磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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家族が自殺に追い込まれるとき

2009年09月15日 | 読書日記など
『家族が自殺に追い込まれるとき』
   鎌田慧・著/講談社1999年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「働きざかりがなぜ!?
ついに年間3万人を越えた自殺者数
彼らを「最悪の選択」に追い詰めたものは何か。
シグナルはどう発せられ、黙殺されたのか。
日本社会『世紀末の病理』に警鐘を鳴らす渾身のレポート」



いじめと自殺に共通する隠蔽……。

ある企業の幹部……。下「」引用。

「ある幹部が、「大卒は人間、女や現地採用者は家畜、として仕事をすすめればちょうどいい」といっていた。-略-」

ファシスト……。
街のナチズムもかなりものである……。

公務員もいろいろ……「残酷課」。下「」引用。

「祭りの「執行会」会長は市長だが、裏方の中心は商工観光課である。このため、この課は別名「残酷課」とよばれるほどに、超過勤務が常態となっていた。」

団体定期保険」 下「」引用。

「さらに労働者の保険でもう一つ問題なのは、「団体定期保険」である。これは本人が知らないうちに会社に保険をかけられていて、死亡した場合、保険金が遺族にはいらずに丸ごと会社にはいる制度である。そのため、「従業員が死ぬと会社が儲かる保険」として、ようやく世論の批判が強まっている。-略-」

96年2月も「パリス観光事件」、3月「文化シャッター事件

過労死で殺す……。下「」引用。

「会社が労働者をコキ使って過労に追いこみ、過労死させたり、過労自殺させたりして保険金を受け取ることが許されてきたのは、これまた不思議である。」

社長3人の「集団自殺」。下「」引用。

「東京郊外。府中競馬場からにさほど遠くないホテルで発生した、三人の社長の「集団自殺」-略-」

まわりが知っていたのに、止めなかったという……。

--いじめの一種……。下「」引用。

「ひとにたいする無関心もまた、いじめの一種である。」

--広島県世羅高校校長・石川敏浩校長(当時58歳)自殺。
石川校長は、もっとも非政治的な人物……。

「君が代」批判をしていた石川校長。下「」引用。

「石川校長は、「君が代の歌詞は、天皇制が永久につづくことを願う歌で、身分差別をなくしたい、という解放教育(同和教育)の精神と整合性がない」と、これまで教師の前で明確な批判をしていた。-略-」

岸元協会長は妄想? 下「」引用。

「ここでいわれている、「連日連夜の校長弾劾」は、岸元協会長の空想の産物にちがいない。」

産経新聞は死者に鞭打つ……。下「」引用。

「『産経新聞』(三月六日付)の「韓国に『謝罪修学旅行』」「広島・世羅高 数年前から」と、その記事を踏襲した『週刊文春』(三月十八日号)の「自殺校長が引率していた前代未聞 韓国への“謝罪”修学旅行」は、死者に鞭打つ記事ともいえる。-略-」

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火事場泥棒亀井郁男。下「」引用。

「亀井郁男・自民党参議院が、
「国家・国旗の法制化が実現すれば、石川校長先生の死もまた生きてくるわけでございまして、そういう意味では本当に喜ばしいことだと思うわけであります」
 などというのは、無責任というばかりか、死者の意思にまったく反した、火事場泥棒的な発言である。政治的な目的のために、シロをクロといい替えるやり方は、けっして民主主義的なものではない。」

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人道や人権を重んじない思想から生まれるものは、怖い……。








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