『星の牧場』
庄野英二・作/長新太・画/理論社2003年
図書館の説明文。下「」引用。
「戦争で記憶をなくし牧場に帰ってきたモミイチは、聞こえないはずの軍馬ツキスミのひづめの音を聞く。その音をたどっていくと山奥のお花畑に音楽を奏でるジプシーたちがいて…。幻想的な名作。再刊。」
戦争のむごたらしさをテーマにしたのではなく、戦争で傷ついた人のいやしを描いているようにボクには思う……。
そんな簡単に、傷ついた心を、いやすことなどはできない。
でも、まったくできないわけではない。
美しい自然……。
さわやかな労働……。
そして、音楽……。
人々とのふれあいで、傷ついた心はいやされていくだろう……。
美しい文体が、その底にある苦しみの深さを表現しているように思えもする……。
--この本とは関係がないが……。
PTSDという名前をつけた人たちの研究(医療)が結局は、傷ついた兵士を再度、戦場へ送るためのものだったら……。
再度、人殺しをすることだろう……。
結局、おおきな眼でみたら、そんなものが癒しとはいえないのではないか?
やっていることが殺戮としたら、病むのも当然のような気がする……。
その社会の病理を忘れて、兵隊をロボットにすることが、癒しとはボクには思えない……。
本当の癒しは人間性を快復することだろうとボクは思える……。
もくじ
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庄野英二・作/長新太・画/理論社2003年
図書館の説明文。下「」引用。
「戦争で記憶をなくし牧場に帰ってきたモミイチは、聞こえないはずの軍馬ツキスミのひづめの音を聞く。その音をたどっていくと山奥のお花畑に音楽を奏でるジプシーたちがいて…。幻想的な名作。再刊。」
戦争のむごたらしさをテーマにしたのではなく、戦争で傷ついた人のいやしを描いているようにボクには思う……。
そんな簡単に、傷ついた心を、いやすことなどはできない。
でも、まったくできないわけではない。
美しい自然……。
さわやかな労働……。
そして、音楽……。
人々とのふれあいで、傷ついた心はいやされていくだろう……。
美しい文体が、その底にある苦しみの深さを表現しているように思えもする……。
--この本とは関係がないが……。
PTSDという名前をつけた人たちの研究(医療)が結局は、傷ついた兵士を再度、戦場へ送るためのものだったら……。
再度、人殺しをすることだろう……。
結局、おおきな眼でみたら、そんなものが癒しとはいえないのではないか?
やっていることが殺戮としたら、病むのも当然のような気がする……。
その社会の病理を忘れて、兵隊をロボットにすることが、癒しとはボクには思えない……。
本当の癒しは人間性を快復することだろうとボクは思える……。
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