磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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ほるぷ平和漫画シリーズ2 人間の条件〈1〉

2007年01月29日 | 読書日記など
『ほるぷ平和漫画シリーズ2 人間の条件〈1〉』
    五味川純平(原作)/立花誠太郎(漫画)/
        ほるぷ出版1983年、1986年3刷

このタイトルでドラマなどもあったような気がします。
それに小説もよく読まれたと思います。



戦争というのは、戦場だけが問題ではないということ。
この漫画を読んでいただければ理解できると思います。

人間の条件をつらぬこうとする主人公に対して、「召集免除」をパァーにすると脅しがかかる。
これでほとんどの人にはマインド・コントロールはOKというわけです。

今の日本の国会もこんなことがありますね。党議拘束というもので、これに刃向えば党員をやめさせられるというわけです。こんなことは先進国では日本だけだそうです。

日本の味方をしていた中国人にたいして、こんな印象的なセリフがありました。下「」引用。

「ハハハ…。交戦地区だと陳は反逆者として仲間から殺されるだろう」


ある本はまったく事実ではないし、歴史でもないことが書かれています。
それは日本人ではない方が自国のことを書いています。
でも、どうも日本人とつながりがあり、利益を得ておられるようです。

平和と戦争とを切り離して考えるのは間違っているとやはり思います。
戦争と平和を切り離してしまえば、ブッシュ大統領は何をしても正義であるかのような論理を展開されるような気がしてなりません。

ひどい捕虜の扱いにたいて、主人公は非難します。しかし、非難すればやり返される。

捕虜が殺されたので、訴えるというと、事実を曲げると上司にいわれます。

こんなことは、今の医療やその他の場所でもきっとあることでしょうね……。

食料難になれば、食料あげるということで、犯罪をおかす手伝いをさせられてしまったりします。

主人公は軍に入り、シベリアに送られたという。しかし、「人間の条件」を守り通したという。

この「人間の条件」というのは平和のうちにもあるような気がします。

やはり、ボクはいつものことを考えてしまいます。

ひどい社会になればなるほど、「人間の条件」を守っていけないものでしょう……。

意外にエリートといわれる方たちは、それを簡単に捨てると書いておられる方がいました。







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