磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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053 ホームレス狩り

2007年06月01日 | ライト小説
総理がコジキでコジキがソーリィー

三章、ノー・ファイトバック




053 ホームレス狩り



中田がやってきた。

「総理、おいでなさいまし……」
と、大西は態度をころっと変える。

「おはよう」
「総理、今日は何をして遊びましょうか」

「あー、三沢くんが来ているのなら、ホームレス狩りでもするか」

「いいですねえ、クズの人間狩りというのは、社会のために必要なことですよ」

「そうだとも、このごろは、バカなジャーナリストがいて、そういう社会のクズを野放しにしているけど、そんなもの焼却場で焼いてしまうのがいいんだ」

「中田くん、きみのお父様、つまり日本国の総理もそう思ってらっしゃるんでしょうか」

「当然、思っているね。くだらん人間が生きているから、不況なんて起こるんだよ。福祉とか寄生虫もいるしね。まったく、くだらん人間が酸素を消費しているというだけで腹が立つよ。地球の温暖化のためにも、ぜひ息をしないでいてもらいたい!」

「総理の息子がそんなこといってもいいのか」
三沢の口から言葉が出てしまった。

「何か、人間のクズが、臭い息を吐いたみたいだなあー。こいつらの口にも排気ガスによる環境税をかけるべきだよ」

「そうですとも、そうですとも……」

「先生が来たぞ」

「わかった、わかった」

この学校は大学付属の私立の高校である。

「いやー、おはよう」
教師の態度はソフトであるが、おはようの笑顔の時にも、まゆ毛がつり上がるのが気になる。

「おはようございます」
と、起立して挨拶するのが普通だろうが、ここの学校ではそんなことはしない。

「何か変わったことはあるか」
出席をとるかわりの言葉である。

「あのー、先生、三沢が来てます」
「ふーん、そうか。それで……」








閑話休題

被爆者の方で語り部。

人の痛みがわかれば、

いじめをしない!

これは、ある時は正しい。

いつも、正しいとは限らない。

痛みわかるから、自分が

標的になるのが怖いから、

「いじめ」をしている人もいる。












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