磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ナチスになったユダヤ人

2011年10月18日 | 読書日記など
『ナチスになったユダヤ人』
   マイケル・スケイキン(著)/
     小沢静枝(訳)/DHC2002年

原書名 On burning ground



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「父は、ただ「生きたい」という強い意志で、数多くの苦難を乗りこえていった--。」

帯に……。下「」引用。

「ユダヤ教のラビを目指していた父は、
ナチスの大虐殺から逃れるため、
ブロンドの髪と青い目を武器に、
ナチス武装親衛隊に入隊した。
ホロコーストの恐怖、ナチスの拷問、人間の悲しみ、
戦争の矛盾を思索的につづった真実の物語」
「遠くから射撃音がきこえてきた。
数千人の人々を何時間にもわたって掃射していく音だ。
それは、永遠をもってしても消しさることのできない
残忍な行為の残響--。」

最初にこう書かれてある……。下「」引用。

「母にこの本を捧げる。
そして祖父と祖母を偲んで。
祖父ハイム・ハイケル・スケイキンは、
一九四○年にソ連支配下の東部ポーランドで亡くなり、
祖母ハーヤ・エロヴィッチ・スケイキンは
一九四一年十二月八日に、ノヴォグルデクの数千人のユダヤ人とともに虐殺された。

二人の魂が永遠の命の絆で結ばれ、永遠の祝福となって私たちとともにありますように。」

ノヴォグルデクの二度目のユダヤ人虐殺。下「」引用。

「-略-最初のそれにまさるとも劣らない大規模なものだった。ナチスの殺人鬼たちとバルト諸国からこきたその手下たちは、結集して狩猟部隊となり、心ゆくまで自分たちの流血嗜好を満足させた。彼らはゲットーに突入するとドアをひきちぎり、鍵を壊して、行く手をふさぐものは片っ端から破砕していった。獲物を罠に捕らえる光景は地獄絵さながらだった。隠れている年端のいかない子どもたちは恐怖にすすり泣きや叫び声をあげたが、親たちはそれを静めようと、必死になだめすかした。赤ん坊の泣き声で、掩蔽壕のなかで縮み上がって隠れている全員が発覚してしまってはと、赤ん坊が窒息死させられた痛ましいケースもあった。」







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