『わが子からはじまる食べものと放射能のはなし クレヨンハウス・ブックレット 002』
安田節子・著/クレヨンハウス2011年
図書館の説明文。下「」引用。
「食の安全」のためにできることや、放射線を除去する食品の調理・加工の仕方など、内部被ばく低減のセオリーを紹介する。2011年6月クレヨンハウスで開催の講演「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」に加筆修正し書籍化。」
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α線の場合……。下「」引用。
「遺伝情報を担うDNAが切断されると、遺伝子異常が引き起こされます。また、α(アルファー)線の場合、被ばくしなかった周辺の細胞にも、被ばくした細胞から被ばくした情報が伝えられ、高い頻度で遺伝的変化が生じ続けることが明らかになってきました。」
「チェルノブイリでは、被ばくして3~5年後に症状が」
「子どもちの甲状腺に「ヨウ素」がたまる理由」 下「」引用。
「-略-たとえば、甲状腺は甲状腺ホルモンをつくる素材としてヨウ素を必要としますが、天然のヨウ素と放射性ヨウ素の区別がつかないので、放射性ヨウ素が入ってくると、天然のヨウ素と間違えて甲状腺に放射性ヨウ素をどんどんため込みます。-略-子どもの甲状腺に、放射性ヨウ素が集中してたまると、甲状腺のいろいろな障がい、すなわち甲状腺腫、甲状腺機能低下症、甲状腺ガンなどが引き起こされます。-略-」
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「半永久的に体内にとどまる「プルトニウム」」
【勧告】フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN) 下「」引用。
「福島の汚染地域は、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が、以下のように日本在住のフランス人が立ち入られないよう強く勧告し、子どもの立ち入りは禁止しているところなのです(IRSN「福島第一原発事故に関する広報(6)」6月8日発表より)。
「福島県の北半分の地域、特に福島原発から40キロ以内の圏内にある県の北東部4分の1に相当する地域については、引き続き渡航しないよう、強く勧告する。これは、1平方メートル当たり60万ベクレル以上にものぼる放射性セシウム等の深刻な放射性降下物による汚染が見られることによる。これらは年10ミリシーベルトを超える外部被ばくの原因となる。火急の所用でこの地域に渡航する場合には、厳密に必要最小限の滞在時間に限ることとし、下記の勧告を厳守するとともに、渡航者を大人に限ることととする(子どもの渡航を認めない)。」
また、食品については、「食品への放射能汚染は低下してきているが、福島第一原発における事故によって発生した放射性降下物の被害を強く受けた県においては、引き続き厳重な注意が必要である。IRSNは下記を勧告する」として、以下のように発表しています。
◎生産地や放射線濃度がわからない生鮮食品(特に葉野菜、キノコ類、魚類)については長期間の摂取を控える。福島原発事故の後で生産された茶葉についても同様。
◎ 同様に、福島、栃木、茨城、宮城、群馬、東京、神奈川、千葉の各県で採られたタケノコやクサソテツを摂取しないこと。
◎ 福島、宮城県の両県で生産された生ちち、生産地・放射線濃度がわからない生乳を長期間子どもに与えないこと。(-略-)
乳業メーカーによっては、いくつかの産地の乳を混ぜて商品をつくっているところもあります。産地不明で放射線濃度がわからないものが流通しているから、摂取を控えよというIRSNは勧告しているのです。日本政府は、これを風評被害と抗議するのでしょうか。当然の勧告だと思います。」
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ゼオライト投入、浄水場。下「」引用。
「浄水場では、セシウム吸着のためにゼオライト(-略-)を投入しています。チェルノブイリでの対策で、セシウム、ストロンチウムにはゼオライトを使用。福島第一原発の汚染水処理にも、ゼオライトが使用されています。また、セシウムの結合剤として、カオリンやベントナイト(無機粘土)の散布もあるようです。」
ホエー。下「」引用。
「ヨーグルトなどの上澄みの部分がホエーです。食べるなら、ガーゼにくるみ、ひと晩おいて、完全にホエーの部分を流してから食べたほうがいいかもしれません。ホエーは、乳清飲料や、パン、お菓子などにも使用されています。ちいさなお子さんには、一時的にホエー食品を制限するのも被ばく低減に役立つと思います。」
「●畜産分野で威力を発揮した顔料「プルシアンブルー」」 下「」引用。
「「プルシアンブルー」という、青の顔料があるのですが、たいへん吸着力があって、この鉱物を粉砕したものを餌に混ぜて牛に与えると放射性物質を排出します。チェルノブイリ事故のあと畜産分野では、プルアンブルーを採用したところでは、牛肉や牛乳からほとんど放射性物質は検出しなくなりました。そういった知見があるのですから、日本でも積極的に採用したらよいと思います。東電が費用負担して畜産農家の使用を支援すべきでしょう。」
「あずき」はバナナ以上にカリウムが多いという。
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目 次
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安田節子・著/クレヨンハウス2011年
図書館の説明文。下「」引用。
「食の安全」のためにできることや、放射線を除去する食品の調理・加工の仕方など、内部被ばく低減のセオリーを紹介する。2011年6月クレヨンハウスで開催の講演「原発とエネルギーを学ぶ朝の教室」に加筆修正し書籍化。」
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α線の場合……。下「」引用。
「遺伝情報を担うDNAが切断されると、遺伝子異常が引き起こされます。また、α(アルファー)線の場合、被ばくしなかった周辺の細胞にも、被ばくした細胞から被ばくした情報が伝えられ、高い頻度で遺伝的変化が生じ続けることが明らかになってきました。」
「チェルノブイリでは、被ばくして3~5年後に症状が」
「子どもちの甲状腺に「ヨウ素」がたまる理由」 下「」引用。
「-略-たとえば、甲状腺は甲状腺ホルモンをつくる素材としてヨウ素を必要としますが、天然のヨウ素と放射性ヨウ素の区別がつかないので、放射性ヨウ素が入ってくると、天然のヨウ素と間違えて甲状腺に放射性ヨウ素をどんどんため込みます。-略-子どもの甲状腺に、放射性ヨウ素が集中してたまると、甲状腺のいろいろな障がい、すなわち甲状腺腫、甲状腺機能低下症、甲状腺ガンなどが引き起こされます。-略-」
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「半永久的に体内にとどまる「プルトニウム」」
【勧告】フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN) 下「」引用。
「福島の汚染地域は、フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)が、以下のように日本在住のフランス人が立ち入られないよう強く勧告し、子どもの立ち入りは禁止しているところなのです(IRSN「福島第一原発事故に関する広報(6)」6月8日発表より)。
「福島県の北半分の地域、特に福島原発から40キロ以内の圏内にある県の北東部4分の1に相当する地域については、引き続き渡航しないよう、強く勧告する。これは、1平方メートル当たり60万ベクレル以上にものぼる放射性セシウム等の深刻な放射性降下物による汚染が見られることによる。これらは年10ミリシーベルトを超える外部被ばくの原因となる。火急の所用でこの地域に渡航する場合には、厳密に必要最小限の滞在時間に限ることとし、下記の勧告を厳守するとともに、渡航者を大人に限ることととする(子どもの渡航を認めない)。」
また、食品については、「食品への放射能汚染は低下してきているが、福島第一原発における事故によって発生した放射性降下物の被害を強く受けた県においては、引き続き厳重な注意が必要である。IRSNは下記を勧告する」として、以下のように発表しています。
◎生産地や放射線濃度がわからない生鮮食品(特に葉野菜、キノコ類、魚類)については長期間の摂取を控える。福島原発事故の後で生産された茶葉についても同様。
◎ 同様に、福島、栃木、茨城、宮城、群馬、東京、神奈川、千葉の各県で採られたタケノコやクサソテツを摂取しないこと。
◎ 福島、宮城県の両県で生産された生ちち、生産地・放射線濃度がわからない生乳を長期間子どもに与えないこと。(-略-)
乳業メーカーによっては、いくつかの産地の乳を混ぜて商品をつくっているところもあります。産地不明で放射線濃度がわからないものが流通しているから、摂取を控えよというIRSNは勧告しているのです。日本政府は、これを風評被害と抗議するのでしょうか。当然の勧告だと思います。」
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ゼオライト投入、浄水場。下「」引用。
「浄水場では、セシウム吸着のためにゼオライト(-略-)を投入しています。チェルノブイリでの対策で、セシウム、ストロンチウムにはゼオライトを使用。福島第一原発の汚染水処理にも、ゼオライトが使用されています。また、セシウムの結合剤として、カオリンやベントナイト(無機粘土)の散布もあるようです。」
ホエー。下「」引用。
「ヨーグルトなどの上澄みの部分がホエーです。食べるなら、ガーゼにくるみ、ひと晩おいて、完全にホエーの部分を流してから食べたほうがいいかもしれません。ホエーは、乳清飲料や、パン、お菓子などにも使用されています。ちいさなお子さんには、一時的にホエー食品を制限するのも被ばく低減に役立つと思います。」
「●畜産分野で威力を発揮した顔料「プルシアンブルー」」 下「」引用。
「「プルシアンブルー」という、青の顔料があるのですが、たいへん吸着力があって、この鉱物を粉砕したものを餌に混ぜて牛に与えると放射性物質を排出します。チェルノブイリ事故のあと畜産分野では、プルアンブルーを採用したところでは、牛肉や牛乳からほとんど放射性物質は検出しなくなりました。そういった知見があるのですから、日本でも積極的に採用したらよいと思います。東電が費用負担して畜産農家の使用を支援すべきでしょう。」
「あずき」はバナナ以上にカリウムが多いという。
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