磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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「フクシマ以後」の生き方は若者に聞け

2012年03月30日 | 読書日記など
『「フクシマ以後」の生き方は若者に聞け』
   寺脇研・著/主婦の友社2012年

表紙の裏に書かれてあります。下「」引用。

「いま社会で威張っている大人たちは、経済成長の時代のおいしい汁を吸ってきた。だから、停滞、縮小に向かう日本経済と、そのもとでの人々の生活を、ほんとうには想像できない。「もう一度好景気を」という夢から離れられず、あまつさえ、「さいきんの若者は元気がない」などとまた威張る。わかってないじゃん? 対して、「生れたときからすでに不況だった」現在の若者たちは、成長、拡大を前提としてない生活の知恵を身につけ、展望も持ちつつある。そして、おとなしくなんかない! 彼ら、彼女らに学ぶべきは、オヤジたちのほうなのだ。」



カタリバ」について書かれてありました。

石原慎太郎。下「」引用。

「若者は向けて説教するような言説は、大所高所から語っているようでいて、実は石原慎太郎都知事が批判する「我欲」の発揮にすぎない自己主張をしているだけだ。
 石原都知事自身、大震災を「我欲に対する天罰」と発言するなど一方的な自己主張を繰り返す老人であることを自覚なさってはどうだろう。」

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「「夢の原子炉」というのは終わった夢」

愛国心ではないサッカー応援? 下「」引用。

「また、サッカーの国際試合で若者が日の丸を振って応援しているのを愛国心の高まりと勘違いしている向きがあれるけれど、あれは国家の代表だから応援しているのを愛国心の高まりと勘違いしている向きがあるけれど、あれは国家の代表だから応援しているのではなく、選手たちが自分たちの仲間だから、という意識で応援しているのだと思う。
 だから、どうしても勝て! とプレッシャーをかけているのではない。高度経済成長期などは、国を代表して国際試合に出る以上勝たねばならぬという圧迫が強かった。重圧に負けてしまったマラソンの円谷幸吉選手の自殺は痛ましい記憶である。」

コモディティの自動車。下「」引用。

「ところが日本では、例えば昔は自動車が「ステータスシンボル」などと言われたものだが、現在は自動車のコモディティ(日用品)化を、自動車メーカーは憂えている。
 車なんて所詮、道具、日用品に過ぎないという当たり前な認識に人々が達すると、余計な贅沢な装備や過剰な性能の車は買わなくなるし、道具として用が足りる限りは買い換えなくなるし、道具として用が足りる限りは買い換えなくなるからだ。」

吉本隆明は、はぐれ左翼の教祖。←実にぴったりの表現。下「」引用。

「例えばはぐれ左翼の教祖、吉本隆明を読んだりしていない。もちろんリテラシーの問題で、吉本隆明を現在の地点に立って批判的あるいは客観的に読むなら価値はある。-略-」

↓ 最近のニュース記事でも、それがわかる。
吉本隆明氏 「バカなことさせる番組はいい」と電波少年出演(NEWSポストセブン) - goo ニュース

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「権力作用があるところには、必ず責任がある」
しかし、学者には責任がないという学者……。下「」引用。

「むしろ逆に、原発を推進した学者ですらも、内心の責任は感じても社会的責任は取らなくていい仕組みにしておかないといけないと考えている。社会的責任を考えていのでは、まともな学問はできまい。」

原発推進した学者がまともな学問を研究していたとは、それは狂った概念であり、あまりにも無責任だ。学者ならペテンも許されるなんて、人道ですらないと思う。学者は空気か? 学問の自由はあっても、ペテンの自由は許されるべきではない。

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反原発で生活が貧しくなるという? 下「」引用。

「いま仮に反原発派が九五%になったとしても、その中の大部分は放射能が怖いという点から言っているだけで、生活が貧しくなるのに耐えられるのか怪しいものだ。」

生活が貧しくなるほうが怪しいという人もいます。もちろん、「原子力ムラ」の住民を除いてですが……。

「経済性」を盾に原発再開をもくろむ人たちのウソ

原発擁護がされている本でした。






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