磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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チェルノブイリ・汚染大地-5年目の報告-

2008年08月01日 | 読書日記など
『チェルノブイリ・汚染大地-5年目の報告-』
   朝日新聞「原発問題」取材班・著/朝日新聞社1990年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「「チェルノブイリ」が人々の故郷を、希望を、未来を奪い続けている。」



--「老朽化する石棺」
この問題はどうなったのでしょう?……。

チェルノブイリ「石棺」を鋼鉄で覆う計画が進行中 2007年11月27日

ゾウの足”が4本あるという……。下「」引用。

「炉心の底の部分は、四分の一が爆発時の熱で溶解した。中性子減速材の黒鉛、コンクリートの化学成分である二酸化ケイ素、鋼鉄、ウラン、核分裂生成物などの混合物が溶岩のようになって下の階の廊下まで流れ込み、徐々にかたまった。その形や色から、研究者たちはこの溶解物を「ゾウの足」と呼んでいる。表面の放射線量は毎時八○○○レントゲン。人がそこに数分立っているだけで死んでしまう。これまでに四本見つかっており、巨大なゾウが石棺の中にひそんでいるような錯覚におそわれることがある。」

“ゾウの足”には“チェルノブイリの宝石”があるという……。下「」引用。

「一九八九年の夏、ゾウの足からサンプルを採取した。そばに近づいて削り取ることができないので、オリンピック級の射撃手にライフル銃で同じ場所を数回撃たせ、飛び散った破片を遠隔操作のマジックハンドで集めた。そこから自然界では決して生成されることのない物質が見つかった。核燃料のウラン、燃料棒被覆材のジルコニウム、コンクリートの中に含まれているケイ素の化合物である。組成や結晶の状態から、事故のとき炉内の最高温度は二○○○℃に達していたことをつきとめた。化合物は緑がかった透明な物質で、ラムネのびんに使われているガラスに似ている。研究者たちはこの物質を「チェルノブイリの宝石」と命名した。世界で唯一の宝石が石棺の中にたっぷりと眠っている。」

子供の診断と、キューバでリハビリ。下「」引用。

「趣旨に賛成した医師と親の協力で、百五十九人を診断した結果、最も多かった症状は、肝臓病の七十八人(四九パーセント)と、甲状腺肥大の六十一人(三八パーセント)だった。次いで、心臓病の二十七人(一七パーセント)、胃カタルの二十五人(一六パーセント)、気管支カタルの二十人(一三パーセント)などの順だった。
 とくにひどい症状の子供六人が、一九九○年四月二十九日、リハビリのためキューバに招待されて出かけた。二カ月間ほど過ごして、病院で検査してもらったという。」

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白ロシア南部のチェチェルスク地区。下「」引用。

「若い人がいくら疎開したとはいえ「病気が増えたのは間違いない」と診療所職員は言う。」

疎開先での差別に耐えかねて、死の地の故郷へもどったサマショール。

こんな質問も受けたという……。下「」引用。

「ミンスク大学のペトロエフ教授は「広島、長崎の深い知識と最新の機器を持つ日本とぜひ共同研究したい。どうやって話を進めたらいいか」と私たち取材班に熱心に聞いた。」



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