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講談社 青い鳥文庫52-1 チョウのいる丘

2008年04月03日 | 読書日記など
『講談社 青い鳥文庫52-1 チョウのいる丘』
   那須田稔・著/講談社1982年

「はじめに」にこんなことが書かれてあります。下「」引用。

「あなたは、「生きる」「生きていく」ということばの意味を、これまでにかんがえたことがありますか。これは、ある日とつぜんに、「死」にむかいあったひとりの少女と、少年たちが、はじめて、「生きる」ことのすばらしさを見つける物語です。
       那須田稔」



父が広島で被爆し、13年後に白血病で亡くなったという。
そして、亡くなるころ生まれた長谷川小百合……。

その小百合も、白血病に……。

どうも、こういう物語は、佐々木禎子の物語があるので、知らず知らずに比較してしまいます。

佐々木禎子の話は、実際にあった話ですが……。

ただ、佐々木禎子は小さなころに被爆。

そのまわりにも、被爆したクラスメートもいましたね。

原爆とは何かも他人事ではなく真剣に考えていた……。

もくじ

ところが、被爆二世になるとどうなのでしょうか?

--詳しいデータはないかもしれません……。


必ず白血病になるものでもありません……。

そして、白血病になっても、力強く生きた人たちもいます。

「生きる」という言葉の意味も、それぞれでしょうけど……。

「生きていこう」ということも、それぞれだろうけど……。

本当に「生きる」ことのすばらしさを見つける物語だったのでしょうか?

ボクには理解できませんでした……。


人は死んでもチョウにはならないとボクには思えます。

なったところで、何なのでしょうか? ボクには理解できまん。

ただ遠藤周作の本に書かれてあったことを思い出します。

チョウは元からチョウではありませんね。

幼虫でかけまわったころ……。

そして、サナギになって、チョウになる……。

それを人生で表現してありました。

病気でいる時が、サナギ。

そして、死ぬとチョウのように、天国へ行くのです……。

そんなことあってもいいかとボクは思います。

--ないという人もいることでしょうが……。

……空想の世界は人それぞれですね。

作者もそんなことを伝えたかったのでしょうか?





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