磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ-原子力を受け入れた日本-

2012年02月01日 | 読書日記など
『ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ-原子力を受け入れた日本- ちくまプリマー新書 165』
   田口ランディ・著/筑摩書房2011年

図書館の説明文。下「」引用。

「世界で唯一、原爆を落とされた国が、なぜ原発大国になったのだろう? 原子力の取材を12年間続けてきた著者が、ヒロシマ、ナガサキ、フクシマのつながりを歴史を振り返りながら描く。」



ジレンマを小説に……。下「」引用。

「どんなに原爆を体験された方のお話を伺っても、どうしても現実感をもつことができません。悲惨なことだとはわかりますが、やはり過去に起こった他人事……という感じがしてしまいます。自分のなかに臨場感をともなったリアリティが作れません。そのことに苛立っていました。自分がとても冷たい人間のようにも感じました。そういうジレンマを小説に描いた作品が『被爆のマリア』(文春文庫)でした。」

専門家には義務がある。下「」引用。

「同じ頃、北村正晴先生は、東海村の臨界事故をきっかけに独自の活動を開始されました。
「専門家に説明義務がある。なるべくわかりやすく、ていねいに、誠実に、技術について説明する義務がある」とお考えになり、単身でさまざまな原発に関する集会や、原発の反対運動がある地域に出向いて「一人の科学者」「一人の人間」として、技術的な説明をし、可能な限りていねいに質問に応える、という対話の場づくりを始められたのです。また、反対派の学者と推進派の学者の議論のための《原子力対話フォーラム》を企画されました。」

修復? 下「」引用。

「ですが、原発に関する反対派と推進派の間の亀裂はとても深く、しかも、修復不可能なほどよじれてしまう補償金の使い方など、長い年月の間の不信感、不満の結果として、対話は不可能ではないか……と、私は感じていました。」

科学の問題で、修復?
というより、推進派はやめるしかない。
後にのこる経済問題といっしょにするべきではないと思います。福島の現状を見つめてほしい。チェルノブイリも……。他のエネルギーもあるのだから……。原発は安くもないから、早くやめたほうがいいという人が事実としか思えない。

引いた目で見られて……。下「」引用。

「私は、ただ素直に、原爆を落としたアメリカは悪い。原子力も原発も原理は同じなのだから、平和利用と兵器に分けるのは無理があるのではないか、と考えました。
 でも、それを言うと「あ、反原発なんだ? へー反核なんだ?」と、ちょっと引いた目で見られてしまうのを感じました。なんだかあの難しい言葉を使う人たちと同じようにみられた気がしていやでした。暗黙のうちにその雰囲気を察した私は、あまりに大きな声で《反核・反原発》を言うのは止めておこう……とり、思っていまし。自分が全共闘的な発想をもった、リベラルな人間と見られることが不本意だったからです。」

全共闘的な人たちがリベラルなんですね……。
知らなかった。

メディア「野獣も飼いならせば家畜」。
--福島ですごいのですが、あれで野獣ですか?
これからも、飼いならせないでしょうね……。

国民を洗脳……。下「」引用。

「国民を洗脳して原爆のイメージを核から払拭することにより、アメリカとの関係を保とうとした日本政府や政治家、経済人は傲慢であります。でも、第五福竜丸の事件を利用して、社会主義へ変革しようと考えた人たちもまた、核を利用したと言えるのではないでしょうか。かつての社会主義国であるソ連も各開発をしていました。核に関していえば資本主義も社会主義も関係なく、身勝手に「核実験」を行ってきたのです。」

ノンポリのボクは共感します……。

この表現は納得がいきます。下「」引用。

「浦上天主堂の存在は、原爆の被害をなるべく小さく見せ、隠ぺいしたいアメリカにとってはたいへんに都合が悪かったでしょう。それが「教会」であったことは意味深かったはずです。世界のカトリック教徒に対して未来永劫、原爆の悲惨を訴え続けるような廃墟の教会は取り壊してしまいたいに違いありません。」

大きなレプリカを造るのもいいかも……。

--ナガサキの作家に書いてもらいたいなあ。
山下俊一が、当時の長崎にタイプトリップして、御用学者ぶりをする。
ご先祖さまたちが悲惨にあっていても、御用学者を通す……。
「100mSvなんて問題ありません」
「プルトニウムは飲めます!」
山下俊一と同時にいれかわった永井隆が、福島で当時の医療知識しかないのに、大勢の人たちを助ける……。医は仁術……。

index

Index











エンタメ@BlogRanking


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。