磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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会津の民具

2011年05月14日 | 読書日記など
『会津の民具』
   鷲山義雄・著/歴史春秋社・制作1982年

個性的で、たぶん機能的なものなんでしょうね……。
機能的かどうかは使ってみないと、やはり理解できないと思います。



民具の宝庫「はじめに」 下「」引用。

「会津は民具の宝庫といわれてきたが、ここ10数年来の住宅の増改築に伴って生活様式が一変し、かつての生活用具のほとんどが分散してしまった。地域によっては、公的機関に頼ることなく、2、3の有志の手によって多少の収集はされているが、殊に一見誰の目にもとまらなかった補助的民具の数々はすでに過去の存在になってしまった感があり、惜しまれるばかりである。
 私は、ここ20数年来民具を採訪して会津の各地を訪ねて来たが、時には「こんなものが、まさか…」と思われるものに出会うことも少なくなかった。しかし、何の変てつもない一片の曲木さえも、かつての庶民の生活の中であみ出され、使われてきたものであった。他人から押しつけられた現代のような調度品ではなく、他地域との交流も少なかった当時の生活の中で、すべてが必然性に発生し、使うものの手によって作られ、改良を加えられてきたものである。だから容易に放棄されることもなく、半永久的とも思われる長い間大切に保持され現在に至っているのである。いわば、民具は現代の我々に、かつての庶民の生活のぬくもりを伝える証しともいえるものである。-略-」

空口(山都町賢谷)'72.5.28 下「」引用。

「農家では厩肥・堆肥作りや刈干などの運搬にソラカゴを使用しない日のないほどよく使った。名前の通り大きい口が空に向かって開き、堆肥や干草などが入り易いように工夫され、底部は背中に当るので背骨の部分を除き、周囲より細めてうつぼ型に作るが、立てておくことは出来ない。骨組みは細い木で枠を作り、細縄で横網目に3cmか6cmくらいずつ感覚をおきぐるぐる巻いていく。(南郷)」

タガラ(南郷村和泉田)'71.3.24

石モッコ(会津若松市神指)'76.2.11

穀粒の選別用具へ

メカシカゴなどのカバン。
--カバンのデザインも今の市販の製品よりも、だいたんで、かっこよく、たぶん機能的なんだろうなあーと思う。

オコソ(南郷村和泉田)'71.12.12

納豆ツトコ(会津本郷福光)'72.3.29 下「」引用。

「-略-節納豆をつくる時戸主は裃を着け「納豆納豆どこさいく、糸沢さ糸ひきにいく」と唱え言をして寝せて、旧蝋28人日餅に間にあわせたという。山の激しい労働には時々小豆飯とか、或いは餅を食べたり小さな私日市があって、乾物を食べるとか、招待客にはツトッコを持ち帰らせた。(柳津)-略-」

ヒョロコゴ。下「」引用。

「ヒョロコゴは猛暑どきの防暑蓑で、田の草取りや畑仕事などの時に着用する。これは菅を横編みにスダレ様に編んだもので、型が大きい割に大変軽い。-略-」









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