磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「中国文化」原子爆弾特集号・復刻

2009年02月03日 | 読書日記など
『「中国文化」原子爆弾特集号・復刻』
   栗原貞子、他・著/「中国文化」復刻刊行の会1981年

復刻されたものですね、創刊号だけではなく、2号~18号選り抜きで掲載されています。
--やはり、平和主義といっても、クラウゼヴィッツ人は、本当に平和を求めておられるようには思えません。

こんな人たちがいたから、アメリカのファシストからは、アカの運動と闘争にもっていかれたと思います。
--平和は平和の心でお願いしたいものです。



喜びをもって迎えた発刊……。下「」引用。

「「中國文化」發刊並に原子爆彈特輯について
       栗原唯一
 新しい日が來た。平和の日が來た。こゝではかつてのほしいまゝなる権力は、今や木の葉の小判のように他愛なくなり、裁いてゐた者が裁かれ、不當の圧迫の下に呻吟してゐたかつての國の敵は今や正しく配置されやうとしてゐる。-略-」

--貞子とだけ書かれある。そして、選者となって選んだ作品。下「」引用。

「戦傷の兄をいたはり新しくさかゆる御代の初日をうがむ」

「生ましめん哉-原子爆弾秘話-」栗原貞子・作も掲載。


山田かんが永井隆・批判をする。下「」引用。

「長崎のこの時期は「永井隆」にはじまる失われたものへの追憶と感傷にどっぷり浸りきる時代であり、原爆の意味を追求するという論理に先行し-略-」

いつも通りの永井批判を展開する。

独善主義などと罵倒をつづける山田かん。下「」引用。

「-永井隆-「長崎の鐘」
 このようなカトリックエゴイズムともいえる独善主義の俗流的思考と安易な感傷過多のプロパガンダは、亜流をも生み易く、さきの林田泰昌のいう「一種の規制力をって原爆を記録する人々に作用したことも否めない。」ごとくたちまちに拡大生産されてたち現われてくる。それは「原爆」の内質としてある反人類的な原理をおおい隠すべき加担としての作用したことにほかならなく、人民の癒しがたい怨恨をそらし慰撫する、加害国アメリカの政治的発想を更に補強し支えるデマゴギーでもあった。-略-」

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永井自身は政治に山田かん(共産党員)のように入っていないのに、プロパガンダ?

怒りもいいが、復讐心に火をつけて煽動するクラウゼヴィッツ手法はヒトラーやスターリンと変りがないのではないか?

加害国アメリカと大騒ぎし、火をつけようとするが、バーバラ・レイノルズのような平和の人を忘れている……。

バーバラはソ連に平和運動に行ったとき、平和運動を反米にされて苦しんでいた。
--たしかに、アメリカ政府はひどいかもしれないが……。

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クラウゼヴィッツ的な手法にはあきれるばかりで、これでは平和運動ではないとボクも思った……。

検閲のことなども書かれてあった。








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