『チェルノブイリと福島』
河田昌東・著/緑風出版2011年
【癌、白血病は、様々な疾患の一割にも満たないというのが現実】
--これは大きなことでしょうね……。
これが本当なら、「安全」神話などと同様のペテンでしよう。
帯に書かれてあります。下「」引用。
「私が21年間、「チェルノブイリ救援・中部」とともにの救援活動をしてきて、あの大事故から学んだことは何か。それは原発事故にらよる放射能被曝による結果、人体に起こるのは、そのほとんどが内部被曝が原因の疾病だということです。甲状腺癌や白血病から心臓病、免疫力低下、先天異常までさまざまです。
大気も土も水も放射能で汚染されてしまったチェルノブイリと福島。本書はチェルノブイリ事故と福島原発災害を比較検討し、福島原発事故が引き起こしつつある土壌汚染や農作物、飼料、魚介類、水などの放射能による汚染、そして外部・内部被曝による人間への影響を考えます。また放射能汚染下で生きざるをえなくなった中で、汚染除去や被曝低減対策など暮らしの中の被曝対策を提言します。」
山下俊一の被災者に対する冒涜。下「」引用。
「福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーをしている山下俊一長崎大学大学院教授(当時)が、地元で「広島、長崎は、福島に負けた」と講演して回っているというのです。どうやら、世界的知名度において「広島と長崎は福島に負けた」ということらしいのですが、福島は、広島や長崎よりも被曝量は多いけれども、健康被害は小さいと言いたいらしい。
まさにら、広島、長崎の被爆者、今回の福島原発の被災者に対する冒瀆でしかありません。
広島、長崎でも内部被曝は、少ないけれどありました。これは、原爆が炸裂した翌日から救助作業に入った人たちが、放射性の粉塵を吸って、内部被曝を受けたことによると言われています。」
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内部被曝を認めると……。下「」引用。
「-略-もし、内部被曝を認めてしまうと、全国の原子力発電所の労働者や、今回の東日本大震災の被災者の中に、膨大な数の内部被曝者がいますから、彼らに対処できないと考えているのではないでしょうか。」
内部被曝多い。下「」引用。
「私たち「チェルノブイリ救援・中部」が支援しているジトーミル州は、ウクライナの中で最も被爆者が多く、その次に首都キエフのあるキエフ州、そしてロブノ州で、この三つの州を見ると、七~八割が内部被曝であることが分かります。」
【癌、白血病は、様々な疾患の一割にも満たないというのが現実】 下「」引用。
「先述したように、山下俊一長崎大学教授や広島大学、東大教授らは、福島原発事故に際して、「癌の危険性は一○○ミリシーベルト以下ではありません」(当時)と言っています。ほとんどの場合、癌と白血病のことしか触れません。私たちがチェルノブイリで学んだこととは、まったく違います。癌、白血病は、様々な疾患の一割にも満たないというのが現実です。最も多いのは心臓病です。ほかに顕著なのが脳血管病、糖尿病、先天異常そして免疫力低下です。癌、白血病を抽出すると、とても少ない。しかし、内部被曝の結果は、心臓病などに非常に顕著に表われています。ウクライナでも、ベラルーシでも、ロシアでもまったく一緒です。研究者は皆レポートを書いていますが、国際放射線防護委員会(ICRP)は、まったくその事実を認めようとしません。心臓病や脳の疾患は、放射能の影響ではない。放射能の影響は、癌だけであると主張しているのです。」
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他の原発作業員の帰郷(福島)。下「」引用。
「さらに憂慮すべき報道もあります。それは今は福島原発で作業をしていない原発労働者、つまり他の原発で働いている人たちが、一週間、一○日間と、一時的に福島の実家に帰って、再び元の職場に戻っていく。各原発には内部被曝を測るホールボディカウンターがあり、それが測定したところ、立ち寄った福島で内部被曝をしていたことが分かったという事例が、四七○○件もあった。それでは、いま働いている労働者、あるいは近くに住み続けている住民の内部被曝はどれほどなのでしょうか。なぜ政府は、こういう人たちの内部被曝を公表しないのでしょうか。」
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目 次
河田昌東・著/緑風出版2011年
【癌、白血病は、様々な疾患の一割にも満たないというのが現実】
--これは大きなことでしょうね……。
これが本当なら、「安全」神話などと同様のペテンでしよう。
帯に書かれてあります。下「」引用。
「私が21年間、「チェルノブイリ救援・中部」とともにの救援活動をしてきて、あの大事故から学んだことは何か。それは原発事故にらよる放射能被曝による結果、人体に起こるのは、そのほとんどが内部被曝が原因の疾病だということです。甲状腺癌や白血病から心臓病、免疫力低下、先天異常までさまざまです。
大気も土も水も放射能で汚染されてしまったチェルノブイリと福島。本書はチェルノブイリ事故と福島原発災害を比較検討し、福島原発事故が引き起こしつつある土壌汚染や農作物、飼料、魚介類、水などの放射能による汚染、そして外部・内部被曝による人間への影響を考えます。また放射能汚染下で生きざるをえなくなった中で、汚染除去や被曝低減対策など暮らしの中の被曝対策を提言します。」
山下俊一の被災者に対する冒涜。下「」引用。
「福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーをしている山下俊一長崎大学大学院教授(当時)が、地元で「広島、長崎は、福島に負けた」と講演して回っているというのです。どうやら、世界的知名度において「広島と長崎は福島に負けた」ということらしいのですが、福島は、広島や長崎よりも被曝量は多いけれども、健康被害は小さいと言いたいらしい。
まさにら、広島、長崎の被爆者、今回の福島原発の被災者に対する冒瀆でしかありません。
広島、長崎でも内部被曝は、少ないけれどありました。これは、原爆が炸裂した翌日から救助作業に入った人たちが、放射性の粉塵を吸って、内部被曝を受けたことによると言われています。」
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内部被曝を認めると……。下「」引用。
「-略-もし、内部被曝を認めてしまうと、全国の原子力発電所の労働者や、今回の東日本大震災の被災者の中に、膨大な数の内部被曝者がいますから、彼らに対処できないと考えているのではないでしょうか。」
内部被曝多い。下「」引用。
「私たち「チェルノブイリ救援・中部」が支援しているジトーミル州は、ウクライナの中で最も被爆者が多く、その次に首都キエフのあるキエフ州、そしてロブノ州で、この三つの州を見ると、七~八割が内部被曝であることが分かります。」
【癌、白血病は、様々な疾患の一割にも満たないというのが現実】 下「」引用。
「先述したように、山下俊一長崎大学教授や広島大学、東大教授らは、福島原発事故に際して、「癌の危険性は一○○ミリシーベルト以下ではありません」(当時)と言っています。ほとんどの場合、癌と白血病のことしか触れません。私たちがチェルノブイリで学んだこととは、まったく違います。癌、白血病は、様々な疾患の一割にも満たないというのが現実です。最も多いのは心臓病です。ほかに顕著なのが脳血管病、糖尿病、先天異常そして免疫力低下です。癌、白血病を抽出すると、とても少ない。しかし、内部被曝の結果は、心臓病などに非常に顕著に表われています。ウクライナでも、ベラルーシでも、ロシアでもまったく一緒です。研究者は皆レポートを書いていますが、国際放射線防護委員会(ICRP)は、まったくその事実を認めようとしません。心臓病や脳の疾患は、放射能の影響ではない。放射能の影響は、癌だけであると主張しているのです。」
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他の原発作業員の帰郷(福島)。下「」引用。
「さらに憂慮すべき報道もあります。それは今は福島原発で作業をしていない原発労働者、つまり他の原発で働いている人たちが、一週間、一○日間と、一時的に福島の実家に帰って、再び元の職場に戻っていく。各原発には内部被曝を測るホールボディカウンターがあり、それが測定したところ、立ち寄った福島で内部被曝をしていたことが分かったという事例が、四七○○件もあった。それでは、いま働いている労働者、あるいは近くに住み続けている住民の内部被曝はどれほどなのでしょうか。なぜ政府は、こういう人たちの内部被曝を公表しないのでしょうか。」
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