磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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未来世代への「戦争』が始まっている ミナマタ・ベトナム・チェルノブイリ

2006年09月05日 | 読書日記など
『未来世代への「戦争』が始まっている
  ミナマタ・ベトナム・チェルノブイリ』
     綿貫礼子・吉田由布子[著]/岩波書店2005年

ドイツの作家ミヒャエル・エンデ
『われわれは、すでに自分の孫や曾孫に対する戦争を仕掛けている。曾孫たちはひどく生きにくい世界に生まれてくるだろう。今のわれわれが狂ってしまったせいでね……。』

この本はいい本です。
やはり女性の方がいい仕事をされています。
いい仕事とは金や名誉ではなく、
人類、あるいは人類の広義における福祉においてです。

ちなみに、東大の女性の教授はたったの3人だそうです。
本日の新聞に書いてありましたよ。



この本は三部からなっている。
第一部「戦争と平和」の狭間。チェルノブイリの子どもたち
第二部ミナマタ、チェルノブイリ、ベトナムなどにおける子ども研究を示す。
第三部「戦争と平和」の捉え方、未来世代、生態学的倫理(ecological ethics)、希求する未来の社会像。

他の本でも書かれてある。
チェルノブイリ事故での、隠蔽工作が
書かれてあります。
他国との学者の交流も興味深い。

共生というのも考えさせられます。
未来の人との共生をも考えなければ
ならないようです。

1950年代、水俣の漁民は異変に気付いていた。
当時から日本は風通しの悪い社会である。



IAEAの意向は、そして1991年、ヒロシマの放射線影響研究所の
重松逸造理事長、IAEAのブリックス事務局長は、
「未来世代への影響は皆無である」と答えたという。

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しかし、現実はそんなものではないという。

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アメリカはベトナム戦争時の枯葉剤は違法でないという。
彼らの主張ならば、ナチスも東条英機も無罪であろうと思う。

日本のエコロジーの先駆者は南方熊楠
作家ミヒャエル・エンデ
「近年の歴史的変容は近代社会の生み出した物質的豊かさから生まれたものであり、それだけでそこに見られるリスクは構造的なものであるが、しかし我われはこのリスクを自らの認識と行為によって乗り超えることができる。」

日本国内でもダイオキシンに被曝するのは
最近でもニュースでありました。
他人事ではないかもしれませんね。



この本はぜひ一度、読んでいただきたいと思います。



チェルノブイリから広島へ



目 次

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