磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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もうひとつのビキニ事件 1000隻をこえる被災船を追う

2008年03月21日 | 読書日記など
『もうひとつのビキニ事件
   1000隻をこえる被災船を追う』
     高知県ビキニ水爆実験被災調査団・編/
       平和文化2004年

今も、被災されて被害を受けられたにも関わらず、事実を知らない人たちがおられることでしょう……。



調査船の乗組員たちが、被災していたという。下「」引用。

「日本政府は一九五八年、ビキニ事件から四年後の七月、海上保安庁観測船・拓洋、同巡視船・さつまを南太平洋に派遣し、国際地球観測年の調査にあたらせた。七月一四日夜から放射能数値が強まり、雨から一○万八○○○カウントを検知した二隻は急きょ南下、一八日にラバウル港に避難した。日本への帰路、両船の乗組員は白血球減少症が多発、帰港後の東京大学病院での検査で観測員が急性放射線障害と診察された。アメリカはこの年の四月から八月まで、「ハード・タック作戦」と名づけた計三四回の核実験を太平洋の環礁でおこなっていた。
 こうした政府調査船の放射能汚染調査ではいずれも海水・大気がいちじるしく汚染されたことを示し、調査船も危険な状況に対応して、退避や、乗組員の安静・検査の措置をとった。しかし、マグロ漁船や小型漁船の操業の中止を指示されることもなく、その海域の危険性を知ることさえできなかった。」

■沖縄の「ビキニ事件」
--当時、アメリカの占領下の沖縄。
マグロ漁船二隻、高知の船は沖縄近海でとった汚染マグロを捨てたが、沖縄の船は一匹も捨てなかったという。
……しかし、沖縄で乗組員に聴取すると、ひそかに棄てられたという。

放射能測定はアメリカがしていたという。みせかけだけの測定のアメリカ。下「」引用。

「地元紙は、アメリカ軍化学班が容器に入れた雨水の上にガイガーカウンターを近づけて検査をしている写真を掲載し、「雨水もまず心配なし」と報道している。雨水の放射能測定は、雨水を蒸発させたあとに残る塵で測定する。アメリカ軍化学班はそれを知っていながら、みせかけの測定をしたとしか思えない。」

--ビキニ事件によって、二○○トンクラスの漁船を買った日本人。
古い船は、台湾経由などで韓国が買ったという。
韓国のマグロ漁業はアメリカのあとおしで始まり、漁場はサモア諸島海域(アメリカの缶詰め工場あり)。
韓国漁民は危険性を知らなかったという……。
……そして、合同調査……。

マグロ漁船・「第二幸成丸」も被災していたという。
水爆を見た第七大丸。

--漁船以外の被災船舶も被災していたという。
関西丸(関西汽船)、神通川丸(新栄船舶、貨物船)、第七京丸(捕鯨船)、貨物船・弥彦丸……。

VTR「ビキニの海は忘れない」というのがあるそうです。

同名の本もありますね。

VTRは当時で送料込みで5000円。

【申込先】
高知県ビキニ水爆実験被災調査団事務局
〒788-0785
高知県宿毛市山奈町芳奈2779-2 幡多地域文化ゼミナール館内







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