磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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夾竹桃のうた

2008年06月26日 | 読書日記など
『夾竹桃のうた』
   松田雪美・著/松田雪美1985年

悲しい母かもしれませんが、強い母でもあられると思います。
詩歌をつくることは、強い心をつくるものかもしれないと思いました。
--すべての詩歌ではないと思いますが……。




わが子の遺品などの写真なども掲載。

外側は質素ですが、内側はカラー写真などもあります……。

鬼子母神という神様がいますが、元は神様ではなかった……。下「」引用。

「八月六日近づけば爆死せし吾子の齢また数えてみるわれは鬼子母ぞ」

その狂おしい気持ちが、裏返せば、母のやさしなのかもしれません……。

わが子の悲惨な被爆体験を書かれている……。下「」引用。

「ひどい、全くひどいに尽きる火傷で手も仁王様のように腫れあがり、私はあまりにも痛ましい我が子の姿にただとりすがって泣くばかりでした。」

そして、母にみとられて……。下「」引用。

「八月二十一日午後十一時敗血症にてとうとう死んでしまいました。」

被爆した夫は白血病で医師か見放されたという。
そして、商売をしたが、失敗……。
今度は旅館の経営をすすめられ、背水の陣ですすめたという。

歌は人生なのかもしれませんね……。下「」引用。

「原爆にいとし子と夫うばわれて栓なきこころ歌に託さむ」







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