磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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生き続けて… -----信州の被爆者は訴える------

2007年11月25日 | 読書日記など
『生き続けて… -信州の被爆者は訴える-』
   長野県原水爆被災者の会1971年

このような活動のための物は、大いなるはげましになっていたら、それだけで大切な役割を果たしているのではないか? ジャーナリズムから、人間性が失われていく時代、貴重な存在でもある気がする……。



--昭和24年4月29日から、松本部隊に入隊。
広島市南段原町元広島女史商業学校の暁六一八○部隊指田衛生中隊に入り、船舶および衛生教育に専念。
8月1日に、司令部経理課へ転属。
--朝礼後中尉の指揮下で、松やに脂を取るための講義をきいていたとき、警報もないので味方機かと思ったという。講義を聞いているとき、原爆は投下されたという。

衛生兵から処置はこんなものだったという。下「」引用。

「私なども衛生兵に、オキシフルでしめしてかさぶたをはぎ取り、あと赤チンを塗るだけの治療を受けていましたが、一日過ぎれば又もとのように黄色いかさぶたにおおわれてしまい、少しも快くならなず快くなるまでに一カ月もかかったように記憶しています。」

役に立ったのでしょうか?
そんなことも振り返る必要が医学にはあると思うのですが……。

被爆二世についても、こんな記述がありました。下「」引用。

「長崎での調査が報告されるにいたった。それは被爆二世の白血病発生について、二キロ以内の被爆者から三例、二キロ以遠からは十六例、あわせて十九例が見られたのに対し、非被爆者児童からは十七例の発生を見たにすぎないと言うものである。ただしこの報告では、調査された被爆二世や非被爆児童の母数、さらに調査期間などについては明らかでなく、其の後もどういうわけか、その公表を拒否しているのではっきりしたことはわからないのでこれが調査された、長崎大学病院中央検査室は、長崎の中心的な医療検査機関であるから、被爆者と非被爆者との人口比をそのまま反映しているとすれば、被爆二世と非被爆児童との割合は、おそらく三対(少なくとも二)一ぐらいになっているであろう。そうすれば被爆二世からの白血病発生は二-三倍と言うことになる。」

このようなことも、きちんと把握されなかったら、原爆以外にも白血病はあるのだから、見逃されることになるだろう……。

長野県とはいえ、こんな記述が墓石にあるという。下「」引用。

「昭和四十四年の秋彼岸、信州の上伊那郡高遠町にある満光寺境内に一つの墓石が建てられた。
 これだけなら、とりわけ気にするほどのことでもないが敷地から目の高さまである墓石の正面に「○○家代々の墓」とあるのは当然としても、側面にある死者の氏名に並んで「昭和二十年八月十九日 広島で原爆死」と刻み込まれてあるのが、墓石が新しいだけに同寺をおとずれる人々の目を引いた。」

広島で被爆したのは、広島の人だけでなく、長野県の人もいれば京都の人もいれば、外国の人もいる……。

そんな方たちが、全国から平和を願い活動されている……。









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