磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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【ドキュメント・ノベル】チェルノブイリの少年たち

2006年05月01日 | 読書日記など
『【ドキュメント・ノベル】チェルノブイリの少年たち』
      広瀬隆・著/太郎次郎社1988年

この著者は小説家ではありませんが。
ドキュメント・ノベルと銘打たれています。
小説ふうの、ドキュメントでしょうね。



チェルノブイリでも、広島の原爆のときのような
症状があらわれたといいますね。下「」引用。

「かなりの人間が、腕と言わず脚と言わず、全身に現われはじめた紫色の斑点に恐怖を覚えはじめた。血液が体内で破壊され、皮膚にそのおそろしい結末が映し出されてきた。髪が抜けた-略-体のどこかに異常な出血を起こしていた。ある男は耳に、ある女は歯ぐきに、ある子供は全身に、不気味な出血が見られた。なかでも内臓の出血が最も顕著で、これが彼らの衣服を汚していた。それを我慢し続け、誰もが他人に気づかれないように必死で隠していたのである。ほとんどの者が、イワンと同じように肌を刺す痛みにこらえ、目が回るような吐き気に襲われていた」

紫斑とは内出血らしいです。
見えないところでも、このようなことが
起きていると考えても不思議ではないでしようね。
つまり内臓でもそんなことが起きている可能性が高い……。


事故が起きたこと、その危険性を政府は
伝えませんでしたね。メーデーで安心感を
もったせたと書かれてあります。

メーデーに参加したこともない僕は、
そういうものかと思いました。

ソ連自身が300人死亡を伝える。
そう書かれてありしまた。同。

「実は事故から四日後の四月三十日、ソ連自身がすでに“死者三百人”のニュースをテレビとラジオで流していた。この人数は、翌朝からニュースに手が加えられ、消え去った。どこで消されたのか。死人に口なし、とはこのことだ」


一万五千人死亡という報道も。同。

「AP通信の記者キャロル・J・ウィリアムズが伝えたモスクワ発の外電記事には、次のような一分が書かれている。 事故のうと移住したウクライナの原子力技術者が語ったところによれば、彼の友人(複数)が、キエフのふたつの病院で働いていた。この友人たちは、「事故から五カ月のあいだに、少なくとも一万五千人のチェルノブイリの被害者がこれらの病院で死亡した」と訴えていたという」


何のことかわからず、
このような不幸を得た人たちはいました。

大人たちが無責任に、
危険なものを安全と言い放ち、
このようなことがおきたのです。

しかし、これらのことの
問題は何一つ解決しておらず。

何がおきたかも、理解されていませんね。

そして隠蔽した。
日本でも、このようなことが
起きる可能性があります。
一度おきたら、取り返しのつかない
ことが……。







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