磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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核時代の想像力

2008年07月29日 | 読書日記など
『核時代の想像力』
   大江健三郎・著/新潮社1970年

どうも、大江健三郎もサルトルもフランスのことでは、麻痺していたようにボクには思えます……。
--この時代のボクはまだ小学生ですが……。



表紙の文。下「」引用。

「核時代に人間らしく生きることは、核兵器と、それが文明にもたらしている、すべての狂気について、可能なかぎり確実な想像力をそなえて生きることであろうと思います。また、その想像力を鈍らせようとする力については、微力ながらも抵抗しつつ生きることであろうと思います。-略-」

フランスという国も鈍らせますね……。
--核兵器保有国であり、原子力立国である……。

思考停止のことを体験をふんで書いている。下「」引用。

「思考停止ということで、ぼくは子供のときの思い出をもっています。ぼくが大人の自転車にやっと乗って、坂道を下っていた。猛烈にスピードがでてきて、そのときぼくはブレーキを踏むときを考えながらも、踏めば倒れそうで、そのうちにも考えられなくなってしまった。-略-非常に猛烈なスピードは人間にすべての判断を停止させることがある。人間はスピートにのっかって思考を停止することがある。」

このごろのテレビは討論会もやたらスピードが速いのも、このことを考えているのかもしれない。

サルトルの演説。下「」引用。

「サルトルはこの演説で、ひとつかみの人間が核兵器による世界滅亡の戦争をはじめようとするかもしれないとき、それにたいしてわれわれは団結して対抗しなければならないし、同時にわれわれが自分の内部にもつところの核兵器にたいする恐怖心と闘わねばならない、そのためにはあらゆることをしなければならないという決意をのべて終ったのでした。」

アルジェリア戦は数行のみ……。下「」引用。

「一九六一年冬のパリで、アルジェリア戦争は終結をむかえようとしていました。それはまたフルシチョフが核実験を再開した直後でもあったわけですが、サルトルは、フルシチョフの核実験の再開はまったく残念だけれども、米ソ両国のどちらが、核軍縮にむかって努力しているかといえば、それはソヴィエトであろう。それは評価しなければならない、いう意味のことをいいました。」

ナチス・ドイツとかわらないとアルジェリア問題では、フランスのことを書く人たちもいる……。
--当時は知られていなかったのか?

カルヴァンやルターのことが、まるで高校生の教科書のように書かれてありました。

ヒロシマノートの批判……。下「」引用。

「かつて書いた『ヒロシマノート』という本にたいして様ざまな、しかもたいていは正しいといわざるをえない批判がありますので、それを軸にしたいと思います。」

どこがどうなのか、『ヒロシマノート』にあわせて書かれてない……。よくわからない……。

ヨーロッパ人のアウシュビッツにむかう文化と、アメリカの黒人問題を取り上げている。
--文化ではなく文明かと思うのですが……。
そもそも、ナチスの模範の国はアメリカ……。パトロンはヘンリー・フォードですね。
--そして、アルジェリアでのフランス人のことも忘れてはいけないと思う。

映画『Bonnie and Clyde』のことが何回か出てくる……。











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