あかねさんシリーズ002 男が女de女が男 018 ブー! 「やっぱり、人を切り刻んで快感を得ている人は不気味だわ」 「何ですって、ぼくが変態みたいないい方はやめてくださいよ」 「変態よ、人を切り刻んで、楽しいんでしょう」 「何をいうんだ。人命を救うために、ぼくは尊い働きをしているだけじゃないか」 「尊いっていうなら、大金を巻き上げないでよ」 「ぼくは、まだ、そんなこと……」 「まだでしよう、そのうちにするわよ。それが目当てで医者になったんでしょう」 「そんなことはありません」 「そんなことがないんなら、こんなところに出てくるわけがないじゃないの」 「茜さん、そんなこというものじゃないわ」 「そうよね。尊い働きをする人たちは、大金を得るのは当然のことですよね」 「そうですよー。まあ、そんなことどうでもいいけど。わたしたち、別にお金に困っているやつらとは違うから……」 百合子がつかつかとやってきた。 「あなたたち、また、わたしの悪口をいっているんじゃないかしら、わたしが小沢さんとつきあっているから、うらやましいんでしよう」 「そんなことあるわ」 「いいえ、そんなことをいっても、嫉妬しているのよ」 「あんた、耳悪いの! そんなことあるっていっているのよ」 直裁である。 「おいおい、百合子どうしたんだよ、こっちに来て楽しもうよ」 「はーい、ダーリン!」 いそいそと席へ帰る百合子。 「はーい、ダーリン! だってさ。ブー!」 「よくあれだけ、スタンドプレーができるものね!」 「同性として恥ずかしいわ!」
人気blogランキングへ ありがとうございます。 |
最新の画像[もっと見る]
- いい音ってなんだろう-あるピアノ調律師、出会いと体験の人生- 12年前
- 音楽演奏の社会史-よみがえる過去の音楽- 12年前
- AERA ’12.7.16 12年前
- 週刊現代 2012-8-11 12年前
- AERA ’12.7.9 12年前
- 必ず来る!大震災を生き抜くための食事学-3・11東日本大震災あのとき、ほんとうに食べたかったもの- 12年前
- 僕のお父さんは東電の社員です-小中学生たちの白熱議論!3・11と働くことの意味- 12年前
- 日本の原爆-その開発と挫折の道程- 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/13 12年前
- エコノミスト-週刊エコノミスト- 2012-3/6 12年前