磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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平気でうそをつく人たち

2006年09月25日 | 読書日記など
『平気でうそをつく人たち』
   M・スコット・ペック(著)/
     森英明(訳)/草思社1996年

この本ももう20年前の本ですか。
当時はベストセラーでした。
今も生きていると思う本ですが……。



本書の著者は『診療経験から、世の中には邪悪な人間がいると考えるにいたった。』という。下「」引用。

「邪悪な人間とは、こんな人である−−●どんな町にも住んでいる、ごく普通の人。●自分には欠点がないと思い込んでいる。●異常に意志が強い。●罪悪感や自責の念に耐えることを絶対的に拒否する。●他者をスケープゴートにして、責任を転嫁する。●体面や世間体のためには人並み以上に努力する。●他人に善人だと思われることを強く望む。著者は、診療室で出会った邪悪な人たちとの会話を再現し、彼らの巧妙な責任転嫁のやり方と隠微なうそをリアルに描きだす。そして、彼らの核にあるのが過度のナルシシズムであることを浮き彫りにしてゆく。個人から集団まで、人間の悪を初めて科学的に究明した画期的な書!」


平気で嘘をつける人が優れているといわれる時代によりなりましたね。

あの姉歯さんという方は、木村建設などに脅かされてやっていたようにマスコミは伝えており、「姉歯さんがかわいそう」といっていましたね。

現実は、木村建設の前から耐震偽装していたようですね。

マスコミの方もいまだに、あれだけ姉歯さんを擁護したことを謝罪していませんね。

「平気でうそをつける人たち」のうちに、今のマスコミの方々が入っているように思えてならないです。


著者は悪という字を息子さんは話したそうです。
著者は外国人なので英語ですね。
悪(evil)っていう字のつづりは、生きる(live)っていう字の逆。


親にこそ『矯正』が必要な場面が多いという。

邪悪はスケープゴートを必要とする。
邪悪な人たちは自らするのではなく、他者に悪をさせる。
罰せられるのは悪をなした人である。

邪悪な人たちは動機をウソで塗り替えるという。

カルトに入信するのも母への愛情願望であったりとするという。

そして、邪悪な人ほど権力を握りやすいという。

キリストの言葉も歪められているという。
キリストはけっして裁いてならない、と命じられたわけではない。
自分自身がまず健全でなければならないと教えているという。

彼らの「健全性のマスク」に騙されているという。







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