磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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国民のためのエネルギー原論-THE NEW ENERGY CONCEPT AFTER 3.11-

2012年02月17日 | 読書日記など
『国民のためのエネルギー原論-THE NEW ENERGY CONCEPT AFTER 3.11-』
   植田和弘、梶山恵司・編著/日本経済新聞2011年

帯に書かれてあります。下「」引用。

「エネルギーのこと
とことん考えてみた
経済学者、政策立案者、第一線のエネルギー研究者たちが、東日本大震災と福島原発事故を踏まえ、体系的でリアリティあるエネルギー戦略を提示する。」



表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「エネルギー問題を考えることは、すなわち電力・エネルギーシステム改革の方向性を明らかにすることである。その際の基礎になるエネルギー問題に関する情報的基盤を構築することが何よりも急がれなければならない。それに基づく討議の場をつくることが、遠回りのようであってもエネルギー問題の民主的で合理的な解決策を導き出す途なのである。」

全く逆? 下「」引用。

「総理(*菅直人)の発言はことあるごとに「思いつき」のレッテルを貼られたが、実際は、全くその逆だった。」

ドイツ2030年見通し。下「」引用。

「ドイツは今後、再生可能エネルギー利用を加速化され、2030年には、電力消費の3分の2、熱消費の2割弱を再生可能エネルギーで賄う目標を立てている(図票3-8)。この結果、2030年の最終エネルギー消費の35%は再生可能エネルギーが占めることになるが、この目標達成に向け、これからは主役が徐々に交代していくことになる。-略-」

原子力ムラはさらなる陰謀をはかるでしょうね。
国際原子力ムラはエネルギー危機をつくりだすために戦争までつくりだそうとするかもれしない。
アフガニスタンもイラクもしなくってよかった戦争だろう……。
昔はエネルギーのための戦争。今はエネルギー危機をつくりだすための戦争。
石油や原子力は、もはやメインの未来エネルギーにはならないだろう……。

デンマークと日本。下「」引用。

「確かにデンマークは、たまたま隣国のノルウェーに水力発電が豊富にあったから、それを調整電源として活用できた。日本にはそのような隣国はないし、そもそも国際連係していない。しかもデンマークは小国だから、日本のような大国とは一緒にできないと。」

ドイツの輸出入。下「」引用。

「ドイツが電力の輸出入をするのは、脱原発により供給力不足に陥ったからではない。国内に十分な供給力を保持した上で、チェコに安い電力があれば輸入し、猛暑でフランスの原発が不調に陥れば輸出するのである。-略-ドイツの政府当局の話によれば、日本のように蓄電池などに頼らなくとも、国際連係を含めた統合市場の力で、再エネを20%程度まで導入できると見込んでいる。」

「戦後エネルギー行政史 軍需省から通産省へ」 下「」引用。

「戦前のエネルギー行政は、石炭・石油を商工省が所管し、水力を含めた電力を逓信省が所管していた。これらがアジア太平洋戦争中の1943年11月に、商工省と企画院を母体として発足した軍需省に統合され、現在のエネルギー行政の原型となった。軍需省は終戦直後の1945年8月26日、商工省に名称を変更したが、引き続き電力行政を含めたエネルギー政策全般を所管した。商工省は49年に通商産業省と改称された。
 戦後は、後輩した経済を復興させるため深刻なエネルギー不足への対処が史上命題となり、乏しい資源を基幹産業に集中させる「傾斜生産方式」(経済危機突破の根本方針)による石炭生産拡大策が採られた。これが戦後のエネルギー政策の基本方針となった。-略-」













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