あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 019 セクハラ!? 「そんなにうらやましいなら、ぼくのことを、ダーリンと呼ばれてもいいですよ」 「おもしろいギャグね」 「やっと、おもしろかったわ」 「えっ、ギャグだなんて、ぼくの本心ですよ」 「あーあー、セクハラ!」 「何がセクハラですか」 「性的虐待よ! 呼びたくもないのに、そんなもの呼べるかってんですよ」 「性的虐待、このぼくがそんなことするわけない」 「それがいけないのよ。そうやってストーカーになるのよ、あんたなみたいなマニアックな人は……」 「ずいぶんなことを言ってくれるものですね」 「そうかしら……、本当のことをいっているつもりよ。あなたみたいな人と恋愛したい人は、あんたじゃなくって、外科医と結婚したいのよ。院長夫人とか、高給とりとかなのよ。それなのに、いい気にならないでよ」 「そうよ、そうよ。バカにされているのはこっちの方よ」 --支離滅裂である。それを狙ってきたのは、彼女たちではないか。 だけど、そこに小沢という憧れの人がいたのであるから、彼女たちにとっては、それは仕方がないことかもしれない。 そして、お酒をのんでいるから、出鱈目な思考をしていても自然かもしれない。 もっと年齢をへれば、おカネのため、生活のためにと、できるのかもしれないが、茜たちはそこまで性根が腐ってはいない。 「どうしたんだよ、きみたちも百合子も今日はおかしいよ」 と、小沢がたしなめる。 「そんなことないわよ。大酒飲みの百合子がいないから、今晩はわたしたち、品がよくってよ」 「あら、わたしのどこが大酒飲みなのよ」 「大酒飲みよ、みんな知っていることよ」 「ひどいわね、そんなこと小沢さん、ないのよ」
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