磯野鱧男Blog [平和・読書日記・創作・etc.]

鱧男の小説などをUP。環境問題に戦争・原発を!環境問題解決に民主主義は不可欠!

星の牧場

2009年10月18日 | 読書日記など
『星の牧場』
   庄野英二・作/長新太・画/理論社2003年

図書館の説明文。下「」引用。

「戦争で記憶をなくし牧場に帰ってきたモミイチは、聞こえないはずの軍馬ツキスミのひづめの音を聞く。その音をたどっていくと山奥のお花畑に音楽を奏でるジプシーたちがいて…。幻想的な名作。再刊。」



戦争のむごたらしさをテーマにしたのではなく、戦争で傷ついた人のいやしを描いているようにボクには思う……。

そんな簡単に、傷ついた心を、いやすことなどはできない。

でも、まったくできないわけではない。

美しい自然……。

さわやかな労働……。

そして、音楽……。

人々とのふれあいで、傷ついた心はいやされていくだろう……。

美しい文体が、その底にある苦しみの深さを表現しているように思えもする……。

--この本とは関係がないが……。

PTSDという名前をつけた人たちの研究(医療)が結局は、傷ついた兵士を再度、戦場へ送るためのものだったら……。

再度、人殺しをすることだろう……。

結局、おおきな眼でみたら、そんなものが癒しとはいえないのではないか?

やっていることが殺戮としたら、病むのも当然のような気がする……。

その社会の病理を忘れて、兵隊をロボットにすることが、癒しとはボクには思えない……。

本当の癒しは人間性を快復することだろうとボクは思える……。







もくじ

もくじ





エンタメ@BlogRanking





最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。