磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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カナダの森で-ビーバーとインディアンの少女-

2010年07月09日 | 読書日記など
『カナダの森で-ビーバーとインディアンの少女-』
   グレイ・アウル(作)/吉田健正(訳)/
     伊東美貴(絵)/星の環会1986年

カナダの森……。
自然が豊かなんでしようね……。
でも、いろいろあるんですね……。



町とインディアン。下「」引用。

「町では、お金がなければ、寝ることも食べることもできないそうです。
 インディアンの子どもたちにとって、まるで信じられない話です。
 森の中では、お金がなくても、旅人を休ませてあげたり、食事にさそったりするからです。-略-」

リトル・ブラザー……。下「」引用。

「インディアンの中には、ビーバーがたがいに話す言葉が、いくらかかわる人もいます。インディアンは、とくに理由のないかぎり、動物たちの生活をじゃまするようなことはしません。むしろ、森の中に住む者どうしとして、動物たちをリトル・ブラザー(小さな兄弟)と呼んでいるほどです。」

歩くのが遅いビーバー。下「」引用。

「ビーバーは、もともと歩くのがおそい動物です。水の中ならスイスイと泳げるのですが、どろと石ころと、からまった水草に変わってしまった池では、人間が田んぼの中をよろよろ歩くようなものです。」

著者・グレイ・アウルについて。下「」引用。

「グレイ・アウルというのは「灰色のフクロウ」という意味です。しかし、これは、グレイ・アウルのほんとうの名ではありません。ほんとうの名は、アーチボールド・ベラニーというのです。
 ベラニーは、イギリスで生まれた、れっきとしたイギリス人ですが、若いときにカナダにやって来て、インディアンといっしょに住むようになり、酋長から「灰色のフロクウ」という意味のインディアン語の名をもらったのです。インディアン語では、ワシャクオンアシンと言うそうです。-略-」

インディアンと結婚。下「」引用。

「やがて、ベラニーはインディアンの娘と結婚しました。そして、インディアンから、インディアンの言葉やきびしい森の中での生活を学びました。インディアンが代々語りついできたいろいろな神話や伝説も教えてもらいました。」

ビーバー……。下「」引用。

「グレイ・アウルは、残された二匹の赤ちゃんビーバーを見て、もう動物を殺すのはやめよう、と強く心にちかいました。これからは、一生涯、森の動物たちを守る仕事を続けよう、そう決心しました。-略-
 グレイ・アウルは、こうしてビーバーのことを書くようになったのです。この物語に出てくるチカニーとチラウィーは、グレイ・アウルが助けたあの赤ちゃんビーバーたちに、きっとちがいありません。」






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