磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

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廣島-歌集-

2008年11月15日 | 読書日記など
『廣島-歌集-』
  歌集広島編集委員会・編/
    豊田清史・編/第二書房1954年

『原爆の子』の編者である、長田新。

もくじ

長田新が「まえがき」を書いていました。



「原爆歌集『広島』に序して-氷はひしめきはじめた-」長田新・著。下「」引用。

「ところで私たちがこの一巻の歌集を読んで、原爆「広島の声」の一大シンフォニーに心を打たれるのは、一体どういうわけか。恐らく選考と編集のことに当つた方々が、各自自己の属する団体の伝統と主義と主張とをいささかもゆるかせにせず、しかもよく互いに協調したことが、こうした偉大なシンフォニーを奏でることに成功した大きな理由ではあるまいか。この歌集を読んで私たちが決して、一律単調でなく、様々な、いやあらゆる諧調音が奏でられているのを感ずるのは実際不思議なくらいだ。」

魂は破壊されなかったという……。下「」引用。

「ツウィングリトいうあの偉大なスイスの宗教改革家は、カッペルの戦争で傷つき、死にゆく臨終の床で「人間の肉体は破壊出来ても、人間の魂は破壊出来ない」と叫んだとか。二十四万七千の広島市民の肉体は、あの原爆で瞬く間に廃燼に帰したが、広島市民の魂は破壊されなかった。その魂の息吹きが歌集『広島』の各行間に惻々と聞こえてくるではないか。これこそ地下に眠る二十四万七千の亡き霊に対するこよなき供養といっていい。亡き霊もきっと地下で感謝の微笑を浮べるだろう。思えば土や銅で造った記念碑はわずか千年も経たないうちに、きつと腐つて倒れてしまう。ところがこの歌集『広島』は永劫不朽の記念碑として、とこしえに人類の胸を打たずにいないだろう。」

いや、破壊された魂は存在する。

しかし、それは被爆者の多くは異なる。

その破壊された魂とは海のむこうに大勢いる……。

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人間にもどるべきである。

そして記念碑も永久でなければ、この本も色あせてきている。

そしてこの世界も永久には存在しないという人もいるだろう。

破壊されなかった魂というものが永遠としたら、そこにのこる歌も、魂の部分だろう……。

戦争というものは、殺し殺され、理不尽なものである……。

それを正義などといい、相手が悪いという。

ソ連が悪であり、正義のアメリカのおまけの保安隊……。下「」引用。

「イサム・ノグチの設計にかかる平和大橋を陸続と保安隊のトラック過ぎゆく」

相手が悪い!
--そうすれば人殺しも、正義となる……。
その正義は罪なき赤子さえも殺しても無罪となる……。

戦争になれば、医療の精神も失われる。下「」引用。

「お前よりまだひどい人は居るのだと冷たく云ひし軍医は忘られず」

比較によって、物事が変化しても正しいと思う……。
ルールは自らの心にある……。
自らの心がルールとなれば、退廃した精神がうまれる……。

現代では凶悪な犯罪がおこなわれる……。
そして、社会が悪いという……。
たしかに悪いが……。
自らの心をルールとした者たちは、反省することもない。

自らの心をルールとした者たちは権威となっていった……。下「」引用。

「A・B・C・Cは兵器実験のひとつの場山上の偉容に怒りあたらし
A・B・C・Cへ比治山山上を提供し市長は行けりアメリカへの旅」

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市長は反対したから、罪はないとアメリカ旅行へ行ったのか?
自らの心をルールとした者たちは、悩むこともないのか?

現代も外圧といいながら、ゼネコンは入れない。
外圧も利用する政治家たち……。
自らは正義のつもりなのだろうか?

正田篠枝の作品も掲載されていました。
--宗教は正田篠枝ではいいものだと思う……。
魂というならば、自らの心をルールにすべきではないだろう……。
さんげ』……。

やはり、自らを正義などとする人たちには用心が必要かと思う……。

ほら、自らが正義で犯罪をおかしているよ!
--罪なき人が殺されている!
イラク戦争は経済にも波及し、無関係の人が殺された……。
それは日本の中にもいることだろう……。

右でも左でも上でも下でも……。
自らを正義とする者には気をつけろ!

ジョン・レノンは人間だった……。






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