磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

週刊金曜日 2011-8-19

2011年10月17日 | 読書日記など
『週刊金曜日 2011-8-19』
    平井康嗣・編/金曜日2011年

特集名 えっ、脱原発首相に気をとられすぎて永田町ムラの政治家や官僚たちがなにを決めているのか知らないんですか?



「[放射能防御プロジェクト]発表 首都圏36地点が「汚染区域」」 下「」引用。

「放射能被害について独自の調査活動に取り組んでいる市民団体「放射能防御プロジェクト」は八月八日、国会内で記者会見を開き、首都圏一三二カ所の土壌を測定した調査結果を発表し、うち三六点で高濃度のセシウムによる「汚染地区」が点在している事実を明らかににした。-略-」

ベルリンで「慰安婦」問題解決求むデモ」 下「」引用。

「8月10日、「慰安婦」問題の早期解決実現をアピールするスタンディングデモがベルリンで行なわれた。主催した「プロジェクト700」はベルリン在住の韓国・日本女性を中心に、2006年にソウルの日本大使館前の水曜デモが700回を迎えるのを機に結成されたグループ。-略-
 デモに参加した、ベルリンの大学で日本学を専攻しているというドイツ人男性は「日本の若者文化について研究しています。しかし日本が過去に何をしたかについて知らねばならない。今日本では脱原発を求めて多くの若者がデモを行っていると聞いていますが、こうした関心が過去に残してきた課題にも向けられるといい。脱原発も日本の過去の克服も日本という国のあり様を問うという意味で共通していますし、それをになっていくのは若者ですから」と語った。」

やはり、「原発や公害のあるところに民主主義はない」というのが事実ですね。民主主義のあるドイツでは、脱原発が決まる!!!

もくじ

「自主避難にも賠償を!」雨宮処凛。下「」引用。

「八月五日、原発事故の賠償問題について話し合われる「原子力損害賠償紛争審査会」の中間指針がまとまった。この中間指針にがっかりしたのは「自主避難」の人たちへの賠償が盛り込まれず、改めて検討するという方向しか示されてなかったことである。-略-
 この日もらった意見書には、フクシマの人々の様々な思いが綴られていた。「避難区域人であることで、何の補償もないので、避難したくてもできない」という声もあれば、子どもに放射能を浴びせている罪悪感に苦しみ、「生き地獄のような毎日」を送っているというものもあった。
 「強制」か、「自主」か。またしてもここに「自己責任」の線が引かれてようとしている。そんな線引きを、許してはならない。」

「改悪したのは誰なのか 民意とかけ離れた 原発事故関連法案」横田一。下「」引用。

「今回成立した「原子力損害賠償支援機構法」は、原発の利権に群がる守旧派の思惑に沿った悪法だ。成立の裏には、経産官僚と自民議員の“暗躍”があった。-略-
 東電に厳しい破綻処理策(東電解体案)を提案した“闘う官僚”の古賀茂明氏(経産省官房付)は、一一日に都内で開かれた自由報道協会の記者会見で、成立した同法案を「究極のモラルハザード」と批判した。
「かなり運用に委ねられる部分がありますが、基本構造として大きな問題がある法案です。今回の問題は、今後『原発事故を起こした電力会社は国が絶対に潰さない』という内容になっていること。原発事故を起こしたら、電力会社は経営破綻しかねないという緊張感を持って事業をすべきです。それなのに、国は電力会社を活かし続けるとしているのです」
「二番目の問題は、国民負担は必至なのに、政府が『国民負担はない』と嘘を言い続けていることです。国民負担を前提にして、それを最小限に抑えることが重要。東電もJALと同じ処理をするべきなのです 東電株主・銀行の保護を優先 -略-」

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「“読売原発新聞”の罪 日本に原発を導入した山師 “大きい悪”正力松太郎 追随しただけのメディア」【対談】佐野眞一×佐高信。下「」引用。

「核兵器被爆国である日本はなぜ原発を導入したのか。その背景には「原子力の父」と呼ばれる正力松太郎の存在である。『読売新聞』の社主として原発を推進した正力。“読売原発新聞”の罪とは。そして、メディア全体の罪とは。正力を描いた『巨怪伝』の著者である佐野眞一さんと佐高信が語り合った。-略-」

第五福竜丸と『読売』 下「」引用。

「佐高 ナベツネの時代に黒田軍団がいたこともあったし。
佐野 そうそう。『読売』の記者は、東大病院に入って、久保山愛吉を見つけたんだから。世紀の大スクープだよ。アメリカが変わる瞬間だからね。
 アメリカにとって危機は、「アトムズ・フォー・ピース」(原子力の平和利用)というアイゼンハワー演説があったでしょう。それと裏腹に水爆実験がばれちゃったわけだよね。しかも『読売新聞』が暴露しちゃった。
佐高 足元のね。
佐野 ここが最高の劇なんだよね。この瞬間に日本の命運って決まったんだと思いますよ。これを打ち消さなくちゃいけないと。だから、ダレス(米国務長官)は、「第五福竜丸なんて全員嘘つきだ」とかね。「死の灰なんか浴びてない」とか、「臆病だ」とまで言ったんだから。
佐高 『読売』も第五福竜丸を打ち消すように、キャンペーンを始めていくわけだよね。-略-」

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原爆を落したんだから……。下「」引用。

「佐野 正力はアメリカからの原子炉売り込みのアプローチを喜んじゃって。アメリカは広島と長崎に原爆を投げ落とした国だから、「その補償としたら安いもんだから、原子炉の二つ、三つ、よこせ」と言うわけだよ。-略-
佐高 アメリカの方は落としたことを全然悪いと思ってないわけだから。」

『朝日新聞』と東電。下「」引用。

「取材のときにも、東電の名前を外してほしいと遠回しに言うわけね。それをまた『朝日新聞』が聞いて萎縮しちゃう。一番初めの報道は、渡辺泰子という実名で「東電OL」と出したんだよ。ところが、その後、東電の大攻勢があったんじゃないかな。表記を「電力OL」と変えたんだよ。俺は「バカ野郎、テレビの電波少年じゃねぇ」って書いた。」

「陽気な山師の『読売新聞』に陰険な山師の『朝日新聞』も従っていく」

「“読売原発新聞”の罪 原発推進に多大な“貢献”をする『読売新聞』の論説委員たち」水木守。下「」引用。

「福島原発震災を引き起こした責任は政官財だけでなく、「報」にもある。「報」の中でも『読売新聞』の存在は突出している。社内の記者たちは何をしてきたのか。はたしてこの人たちは批判的精神が必要とされるジャーナリストと言えるのだろうか。」

事実誤認。下「」引用。

「七月一五日、都内で開かれた「東電福島原発事故とその教訓」と題するシンポジウムでの一幕だ。事実誤認を含む発言内容自体が驚きなのだが、この発言の主、井川陽次郎氏が『読売新聞』の論説委員だと知ると驚きはさらに大きくなる。」

「読売新聞論説委員(井川陽次郎)自ら原発推進の広告記事に登場」

「原子力推進勢力と科学部の密接な関係」下「」引用。

「井川氏には、中村政雄氏という優秀な先輩がいる。科学部記者、論説委員という経歴も、在職中に原発推進の論陣を張ったことでも二人はそっくりだ。
 中村氏は一九九一年三月、日本原子力文化振興財団の原子力PA方策委員会委員長として、科学技術庁(当時)の委託で『原子力PA方策の考え方』という報告書をまとめたことで知られている。」

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退職後も恩恵……。下「」引用。

「原子力ムラの一員となった記者たちには在職中だけでなく退職後も、さまざまな形で恩恵が用意されているのだ。」

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知野恵子編集委員。下「」引用。

「-略-大綱見直しのために設置された新大綱策定会議にメディアからただ一人、委員として参加したのは『読売新聞』の知野恵子編集委員である。正力松太郎以来、国の原発政策推進に協力する『読売新聞』記者には事欠かないようである。」

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