磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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かもがわブックレット117 どう見るインド・パキスタン核実験

2008年09月24日 | 読書日記など
『かもがわブックレット117 どう見るインド・パキスタン核実験』
   安斎育郎、他・著/かもがわ出版1998年

図書館の説明文。下「」引用。

「インド・パキスタン対立の背景、両国の核実験が示した核不拡散条約体制の矛盾、被爆国としての日本政府の態度を概観し、核兵器廃絶の道をさぐる。」



表紙の裏に写真が掲載されています。下「」引用。

「インド・パキスタン核実験に抗議して直ちに街頭署名に立つ安斎育郎(左)、藤田明史の両氏。」

地道な活動はやはり大切だと、模範をたれておられるのは立派です。

政治家はまるでボランティアを教育にとりいれるというが、政治家はまったくボランティアをしない……。お大名行列で何が理解できるというのだろうか?

積極的平和こそ、現実に平和をもとめる姿だと思うが、まさに構造的暴力をゆるさない、大切な目的的行動だと思う……。

■目 次■
I インド・パキスタンが相つぎ核実験  2
II インド・パキスタン対立の背景  14
III インド・パキスタンの核実験が示したもの  28
IV ふがいない日本政府--これが被爆国政府か  39
V 核兵器廃絶への道  50

有志でまとめてた声明文。下「」引用。

「憂慮が現実となった。
 『目には目を、歯に歯を』の時代から、果たして人類は進歩したのか?
 核抑止の思想が核拡散を抑止できないことを証明するために、われわれはもう一つの証拠を必要としなかった。きょう、われわれは、人類が核兵器の脅威から免れるためには、核兵器を全面的に禁止する以外にないことを最終的に確認せざるを得ない。われわれは、インドおよびパキスタンが核兵器という非人道的な暴力的手段に訴えた根底にある『力による支配』という考え方を生み出した政治思想と、現にそれに依拠して国際政治を展開している核保有国の戦略思想を明確に拒否する。そして、被爆国日本の政府がこのような思想に与(くみ)していることを恥とし、直に『核の傘』を脱出することを要求する。」(一九九八年五月二八日)
  これは立命館大学大学院国際関係研究科の安斎ゼミ(平和学)有志でまとめた「パキスタン核実験抗議声明」です。」


「インドが5月11日にポカラン砂漠で行った核実験跡」

イギリス支配があり、今の印パがある……。下「」引用。

「II インド・パキスタン対立の背景」
 イギリスの植民地から独立への道
 インドが独立したのは一九四七年。インダス文明の古さとは裏腹に、主権国家としてのインドは第二次世界大戦後にイギリスから独立した若い国です。-略-時あたかも、インド国内ではヒンドゥー教徒とイスラム教徒の対立が激しくなり、八月、ヒンドゥー教徒を主体とする「インド」とイスラム教徒の国「パキスタン」の二国に分離して、イギリスの自治領として独立しました。」

「核不拡散条約体制では核拡散は止められない」。下「」引用。

「核不拡散条約の差別性のパロディ風に表現する例え話があります。それは、こうです。
 ヘビー・スモーカーの親父がタバコの吸い過ぎですっかり体をわこし、ゼイゼイ喘いでいます。しかし、それでもタバコはやめられず、くわえタバコをしながら未成年の息子に説教をしています。「いいかい、タバコは体に悪いから吸っちゃいけないよ」
 これでは何の説得力ももたないでしょう。」

これは歴史でもそう展開されましたね。

「核兵器の脅威をなくすには核兵器廃絶しかない」
--当然のことでしょう……。






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