磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」

2007年11月23日 | 読書日記など
『日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」』
     有馬哲夫・著/新潮社2006年

三権分立だけでなく、マスコミも含めて四権分立でないと本当の民主主義とは無理という方がいますね。いつものことである癒着体制をを正すためにも、この四権分立は大切なことだろう……。



帯に書かれてあります。下「」引用。

「暗号名PODAM=正力松太郎
新資料で解き明かす「アメリカ対日心理戦」の深層。」

国立第二公文書館から著者は「正力松太郎ファイル」を発見したという。

その公立公文書館の碑について書かれてありました。下「」引用。

「ワシントンの博物館群のなかでもその壮麗さがひときわ目を引く国立公文書館にはこのうよな銘が刻まれている。
「過去から引き継がれたものは未来を生み出す種となる」
 過去から学ぼうとしない者に未来はない。過去の過ちの永遠の繰り返しがあるだけだ。過去から学んだものだけが、この繰り返しから脱して未来の扉を押し開けることができる。」

いつものことはず~と続いていますね。

その書類には、CIAが正力支援したことが書かれてあったという。下「」引用。

「中身にいたっては、CIAが極秘に正力を支援することを作戦とし、その実施のための必要書類の作成を命じたり、作戦に実施許可を与えたりしたというものだった。これ以上の直接証拠があろうか。」

しかし、テレビだけに関したことではなかったという。
(a)安全保障のファクター
(b)戦略上のファクター
(c)心理戦のファクター
(d)産業と教育のファクター
CIAが狙っていたのは、以上のファクター。

マッカーサーはテレビを日本に導入するのは、日本人自身と考えていた。
そのテレビ事業をする人物として正力松太郎をあったという。

正力にとって夢物語であったが、CIAと組むことによって現実化したという。下「」引用。

「アメリカの反共産主義スキームのほうが巨大なだけに、正力テレビ構想はアメリカ側のスキームのなかに吸収されてしまったのだ。」

「天皇制を擁護したジャパン・ロビー」というタイトルがありました。

吉田茂はアメリカ方式、佐藤栄作はイギリス方式のテレビの導入をねらってたという。

そして政商・正力松太郎。下「」引用。

「吉田がテレビ方式と免許発行を正力に有利に運ぶよう働きかけた理由はもう一つあった。そうすることによって党内の鳩山派の支援も得られるからだ。
 正力は河合良成、三木武吉、鳩山一郎など自由党の幹部に影響力を持っていた。」

正力はもはや日本国民のことなど考えていなかったという。下「」引用。

「借款を獲得するためとはいえ、この多重通信網が日本に建設されるもので、日本国民のためのテレビ放送を含むものだということは念頭から消えていた。」

正力はマウンテン・トップ方式、吉田はベル方式。
吉田は正力つぶしをはじめたという。

正力マイクロ波事件


そして、また碑について書かれてあった。下「」引用。

「国立公文書館には序章に引用したのとは別のもう一つの銘が刻まれていて、それは次のようになっている。
「民主主義の代価は、永遠に監視を続けることだ」
 民主主義とは代表を選んで任せることではない。その代表がその任をどう果たしたか監視することも重要な一部だ。それは現在のことだけでなく、過去のことにもおよぶ。」









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