公害と原発のあるところに民主主義はない」
「戦争は究極の差別」

差別的な原発、それをすすめる人たちが平和的勢力などとはボクには思えない。






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